歯科コラム

Column

歯科医が教える 歯についての豆知識

 

インプラント治療はなぜメインテナンスが必要なの?

2019年03月21日
1952年に骨とチタンが結合することが発見され、半世紀以上もの月日が経過し、近年では歯を失った際の治療法の選択肢の1つとして、多くの人々がインプラント治療を選択する時代となりました。天然の歯と同じように、食事を楽しめ、生活を送ることができるインプラントではありますが、あくまでも歯を支える歯槽骨に直接埋め込んでいる医療機器であるため、定期的なメインテナンスが必要となります。そこで今回は、なぜインプラントにはメインテナンスが必要なのか、詳しくご紹介してまいりましょう。

インプラント治療の内容・工程

インプラント治療の内容・工程
インプラントは、歯槽骨に埋め込むネジのような形状をしたインプラント体、人工の歯冠、それら2つを繋ぎとめるアバットメントで構成されています。歯を失ったスペースの歯槽骨にインプラント体を埋め込み、歯槽骨とインプラント体が結合するのを待ってから、アバットメントを装着し、人工の歯冠を製作・装着します。

こころ歯科でのインプラント治療の流れは以下の通りになります。

カウンセリング

十分なカウセリング時間を設け、現在患者さんがお困りの症状やご希望をお伺いします。同時にお口の中の状況確認や、レントゲン撮影をおこない、おおまかな治療方針をご案内し、治療期間やインプラント埋入法・工程、費用をご説明致します。

診査・診断

治療をおこなう前に、精密検査をおこないます。お口の中の写真撮影、CT検査でインプラントを埋め込む歯槽骨の状態を詳しく診査し、血液検査もおこないます。

治療計画立案

精密検査の結果をもとに、歯槽骨の量、インプラント埋入の本数、人工歯冠の種類などをご相談しながら、患者さん一人一人に合った綿密な治療計画を立てます。

前処置

インプラント治療をおこなう前に、虫歯や歯周病などを治療し、お口の中の環境を整えます。

コンピュータシュミレーション

コンピュータシュミレーションをおこない、手術前にインプラント体を埋入する位置、埋入後のシュミレーションを確認し、より安全で精密なインプラント埋入手術をおこないます。

インプラント埋入手術

患者さんの心拍数、血圧、血中酸素濃度などを、生体モニターを確認しながら慎重におこないます。手術は細菌感染リスクをともなうために、滅菌された手術器具を使用するのはもちろんのこと、普段とは異なる滅菌済みの手術着を着用しおこないます。

治癒期間

歯槽骨とインプラント体が結合するまでの治癒期間を設けます。個人差はありますが、2ヶ月から6ヶ月で結合します。

人工の歯冠の制作

歯槽骨とインプラント体の結合を待って、アバットメントを装着し、上層構造である人工歯冠の制作をおこないます。

メインテナンス

定期的なメインテナンスをおこない、インプラントと歯槽骨をはじめとする周辺組織の状態の確認をおこない、必要に応じて処置をおこないます。

インプラント治療はなぜメインテナンスが必要なのか?

「インプラントを埋め込んだら、もう歯医者さんに通う必要はないのでは?」と、お考えの患者さんも少なくありません。

しかし、インプラントを埋入し、人工歯冠を装着し終え天然の歯と同等に食事を楽しめるようになったとしても、冒頭でもお伝えしたように、インプラントはあくまでも身体に埋め込んだ医療機器です。温度や感覚を感じる神経が備わっていないために、インプラント周辺に炎症がおきていたとしても、自覚症状がない場合もあり、歯科医による定期健診が必要不可欠であります。

天然歯は、歯槽骨、歯根膜、セメント質、歯肉で支えられています、その中でも歯根膜は咬む力が直接歯槽骨に伝わらないようにするクッション的役割や、歯肉へ血液を供給するためのラインとなっていました。しかし、インプラントを埋入した歯槽骨には歯根膜が存在しないために、細菌感染からの防御力も弱く、歯肉に炎症が起きてしまうと、歯槽骨に埋入したインプラントの状態が不安定になってしまい、インプラント自体がグラついたり、膿がでたりと、インプラントを継続して維持できなくなってしまう恐れもある症状がでてきてしまう場合もあります。より長くインプラントを維持できるように、今まで以上に口の中を清潔に保つために、口腔ケアをおこなう必要があります。

そこで、こころ歯科では3ヶ月から6ヶ月を目安にメインテナンスを推奨しております。お口の中の環境、咬み合わせ、レントゲン撮影をおこない歯槽骨の状態の確認をおこないます。更には必要に応じて、歯面清掃やスケーリングをおこない、お口の中を清潔に保ち、インプラントをより長く維持できるように、サポート致します。

インプラント生活の注意点

インプラント生活の注意点
「インプラントを埋入したあと、お酒やタバコは控えなきゃいけませんか?」とご相談されることがあります。インプラント埋入手術直後は傷口に影響するために、禁煙や禁酒をお願いしております。たばこを吸うと血中酸素濃度が低くなり、細菌感染のリスクが高まる傾向があると考えられているため、現在では喫煙している方には基本的にはインプラント治療はお断りしております。

まとめ

以上、今回はインプラント治療後のメインテナンスについて、詳しくご紹介してまいりました。インプラントは入れ歯のように着脱する必要もなく、自身の歯と同等に生活を送れるようになりますが、より長くインプラントを維持するために、定期的にメインテナンスをおこないましょう。


 

入れ歯のお手入れの仕方それであっていますか?入れ歯のあれこれ

2019年03月14日
入れ歯は失った歯の役割を補い、食べ物を噛み砕き食事をするためには欠かせないものであります。毎日、口の中に入れて使用するものだからこそ、入れ歯のお手入れは、しっかりとおこなわなければなりません。しかし、入れ歯のお手入れを正しくおこなうことができずに、入れ歯が口臭や口内炎の原因になってしまったり、入れ歯自体が壊れてしまったりと、数多くのトラブルが起こるリスクが高まります。そこで今回は、入れ歯の正しい清掃方法や、入れ歯の正しい知識を確認していきましょう。

入れ歯の清掃の仕方

入れ歯の清掃の仕方
入れ歯は人工物であるために虫歯にはなりません。しかし、お口の中に装着して失った歯の代わりに食べ物を噛み砕き食事をする為には欠かせない物であり、取り扱い方法やお手入れをおろそかにすることは望ましくありません。

食べ物の糖分をエネルギーにして増殖し、お口の中にさまざまなトラブルを引き起こしかねない細菌は、歯垢(プラーク)と呼ばれる塊となって入れ歯や、(部分入れ歯の場合)健康な歯に引っ掛けて入れ歯を支えるクラスプと呼ばれる金属などに付着する性質をもっています。誤った入れ歯の清掃方法や清掃自体を怠ると、その不衛生な入れ歯が原因となり、口臭やお口の中に口内炎、更には部分入れ歯の場合には健康な歯までもが、虫歯になりかねません。

そうならないためにも、正しい入れ歯の清掃の仕方を確認し、誤っていた場合には改善していきましょう。

正しい入れ歯の清掃の仕方

① 入れ歯の清掃をおこなう前に、まずは必要な用具や薬剤を用意しましょう。
・洗面器
・入れ歯専用の歯ブラシ
・入れ歯洗浄剤
・コップ

② 入れ歯は必ず外して洗いましょう。
入れ歯を外さないで、口の中で自身の歯を磨くように入れ歯を磨く人も見受けられますが、必ず、どんなに小さな入れ歯でも、総入れ歯であっても、必ず外し目で確認しながら汚れを除去しましょう。

③ 洗面器に水をはり、その上で入れ歯を磨きましょう。
入れ歯を磨くときに、注意しなければいけないのが落下による破損・紛失です。片手に入れ歯を持ち、もう片方の手でブラシを使い入れ歯を磨くために、入れ歯を落とす人も多く見受けられます。入れ歯を落とし破損や排水溝に流れてしまわないためにも、水をはった洗面器の上で入れ歯を磨きましょう。

④ 清潔な流水で洗いましょう。
入れ歯はお口の中に入れる物です。常に清潔に保つためにも、流水で洗いましょう。

⑤ 入れ歯の汚れやすい部分を確認しましょう。
入れ歯の歯と歯の間や、入れ歯の内側(歯肉など粘膜に面する部分)、部分入れ歯の場合はクラスプに歯垢が形成しやすく念入りに磨きましょう。

⑥ ゴシゴシ強く磨かず、適度な力で入れ歯を磨きましょう。
入れ歯を強い力で磨いてしまうと、傷ついたり、破損したりとリスクがあるために、適度な力で優しく磨きましょう。

⑦ しっかりと磨けているサインがヌルっとしているか、していないか
入れ歯に歯垢や汚れが付着している場合には、入れ歯がヌルヌルとしていることが多いため、入れ歯がしっかりと洗えているか、洗えていないのかを判断する1つ目安となります。

⑧ 就寝前には入れ歯洗浄剤を使用しましょう。
就寝前にはコップにぬるま湯を入れ、そこに入れ歯洗浄剤と入れ歯をいれて洗浄しましょう。使用方法は入れ歯洗浄剤に記載している事項を守りましょう。

入れ歯の管理方法

就寝時に入れ歯を装着しないで保管する場合には、清潔な入れ歯専用のケースに水を入れて、その中に入れ歯を入れて保管しましょう。入れ歯はとても乾燥に弱く、乾燥すると変形や破損などする恐れがあります。

入れ歯Q&A

入れ歯Q&A
患者さんよりご相談頂く、入れ歯の悩みや疑問を一部ご紹介致します。

入れ歯専用のブラシは本当に必要ですか?

A.入れ歯に付着した汚れを除去することに特化しているため、おすすめです。

普段使用する歯を磨く歯ブラシでも入れ歯を洗うことはできますが、天然の歯や歯肉を洗うためのブラシであるために、汚れの洗浄力は低下します。それとかわり、入れ歯用の歯ブラシは入れ歯の汚れを落とすために特化した専用歯ブラシなので、洗浄力は高く、的確に汚れを磨き落とすことができるので、なるべく入れ歯専用歯ブラシを用意しましょう。入れ歯専用の歯ブラシは、お近くのドラックストアやネット通販で購入することが可能です。

毎晩、洗浄剤に漬ける必要はあるのでしょうか?

A. 入れ歯にはブラシでは落としきれない細菌が付着しています。

お口の中を清潔に保つためにも、1日1回就寝前の洗浄を推奨いたします。洗浄しないまま使用してしまった場合には細菌が増殖し、口の中にさまざまなトラブルを引き起こしかねません。

汚れが落ちているか気になります。歯磨き粉を使っていいですか?

A.入れ歯を洗うことを目的として、歯磨き粉を使用することはおすすめできません。
歯磨き粉の大半に研磨剤が含まれています。研磨剤は入れ歯の表面を傷つける恐れがあります。傷ついた表面に細菌が付着しやすくなってしまうために、歯磨き粉を使用して、入れ歯を磨くことは避けましょう。

入れ歯を熱湯で煮沸消毒したいのですが、問題ありませんか?

A.入れ歯を熱湯に浸すと、変形してしまう恐れがあります。

入れ歯は熱に弱く、熱湯で消毒することは厳禁です。入れ歯が変形してしまい、装着することができなくなります。入れ歯の消毒は入れ歯洗浄剤を使用しましょう。

まとめ

以上、入れ歯のお手入れ方法、管理方法についてご紹介してまいりました。清潔な入れ歯の状態を保つことは、お口の健康にも繋がるため大変重要であります。正しい方法を身に付け、明るい未来へと繋げましょう。

 

骨が少ないからインプラントができないって本当?

2019年03月7日
インプラントは歯を支える組織である歯槽骨にインプラント体を埋め込み、上から人工歯(補綴物)を被せ、失った歯の役割を補います。しかし、インプラント体を埋め込む歯槽骨の量などが少ない場合には、インプラント治療をおこなえない場合もあり、治療自体を諦めなければならない患者さんも多く見受けられました。そこで、こころ歯科ではそんな患者さんのお悩みを改善すべく、歯槽骨の量がすくなくてもインプラント治療がおこなえるように3つの治療法を取り入れ、インプラント治療に努めています。そこで今回は、歯槽骨の量がすくなくてもおこなえる、インプラント治療法をご紹介いたします。

診断

診断
インプラント治療をおこなう前には必ず十分なカウンセリングに合わせ、口腔内検査、レントゲン、CT撮影などをおこない、綿密な検査をおこないます。この時点で、歯槽骨の量や幅、高さなどが足りないと判断された場合には、通常のインプラント治療をおこなうことは難しく、以下の方法が適応されます。

歯槽骨の量が足りない場合の対処法

こころ歯科では歯槽骨の量や幅、高さなどが適応されない場合には、歯やインプラント体を支える歯槽骨を再建する治療法を、患者さんの状況に合わせて3つの方法から選択し、インプラント体を確実に埋入できるようにします。

骨誘導再生療法(GBR法)

歯を失ってから時間が経過している場合には、歯槽骨が吸収されていることも多く見受けられます。このような場合には、インプラント体を埋入してもインプラント体がしっかりと歯槽骨と結合されず、見た目もインプラント体が露出している状態です。

歯槽骨が不足している部位に、自家骨といわれる自身の骨(一般的には下顎の骨でありますが、腰骨などから採取する場合もある)や、人工の骨補填材を設置し、その上から更にメンブレンという人工膜を設置し、歯槽骨が形成されるスペースを確保し、歯肉などの軟組織の侵入を防ぎ、歯槽骨の再建を促します。

個人差はありますが、およそ4~6ヶ月で歯槽骨は再建され、インプラント体を埋入することが可能となります。

比較的歯槽骨の吸収が軽度の場合には、インプラント体埋入と同時に歯槽骨の再建をうながす骨誘導再生療法(GBR法)をおこない、患者さんの負担も軽減されます。

ソケットリフト法

上顎の歯槽骨の量が足りない場合におこなわれる、治療法です。上顎の歯槽骨の量が足りない場合にインプラント体を埋入しても、上顎の鼻の奥に広がる空間である上顎洞まで、インプラント体が突き抜けてしまう恐れがあります。そこで、専用の機器を使用し上顎洞を押し上げ人工の骨補填材を患部に注入し、インプラント体が問題なく埋入できるまで再建を促します。

サイナスリフト法

歯槽骨の幅が5mm以下の場合におこなわれる治療方法です。上顎洞の外膜であるシュナイダー粘膜を歯槽骨から剥がしてスペースを確保し、そこに自身の骨である自家骨や人工の骨補填材を充填し歯槽骨の形成を促します。治療期間は長期となりますが、歯槽骨の再建、インプラント体埋入の成功確率も高い治療法として知られています。

以前、歯槽骨が少ないといわれた場合

以前、歯槽骨が少ないといわれた場合
みなさまの中に以前、歯槽骨の量が少ないからという理由で、インプラント治療が困難だと言われた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯槽骨の再建を促す骨誘導再生療法(GBR法)、ソケットリフト法、サイナスリフト法は比較的新しい治療法であり、歯科医療に限らず、数十年前には困難であった治療も一般的に普及し、治療がおこなわれるようになることは少なくありません。

以前、歯槽骨の量が少なくインプラント治療をおこなうことが困難と診断されたこともある方も、インプラント治療をご希望の場合には、今一度カウンセリングを受けてみることもご検討してみてください。

歯槽骨の量が足りていても治療できない場合

歯槽骨の量が足りている場合でも以下の場合は、インプラント治療をおこなうことが困難な場合もあります。

・心筋梗塞
・高血圧
・糖尿病
・血小板減少症
・肝臓疾患
・腎臓疾患
・免疫疾患
・放射線治療中
・チタンアレルギー(インプラント体の主な材料がチタン)
・骨粗しょう症
・子ども

上記以外の疾患をお持ちの方も、インプラント治療をおこなう前には必ず、各疾患の主治医の先生に、インプラント治療をおこなっても問題ないか確認しましょう。

今回は、歯槽骨の量が少ないとインプラント治療はおこなえないのか、歯槽骨の量が少ない場合の治療法などをご紹介してまいりました。インプラント治療は外科手術を伴う治療のために、いま一歩踏み出せない患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、正しい知識を身に付け、治療に繋げることが大切であり、こころ歯科では、患者さんがご納得いくまでカウンセリングをおこない治療をおこないます。インプラント治療をお考えの際には、お気軽にご相談ください。

 

矯正治療中の歯の磨き方と生活をおさらいしましょう!

2019年02月28日
矯正治療は歯並びを綺麗に整えるために、歯の表面に矯正装置を装着します。そのために「歯磨きがなかなかうまく出来ない」と、ご相談くださる患者さまも少なくありません。そこで今回は、矯正治療中の歯の磨き方や、矯正治療中の生活の中でどのようなことに注意すべきか、詳しくご紹介していきましょう。

矯正治療の種類

矯正治療の種類
現在の矯正治療の種類は多岐に渡り、主な矯正治療は下記の通りです。合わせて、歯磨きの仕方も一緒にご紹介していきます。

矯正治療中のおすすめ歯磨きアイテム

まずは、矯正治療中に歯磨きをしっかりとおこなえるために、あると便利な口腔ケア・アイテムをご紹介いたします。

① 矯正専用歯ブラシ
矯正専用の歯ブラシの特徴は、歯ブラシの毛束が1列のみでできていることです。
毛束を1列にすることで、矯正装置と歯の間に毛先を行き届きやすく工夫されています。
② 歯ブラシ
毛束が山型になっているものを選びましょう。矯正装置と歯の間に毛先が入りやすく、矯正治療をおこなっている場合には、大変おすすめです。
③ タフトブラシ
毛先が筆のようになっています。ピンポイントに磨くことができるので、矯正装置と歯の間や、歯と歯肉の間、歯と歯の間など細かく磨くことが可能です。

④ 歯間ブラシ
歯と歯の間に挿入し、汚れを掻きだします。歯間ブラシにはサイズがあるので、自分のサイズを見極めましょう。(初めて使用する人は一番コンパクトなSSSから使い始めましょう。

⑤ 鏡
必ず鏡を見ながら、歯磨きをおこないましょう。歯ブラシの毛先がどこに当たっているかを確認しながら歯磨きをすることは、とても重要です。

ではつぎに、矯正の種類と磨き方についてご紹介しましょう。

メタルブラケット・ワイヤー矯正

みなさまにもなじみのある、昔からおこなわれている矯正治療法です。歯の表面にブラケットと呼ばれる金属の矯正装置を装着し、ワイヤーで引っ張る力を利用して、歯を移動させます。そのために歯ブラシの毛先が行き届かずに、清掃不良となりやすい傾向にあります。

クリアブラケット・ワイヤー矯正

矯正治療のデメリットは見た目の審美性でした。それを少しでも改善しようと開発されたのが、クリアブラケット・ワイヤー矯正です。メタルブラケット・ワイヤー矯正とほぼ同じ要領で歯を移動させますが、歯の表面に装着するブラケットは透明です。金属のブラケットに比べると比較的大きくなるために、歯磨きもより細かくおこなう必要があります。

裏側矯正(リンガル矯正)

歯の裏側に矯正装置を装着する矯正方法です。歯の表側にブラケットを装着しておこなう、メタル・クリアブラケット・ワイヤー矯正は、審美性には劣ってしまい、口元を見るだけで矯正治療をおこなっていることが一目で解ることが、デメリットでもありました。しかし、裏側矯正は、舌側の歯面に矯正装置を装着し、他人に矯正治療中であることがわかりにくく、審美性に優れています。しかし、歯の裏側に設置した矯正装置を直接目でみながらの歯磨き等はおこなえないために、清掃不良となりやすく、念入りな口腔ケアが必要となります。

マウスピース矯正

取り外し可能な、透明なマウスピース矯正です。マウスピースを数ミリ単位ずらしながら、その都度新たにマウスピースを製作しながら、歯を移動させます。食事をするときはマウスピースを外して食事をしますが、食事を終えた後には再びマウスピースを装着しなければならず、装着前の歯磨きは欠かせません。歯を磨くことなくマウスピースを装着したままでいると、細菌が繁殖しやすく虫歯の原因となりえます。

矯正中の歯磨きの仕方

矯正治療中の生活
矯正中の歯磨きは、矯正装置が妨げになり、歯を綺麗に磨けない場合が多いと報告されています。せっかく歯並びを綺麗にするための治療をおこなっているにもかかわらず、虫歯や歯周病になってしまったら元も子もありません。正しく歯を磨けているのかを確認するためにも、正しい歯の磨き方をもう一度確認しましょう。

メタル・クリアブラケット・ワイヤー

歯ブラシの毛先を矯正装置と歯の隙間に斜め45度に当て、小刻みに動かしながら歯を1本1本磨くイメージでおこないましょう。矯正装置と歯の隙間は汚れが溜まりやすく、歯ブラシ(山型)、矯正専用歯ブラシ、タフトブラシを併用しましょう。

裏側矯正(リンガル矯正)

歯の裏側を磨く時には、矯正装置の位置を意識して、歯ブラシの向きを横や縦に替え、細かく毛先を動かし汚れを掻きだしましょう。歯ブラシ(山型)、タフトブラシ、歯間ブラシを併用しましょう。

マウスピース矯正

食事後には、必ず歯を磨いてからマウスピースを装着しましょう。歯ブラシ(山型)、タフトブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスを併用しましょう。

矯正治療中の生活

矯正治療中は、矯正装置が外れてしまわないように、ガムやキャラメルなどの粘着性の高い食べ物は、なるべく避けましょう。矯正治療を始めたばかりの場合には、食事や会話がし辛い場合もありますが、はやくて1週間~2週間、おおむね1カ月ほどで慣れる人が多く見受けられます。また、万が一外れてしまった、どうしても食事に支障がでる場合には、必ず歯科医院へご連絡ください。

以上、今回は矯正中の歯磨きの仕方、生活についてご紹介してまいりました。矯正治療中もしっかりと歯磨きをおこない、お口の中の健康を保ちましょう。


 

タバコを吸う方要注意!喫煙していると歯周病サインに気づきにくい!

2019年02月21日
タバコを吸っている人のお口のお悩みとしてよくあるのは、歯にこびりつくヤニや口臭などですが、実はタバコは見えないところでも歯に影響を及ぼしています。タバコが肺がんの原因になることは昔から言われていますが、最近になってタバコと肺がんは関係ないのではないか、などというような話も出てきています。

ですが、タバコがお口に与える害というのはやはり確かにあるのです。しかもタバコを吸っていると、ただでさえ気づきにくい歯周病サインがさらにわかりにくくなってしまうのです。

喫煙は歯周病の最大の危険因子?

喫煙は歯周病の最大の危険因子?
歯周病を直接引き起こすのは、お口の中の歯周病菌で、それが歯の周囲にプラークという形になって増殖した場合に初めて発症します。ですが、歯周病にはその発症や病状を進行させる「危険因子」というものが色々とあり、タバコはその中でも最大の危険因子だということが知られています。

統計によると、タバコを1日に10本以上吸う人は歯周病にかかるリスクが5.4倍、そして10年以上喫煙している人に関していえば、4.3倍にも高まるという結果が出ています。また、いずれの場合も歯周病が悪化して重症化しやすいことがわかっています。

喫煙がお口に与える悪影響

タバコから出る煙には4000種類の化学物質、200種類以上もの有害物質、70種類もの発がん物質が含まれると言われています。そのようなものが最初に通過する口の中というのは、やはり影響があって当たり前だともいえるでしょう。喫煙をすると、よくお口に次のような悪影響が出てきます。

ヤニがこびりつく

歯の表面にヤニ(タール)がこびりつきます。ヤニは一度つくと、なかなか取り除くことが困難で、そのベタベタした表面にプラークや歯石が溜まりやすくなります。また、ヤニは持続的に有害物質を周囲に放出し続けます。

歯周病が発症・進行する

タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、歯茎や歯の周囲組織への酸素の供給を妨げます。また、ニコチンは血管を収縮させ、体が酸素不足、栄養不足の状態になります。

ニコチンは免疫機能も狂わせてしまうため、病気に対する免疫力が低下したり、アレルギーなども起こしやすくなります。また、タバコを吸うことによって、唾液の分泌も落ちてしまうため、口の中の唾液による自浄作用や免疫作用なども落ち、それによっても歯周病リスクが高まります。

口臭がひどくなる

タバコを吸うと、タバコそのものの匂いがお口にこびりつくのはもちろんのこと、タバコによって悪化した歯周病の匂いが混ざり、ひどい口臭となって外に出てしまうことが珍しくありません。

歯茎や唇の色が悪くなる

タバコを吸うと、歯茎の血流が悪くなったり、ニコチンがビタミンCを破壊することによってビタミンCのメラニン細胞増殖抑制効果が働かなくなるので、歯茎や唇のメラニン色素が増え、どす黒く変色して不健康な見た目になってしまいます。

喫煙していると歯周病のサインがわかりづらく、治りにくい

喫煙していると歯周病のサインがわかりづらく、治りにくい
喫煙していると、歯周病の様々なサインがわかりにくくなります。

歯茎の出血や腫れが起こらなくなる

タバコを吸うと、歯茎の血流量が減りますので、歯茎が歯周病で炎症を起こしているとしても、出血が少なくなります。また、喫煙のせいで歯茎は硬くなり、炎症を起こした時のようなブヨブヨ腫れた状態にはならないので、そのことも歯周病の発見を遅らせてしまいます。

歯茎の色が黒くなって炎症状態がわかりづらくなる

タバコの影響で歯茎の色が黒くなり、本来炎症が起こっている時のような赤くなるというサインが見えません。そのため、はたから見ると炎症が起こっていることがわかりません。

歯周病の治療を行っても治療効果が出にくい

タバコを吸うと血流が悪くなることに加え、タバコに含まれるニコチンが、傷を治す細胞の働きを抑えてしまうため、傷の治りが悪くなります。そのため、喫煙者は歯周病治療をしても非常に治りが悪く、治療をしてもなかなか治らず悪化してしまうことが多いと言えます。

禁煙したら歯周病も改善する?

禁煙したら数週間で歯周病のリスクが下がることがわかっています。歯周病へのかかりやすさは約4割も減ると言われ、治療をした後の治りの早さも非喫煙者と変わらないくらいにまでなると言われています。

歯茎の色も、禁煙するとだんだん元のピンク色に戻ってきます。ただ、ある調査では、非喫煙者と同じくらいの歯の喪失リスクになるのは、禁煙をしてから約13〜15年も必要だという結果が出ていますし、また他の調査においては、禁煙してから10年以上経っても20%は歯を失うリスクが残るという結果となっています。

つまり喫煙者は、タバコをやめてからも10年くらいはタバコによる歯の喪失リスクを背負い続けることになります。また、タバコを吸う本数が少ないからといってリスクがゼロになるわけではありません。タバコによる歯周病のリスクをなくすには、やはり禁煙が一番だということが言えるでしょう。

 

メインテナンスは必ず受けなきゃダメ?定期健診の重要性

2019年02月14日
みなさんは定期的に歯のメインテナンス(検診)をおこなっていますか?日本では長い間「歯医者さんには、虫歯になったら行く場所」という考えが定着し、虫歯や歯周病を予防するために定期的に歯科医院を訪れ、メインテナンスをおこなう概念はありませんでした。実際に、日本では定期健診を目的に歯科医院を訪れる人は、国民のわずか2%であり、虫歯を予防することが大切だということを国で推奨しているスウェーデンでは国民90%以上がメインテナンスに訪れ、アメリカでも80%もの人がメインテナンスを行っていることからも、いかに日本が予防歯科の面で世界から遅れをとっているのかが見受けられます。そこで今回はメインテナンスについて詳しくご紹介してまいります。

こころ歯科だからできるメインテナンスの内容

こころ歯科だからできるメインテナンスの内容
まずメインテナンスとはどのようなことをするのでしょうか。こころ歯科では、患者さんひとりひとりのお口の中の状況に合わせ予防処置をおこないます。予防処置は歯科分野において「予防歯科」に分類され、虫歯や歯周病にならない環境作りのために、処置をおこないます。

予防歯科の主な処置は以下の通りです。

口腔内診査

歯、歯肉、粘膜などの状況を確認し、必要に応じて治療、処置をおこないます。

歯周ポケット精密検査

歯と歯肉の間の溝の深さを測定します。正常値は2~3mmです。定期的に測定し、予防処置の効果を評価する1つの目安です。

歯磨き指導

患者さん自身による口腔ケアがカギとなり、正しい歯磨きの仕方を身に付け、予防に繋げます。

スケーリング

歯磨きでは除去することのできない歯石を除去します。その際に、こころ歯科では歯科業界では導入率はわずか3%とも言われるマイクロスコープを使用して肉眼では見えないレベルの小さな歯石まで取り除きます。

クリーニング(PMTC)

歯磨きでは除去することのできないペリクルやバイオフィルム、色素沈着を除去

フッ素塗布

歯の表面を強化し虫歯を予防します。

定期的にメインテナンスをすすめる理由

メインテナンスは3カ月に1度を目安に受診をすすめる歯科医院も多く、「メインテナンスは本当に必要なの?」と疑問に感じる、または面倒に感じる患者さんも中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

ではなぜメインテナンスは定期的に受ける必要があるのでしょうか。その理由は、プラーク(歯垢)の形成に大きく関係しています。

口の中には500種類以上の細菌が存在し、名前さえついていない細菌を含めると700種類以上も口の中に存在していると言われています。口の中に存在する細菌は肉眼で見えることはありませんが、唾液由来のペルクルと呼ばれる歯面を覆う粘着性の薄い膜に細菌が吸着し、細菌の塊が形成されます。

その細菌の塊が、肉眼で見える物質として歯面に付着しているのがプラーク(歯垢)なのです。プラーク1mg中には、1億から2億ほどの細菌が存在し、食べ物に含まれる糖分を栄養に定着・増殖を繰り返しプラークは成長していきます。

プラークは「バイオフィルム」とも呼ばれ、酸を生みだし歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。歯磨きが適切にできていない場合や、歯磨きなどを怠った場合は、プラークが除去されず、歯面に残された状況になり、プラークが形成されてから約2日で、歯石となり、更なる歯垢が形成されていき、虫歯菌が歯を破壊し虫歯にし、歯周病菌が歯を支える歯周組織である歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質を破壊していきます。

予防処置として、歯のクリーニング(PMTC)でペリクルやバイオフィルムを除去しても、個人差はありますが平均して3カ月でメインテナンス前の環境下にもどってしまうために、定期的なメインテナンスが必要となります。

GSAFって何?

GSAFって何?
こころ歯科では先程ご紹介したように、マイクロスコープを使用して歯肉縁下の歯石を除去していきます。マイクロスコープとは、心臓、脳、眼科手術などで使用する手術用顕微鏡であり、肉眼では見えない歯肉縁下歯石(歯肉に隠れている部分にある歯石)を除去していきます。

従来の縁下歯石の除去はスケーラーの刃にひっかかる歯石の感覚を頼りに、直接目視することができないまま、縁下歯石除去をおこなっていました。当然ながら、手に伝わる感覚だけでは、すべての縁下歯石の除去をおこなうことは難しく、取り残した歯石が歯周病改善を妨げる要因になりかねません。

マイクロスコープを使用することで、治療部位を明るく照射し拡大し目視しながら、歯肉縁下の歯石を取り残すことなく、除去することが可能となり、虫歯や歯周病の予防へとつなげます。

まとめ

長い人生の中で、メインテナンスの有無により一生涯ご自身の歯で生活できるかどうかが左右されてくると言っても過言ではないと思っています。冒頭でご紹介したスウェーデンでは国をあげてメインテナンスを推奨し、80歳での残存歯数は20本、アメリカでは13本、メインテナンスが定着していない日本では9.8本と厳しい調査結果が報告されています。人生100年時代に突入する日本でも、メインテナンスの重要性を認識し、取り組むことが大切です。現在治療中の方も、治療終了とともに受診をやめるのではなく、定期的にメインテナンスをおこないましょう。また、虫歯や歯周病の症状がなくても1度検診を受診し、メインテナンスをおこなうことをおすすめします。


 

正しい歯の磨き方を学び、虫歯のない口腔環境を手に入れよう

2019年02月7日
みなさんは普段どのように歯磨きをおこないますか?「テレビをみながら」、「スマホを見ながら」、「お風呂に入りながら」と、「ながら歯磨き」の癖がついている人もいるのではないでしょうか。歯磨きをおこなう際には、洗面所などで鏡を見ながら、自分がどの部位を磨いているのか確認しながら歯磨きをおこなうことが重要であり、「ながら歯磨き」はおすすめできません。そこで今回は、正しい歯の磨き方、歯ブラシの選び方などについてご紹介していきます。

歯ブラシの選び方

歯ブラシの選び方
普段、歯磨きを購入する際に、さまざまな種類の歯ブラシが販売されている中、何を重視して購入していますか?「柄の色やデザインを重視」、「ヘッドのサイズを重視」、「毛先の形状を重視」など、歯磨きを選ぶ基準は一人一人異なっているのではないでしょうか。

歯ブラシの選び方にはちょっとしたポイントがあり、自分自身に見合った歯ブラシを選ぶことが重要となります。是非、参考にしてみてください。

ブラシのタイプ

歯ブラシのブラシにはJIS規格で定められた3つのタイプが存在します。

かため・・・・歯垢除去力は大きいですが、歯肉や歯を傷つける場合もあります。
歯磨きをする力が弱めの人向けのタイプの歯ブラシです。

ふつう・・・・かためよりも歯垢除去力は劣りますが、歯肉や歯を傷つけるリスクは低く
健康的な歯肉の人向けのタイプの歯ブラシです。

やわらかめ・・・ブラシはやわらかいため小刻みに優しく動かして磨きましょう。歯磨きをする力が強めの人、歯周炎、歯周病の人におすすめのタイプの歯ブラシです。

ヘッドの大きさ

歯ブラシによって、ヘッドの大きさも異なります。
ヘッドが大きいほどブラシの部分も大きく磨くことができるイメージではありますが、ヘッドが小さめだと細かい部分にも毛先が行き届きやすいので、ヘッドは小さ目なものを選ぶことをおすすめいたします。

柄の太さやタイプ

柄の太さ、ストレートのもの、カーブしているものと歯ブラシによってタイプは異なります。柄が太い方が持ちやすく、ストレートの柄のタイプがさまざまな部位に適していますが、ご自身が使いやすいタイプを選択しましょう。

歯磨きへのこころえ

次に、歯磨きをする際の“こころえ“をご紹介いたします。

1.鏡を見ながら歯磨きをおこないましょう。「テレビをみながら」、「スマホを見ながら」、「お風呂に入りながら」ではなく、歯磨きをすることだけに時間をかけましょう。

2.歯磨きは最低でも2分以上は歯磨きをするようにしましょう。

3.歯磨き粉は使用しなくても構いません。使用する場合は、豆粒程度の分量が適量と考えられています。大量に使用すると、歯磨き粉が泡立つだけで洗えた気になってしまう場合もあるため、歯磨き粉の分量は控えめに使用しましょう。歯磨き粉を使用する場合は、高濃度フッ化物入り歯磨き粉を使用しましょう。900ppm未満のフッ化物入りの歯磨き粉も販売されていますが、1450ppm程の高濃度なものを選びましょう。(成人の場合)

4.高濃度フッ化物入り歯磨き粉を使用した場合、うがいをする際に使用する水は15ml(成人の場合)程度の少量でおこないましょう。多量の水でうがいしてしまうと、せっかくのフッ化物が歯面に定着するまえに、水で流されてしまう恐れがあります。

5.毎食後には、必ず歯磨きをおこないましょう。食後30分以内に歯磨きを磨くことは良くないとの議論が巷で話題となっていますが、そのような根拠は今のところ証明されていません。中でも就寝時には唾液の分泌量が減少し、虫歯や歯周病になりやすい環境下になるため、歯磨きをしないで眠らないように意識を持ち、夕食後・就寝時前の歯磨きを怠らずにおこないましょう。

6. 歯ブラシは1カ月を目安に交換しましょう。歯ブラシを裏から見た時に、毛先がヘッドよりはみ出していたら交換のサインです。

正しい歯磨きの仕方

では、次に正しい歯の磨き方をご紹介いたします。

歯ブラシの持ち方

歯ブラシの持ち方は、鉛筆を持つように持つペングリップ、握るようにもつパームグリップの2通りを磨く角度や部位で使い分けて、歯を磨きましょう。

歯を磨く順番を決める

歯を磨く時は磨く順番を決めましょう。例えば、歯の表側の右奥歯→前歯→左奥歯、歯の裏側の左奥歯→前歯→右奥歯と順番を決めることで磨き残しを防ぎます。

歯ブラシの当て方

1.歯と歯肉の間の溝である歯周ポケットに毛先が入るように、斜め45℃に歯ブラシを当て、適度なちからで、左右に小刻みに動かし磨きます。この時、力を入れすぎてしまわないように、気をつけましょう。

2.前歯の表側を磨く時は、歯ブラシを縦に持ち替えて、歯面に沿って1本1本丁寧に磨きましょう。前歯の裏側はかきだすように磨きましょう。

3.どんなに時間がなくとも、1回の歯磨きに2分以上時間を設けましょう。

矯正治療中の歯磨きの仕方

矯正治療中の歯磨きの仕方
矯正装置などを磨くのに最適な、タフトブラシを併用しましょう。タフトブラシは毛先が筆のようになっているため、細かい部分、矯正装置の隙間なども磨きやすくなっています。

インプラント治療中の歯磨きの仕方

インプラントと歯肉の境目、インプラントと隣の歯の間(隙間)、咬み合わせ部位を優しく磨きましょう。インプラントの場合は、研磨剤が含まれていないものを選びましょう。また、歯間ブラシやデンタルフロスの併用もおすすめです。

まとめ

今回は正しい歯の磨き方、歯ブラシの選び方などについてご紹介してまいりました。しっかりと磨いたつもりでいても、“磨いた”と“磨けた”では大きく意味が異なっていきます。虫歯のない口腔環境を手に入れるためにも、正しい磨き方を身に付けましょう。


 

矯正治療はなぜ必要?歯列不正の種類と原因

2019年01月31日
みなさん、矯正治療を受けてみたいとお考えになったことはありますか?欧米では矯正治療は最低限のマナーとして考えられ、大変ポピュラーな治療と認識されています。近年、日本でも予防歯科の重要性が叫ばれ、審美歯科の需要性も高まっているように、矯正治療をおこなう、またはおこないたいと考える人も多く見受けられるようになりました。そこで今回は矯正治療について詳しくご紹介してまいりたいと思います。

矯正治療とは?

矯正治療とは?
矯正治療とは、乱れた歯並びや咬み合わせを専用の器具を歯に装着し、歯や顎に力を加え人工的に歯を移動させ、咬み合わせと歯並びを整える治療方法です。「矯正治療は子どもの治療」とお考えの人も多く見受けられますが、一般的には乳歯から永久歯に生え変わる頃から成人の人が治療対象となります。

なぜ矯正治療が必要なのか?

では、なぜ矯正治療が必要なのでしょうか。「歯並びが悪くても何も問題ない」「見た目だけの問題では?」とお考えの人もおられると思いますが、矯正治療をおこなう、または推奨する理由は審美的な問題だけではありません。

不正咬合

上顎の歯と下顎の歯がしっかりと咬み合っていなく、歯並びが乱れている状態を不正咬合といいます。矯正治療をおこなわずにそのままにしてしまうと、さまざまなお口の中のトラブルの原因となってしまう可能性があります。

■お口の中のトラブル

・上手く食べ物を咬めない
・発音しづらい
・虫歯になりやすい
・歯周病になりやすい
・口臭の原因
・顎関節症

不正咬合の種類と原因及びトラブル

不正咬合の種類と原因及びトラブル
以下は、代表的な不正咬合とその原因及び症状になります。

上顎前突(出っ歯)

上顎の前歯が必要以上に前にせり出した状態をいいます。正常な咬み合わせは上顎の前歯が下顎の前歯に覆いかぶさるように咬み合い、上顎の前歯と下顎の前歯の前後的な隙間は3mmと言われ、6mm以上の場合上顎前突となります。

■原因

遺伝
おしゃぶりなどの癖

■症状

前歯を折れる
唇を傷つけやすい
歯肉を傷つけやすい

下顎前突(受け口)

上顎前歯より、下顎前歯が突き出している咬み合せの状態をいいます。上下の歯の生える方向、傾きにより下顎前突になっているのか、または上の顎が小さいまたは、下の顎が大きいかにより、治療法も異なります。また、顎の骨は成長につれ変化するために、長期の経過観察が必要な場合もあります。

■原因

遺伝
おしゃぶりなどの癖

■症状

咬みづらい
発音がしづらい

叢生(八重歯)

歯がアーチ状に綺麗に生えることができずに、歯がデコボコに生える、重なり合って生える状態をいいます。八重歯はチャームポイントととらえる人もいますが、叢生の部類になります。

■原因

遺伝
乳歯の虫歯・抜歯

■症状

歯磨きがしづらい
虫歯や歯周病になりやすい

開咬

上下の臼歯が咬み合った状態で、前歯は咬み合っていない状態をいいます。前歯でレタスや葉物野菜などを咬みきれないなどの症状が多く見受けられます。

■原因

遺伝
おしゃぶりなどの癖

■症状

食べ物が咬みづらい
発音がしづらい

交叉咬合

上下の顎が左右にずれが生じている状態をいいます。放置してしまうと、成長期に更なる左右のずれが大きくなる傾向があるために、早期の治療をおすすめします。

■原因

遺伝
おしゃぶり、頬づえなどの癖

■症状

顔がゆがむ
食べ物が咬みづらい

空隙歯列弓(すきっぱ)

歯と歯の間に隙間ができている状態です。乳歯の時期は、近い将来生えてくるであろう永久歯が生えるスペースを確保するために歯と歯の間に隙間があっても問題はありませんが、永久歯が生えそろっている場合には矯正治療の対象となります。

■原因

遺伝
おしゃぶりなどの癖

■症状

歯と歯の間に食べカスが挟まりやすい
発音がしづらい

矯正治療中の生活Q&A

矯正治療をおこなうまでには、疑問や不安を抱える患者さまも多く見受けられます。以下は患者さまより頂くご質問です。矯正治療を考えの際はご参考にしてください。

矯正治療中に虫歯になりそうで不安です。

A.矯正器具や隙間を洗う専用のブラシである「ワンタフトブラシ」という通常の歯ブラシとは異なった、筆のような形状をしているブラシで磨くことをおススメします。細部まで行き届きやすく、汚れをかきだします。矯正治療中は、通常のブラッシングと併用しておこなうことをおすすめします。

矯正治療のために抜歯しなければいけませんか?

A.歯並びの状況により、抜歯が必要な場合もありますが、必ずしも抜歯をおこなうわけではありません。診察、検査をおこない抜歯が必要か診断いたします。

矯正治療は痛いですか?

A.個人差はありますが、矯正治療中の痛みは麻酔をするほどではありません。また矯正器具を装着している期間の間、ずっと痛みが生じるものではありません。

歯並びは身体にも影響ありますか?

A.近年では、歯並びや咬み合わせも身体に影響があると考えられています。また歯並びが悪いと、歯磨きがしにくく虫歯や歯周病になりやすくなります。

まとめ

以上、今回は矯正治療についてご紹介してまいりました。歯科矯正は審美的にも機能的にも改善をおこなうことができる治療です。歯並びが乱れていると、さまざまなお口のトラブルを招く可能性もあり、矯正治療をお考えの場合は、お気軽にご相談ください。


 

インプラントの歴史を学び、正しい知識を身に付けよう

2019年01月25日
みなさんは、インプラントにどのようなイメージをお持ちでしょうか。「身体に悪影響はないのか」「インプラント手術が怖い」「術後はどう生活するのか」など、インプラントをお考えの人が、いま一歩踏み出せない理由はさまざまであるのではないでしょうか。外科手術をおこない歯槽骨にインプラントを埋め込み、失った歯を補う役割があるインプラントの歴史や、正しい知識を身に付け、十分に理解した上で治療に取り込みましょう。

インプラントとは?

インプラントとは?
インプラントとは身体の中に埋め込む医療機器・器具の総称であります。身体の疾病により失った機能を補うために埋め込む、ペースメーカーや人工関節などもインプラントの1つであり、失った歯を補うために、歯槽骨に埋め込むインプラントもその1つであります。

インプラントの歴史

インプラントの歴史はとても長く、マヤ文明のミイラから抜け落ちた歯のスペースに貝などを埋め込み、失った歯の機能を補っていました。また、エジプト文明では死後の世界で不自由なく過ごせるようにとの思いから、亡骸の失った歯のスペースに宝石や象牙などを埋め込み、埋葬していたと予測される状態のミイラまで発見され、人類は長い歴史の中で失った歯を補うために、さまざまな方法を考え、実践していきました。

1952年に、チタンが骨と結合することが発見され、1965年に現在主流となっているチタン製のネジ状のインプラントが開発されましたが、一般に普及するには時間を要していたため、1975年、日本ではサファイヤインプラントが開発されました。しかし、サファイヤは骨と結合しないために、健康な歯を削り固定する必要がある上に、トラブルも多発しインプラント除去をおこなう手術も多発したために、インプラント治療を否定する歯科医も多く見受けられました。

1980年代頃よりチタン製のインプラントの臨床結果が評価され始め、幾つもの改良がほどこされ、現在では周囲の組織や歯に影響をもたらすことなく、失った歯と同等な力で噛めるインプラント治療が実施されています。

インプラント生活のこころえ

インプラント生活のこころえ
インプランとは、顎の骨である歯槽骨に埋め込むために義歯のように、取り外しする必要がありません。インプラントと骨が結合するために、天然の歯のように違和感なくしっかりと咬むことが可能となります。

食生活

義歯を装着した場合は、冷たい感覚や温かい感覚が伝わりにくい、ガタガタするなどの理由から義歯を装着する以前のように食事を楽しむことができないことも見受けられていましたが、インプラントは自身の骨と結合しているため、咬んでいる感触や力を直接感じとれ、食事を以前のように楽しめることを可能とします。

身体への影響

インプラントは、顎の骨である歯槽骨にインプラントを埋め込むために、「骨に穴があいた状態なのか?」と不安に思う患者さまも少なくありませんが、そのようなことはなく、骨とインプラントが術後3カ月程でしっかりと結合し固定されます。

インプラント治療の負担

義歯は、数回の通院で出来上がりますが、インプラントはカウンセリング、精密検査から手術、人工歯の製作、メンテナンスと半年以上の月日を必要とし、思い立ったら即座にインプラントを埋め込む手術をおこなうことはできかねます。

費用の負担

インプラント治療はすべて自費診療となります。

インプラント手術Q&A

インプラント手術への疑問点や不安を抱えたまま、手術を受けることのないようにしっかりと手術前にカウンセリングをおこないます。患者さまより頂くご相談を一部ご紹介いたします。

インプラント治療は誰でも受けられますか?

A.心臓病疾患、循環器疾患、呼吸器疾患、糖尿病、腎臓、肝臓に疾患がある人がインプラント治療を受けられない場合もあります。服用している薬の種類によっては、インプラント治療がおこなえない場合もあります。また、歯周病に罹患している場合には、歯周病の治療を優先し、妊娠中の場合には、出産してからの治療となります。

インプラント治療は痛くありませんか?

A.インプラント治療には、歯を削る、抜く際に使用する麻酔を使用します。手術中にも痛みを感じることのないようにコントロールをおこない、手術をおこないます。術後は痛みを感じる場合も多く、痛み止めの薬を処方いたします。痛みの度合いは状況や症例により個人差はありますが、数日で痛みは減少していきます。

インプラント治療後に腫れたりしますか?

A.インプラント治療後に、患部が腫れることが多く見受けられます。個人差はありますが、日にちが経過するにつれて腫れはひいていきます。腫れがひかない場合は感染を起している場合もあるため、その旨をご連絡ください。

まとめ

今回はインプラントについてご紹介してまいりました。インプラントは長い歴史の中で、失った歯を補うために人類が作りだした“第2の永久歯”です。インプラントの正しい知識を身に付け、より理解した上で治療をおこなうことが大切です。

インプラント治療をお考えの際には、お気軽にご相談ください。

 

入れ歯を言い訳にさせない。オーダーメイド義歯のすすめ。

2019年01月17日
みなさん入れ歯にはどんなイメージをお持ちでしょうか?既に入れ歯をお持ちの人は「毎日使うもの」であり毎日使用するものだからこそ“使い勝手“を求め、入れ歯を必要としていない人は「お年寄りがするもの」「まだまだ必要ではない」なんてお思いの人がほとんどではないでしょうか。しかし、意外にも20代30代で入れ歯を必要とする患者さまもおり、40代後半から徐々に歯を失う確率もあがり、入れ歯を必要とする人の割合も年齢が上がるにつれ上昇していきます。そこで今回は、保険診療で制作する入れ歯と、自費診療で制作するオーダーメイド義歯について、詳しくご紹介して参ります。

入れ歯とは?(義歯)

入れ歯とは?(義歯)
入れ歯とは、歯周病や虫歯で歯が抜けてしまった、事故などによる外傷により歯を失った、生まれつき歯が生えてこない、などの場合に本物の歯に似せた人工歯を口の中に装着し、歯の役割を補うための義歯です。

そんな入れ歯は部分入れ歯、総入れ歯に分類されます。部分入れ歯は歯が1部欠損している場合に適応する入れ歯であり、総入れ歯は上の歯もしくは下の歯が全て欠損している場合に適応される入れ歯です。

1、2本しか自分の歯が残っていない場合、「全部抜いてしまった方がいいのではないか?」とご相談して下さる患者さまもいらっしゃいます。残っている部位にもよりますが、抜く必要のない歯までを抜いてしまうことはあまりにもリスクがあり、おすすめできるものではありません。

なぜならば、部分入れ歯は既存する歯にクラスプと呼ばれる金属のバネをひっかけて、入れ歯を固定し、歯の役割である食べ物を砕きますが、総入れ歯は支える歯がない状態であるために、部分入れ歯に比べ分厚い入れ歯となり異物感が増すだけではなく、歯肉だけで入れ歯をささえなくてはならないために、部分入れ歯と比べると食べ物を砕く力も軽減し、美味しく食事ができなくなる可能性も高まります。

天然の歯に勝るものはなく、たとえ自身の歯が1本や2本であったとしても、長きにわたり維持できるように口腔ケアをおこなうことが重要となります。

保険診療と自費診療

入れ歯は保険診療が適応される治療であるために、多くの患者さまが保険診療の入れ歯をご希望されます。しかし、保険診療は国が定めた材料であるレジンと呼ばれる歯科用のプラスチックとそれに伴う技法でしか入れ歯を制作することはできません。

しかし、自費診療で制作する入れ歯は、審美歯科で適応されるセラミック製の人工歯や口の中に馴染みやすい金属床の入れ歯を制作することができます。また保険診療の入れ歯は部分入れ歯の金属のバネの部分が口の中から見えるなどの悩みもつきものではありましたが、金属のバネを使用することなく固定できる入れ歯を制作することが可能となります。

入れ歯生活のこころえ

入れ歯生活のこころえ
髪の毛1本口の中に入っただけでも異物感に気づき、気持ち悪くなり吐き出したくなるように、口の中はとても繊細であり、口の中に入れる入れ歯も例外ではありません。

入れ歯を使用する患者さまは、入れ歯を装着し失った歯を補い、食べ物を噛み砕き生きるための栄養を取り入れています。しかし、入れ歯が合わず「痛い」「がたつく」「咬みにくい」といった症状が生じてしまうこともあり、思う存分に食事を楽しむことが困難な場合も多く見受けられるのも事実であります。

また、食事だけではありません。「入れ歯が落ちてこないか心配で会話に集中できない」「部分入れ歯の金属バネが口元から見えてしまい、入れ歯だと気づかれてしまう」などの理由から、入れ歯を装着していること自体がストレスやコンプレックスとなってしまっている場合や、「入れ歯だから仕方がない」と、快適に食事や日々の生活をおくることを諦めてしまう患者さまも多く、「入れ歯生活にはつきものだ」と言わんばかりに入れ歯を言い訳にしてしまっている傾向も見受けられます。

オーダーメイド義歯のすすめ

上記のように入れ歯により不具合などが生じてしまう原因は、入れ歯の制作工程に関係しています。特に保険診療で定められている入れ歯の制作では既成のトレーを使用し、大まかな形を取り、ある程度大体の感覚で咬み合わせを記録、装着、調整している部分も否定できません。しかし、これでは患者さま一人一人にフィットした入れ歯を制作することは難しく、「入れ歯だから仕方がない」と入れ歯を理由にある程度は諦めざるを得ませんでした。

そこで、こころ歯科がご提案するのが「オーダーメイド義歯」です。オーダーメイド義歯は、義歯を制作するにあたり十分な時間を設け、型取りなどをおこない、患者さま一人一人にフィットした、世界で1つの患者さま専用オーダーメイドな義歯を制作します。

従来では、歯科医師が患者さまの型取りをおこない、患者さまからの義歯への不満や改善点を伺い、歯科医師を通して入れ歯を制作する専門家である歯科技工士に伝えていました。

オーダーメイド義歯では、プライバシーに配慮された個室にて歯科医師立会いのもと、歯科技工士が、患者さまからの意見を直接お伺いし、患者さまにご満足、ご納得いただける“入れ歯を言い訳にさせない“オーダーメイド義歯を制作することが可能となります。

入れ歯は、義足、義手と同じように失った身体の一部を補う大切なアイテムです。もし現在使用している入れ歯にご満足していない、お困りの点などがある場合は、お気軽にご相談ください。



ご予約・お問い合わせはこちらまで
0562-44-2111

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診療時間
9:30-13:30(最終受付13:00)
15:00-18:30(最終受付18:00)

※土曜日の診療時間は9:00-14:00(最終受付13:30)です
※初診の方の受付は平日18:00、土曜日13:00までとなります
※当院は完全予約制のためお越しの際は必ずお電話下さい

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