歯科コラム

Column

歯科衛生士が教える 歯についての豆知識

 

歯のホワイトニングは、もはや常識?!白い歯が求められるわけ

2018年10月19日

ホワイトニングが求められるわけ

ホワイトニングが求められるわけ
ホワイトニングは近年とくに歯科医療のなかでも注目されている施術の一つです。人に接することの多い職業の人、人前に出ることが多い職業の人などはもちろんのこと、おしゃれ感覚で歯を白くしたい人、とくに清潔感や見た目の爽やかさ、審美性を求めて歯を白くしたいと考える人が増えてきました。

欧米では歯並びが不揃いな場合、矯正治療をおこない、歯並びを整えるのがマナーとなっていますが、歯並びだけではなく、歯の色もマナーとされており、ホワイトニングは盛んに行われています。日本でも欧米同様に、白い歯が好印象を与えるとして、歯の色がマナーとされる傾向が徐々に見られ、白い歯が求められています。そこで今回は、ホワイトニングをご紹介していきたいと思います。

なぜ歯は黄ばむのか?

人間の歯はなぜ黄ばむのでしょうか。そもそも、人間の歯は白い色ではなく、黄色みがかった色をしています。歯は3構造から形成され、エナメル質、象牙質、歯髄の組織で歯はできています。一番上の層であるエナメル質は人間の骨よりも硬く、人体の組織の中でもっとも硬い組織ともいわれていますが、実はエナメル質は半透明であり、白い色ではありません。

半透明のエナメル質の下の層にあるのが、象牙質です。象牙質は、黄色がかったクリーム色をしています。その象牙質のクリーム色が半透明のエナメル質越しに見えるので、歯が黄色く見えます。

そして、加齢ともに歯が黄ばんでいくのは、老化現象の症状の1つでもありますが、年齢を重ねるごとに、クリーム色の象牙質は厚みを増し、より歯が黄ばんで見えるようになります。

更には、食べ物や飲み物などの色素沈着も歯を黄色くさせる原因となります。代表的なものは、ワインやコーヒー、お茶、カレーライス、タバコのヤニなどがあげられます。

あまり知られてはいませんが、その他にもチョコ、バナナ、りんご、柿、ブルーベリー、緑黄色野菜なども、歯の表面に色素が沈着しやすい食品と言われています。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングの種類
では、どうやって黄ばんでしまった歯を白くするのでしょうか。
今回は代表的なホワイトニング方法をご紹介していきます。

オフィスホワイトニング

歯科医院でおこなう、ホワイトニングです。オフィスホワイトニングは、資格を保有する歯科医師や歯科衛生士が、過酸化水素を含む劇薬を歯に塗布し、沈着してしまった色素を分解させ白くさせます。

■メリット

●患者さまのご希望する歯の白さに、近づけることができます。
●短期間で希望の白さを手に入れることができます。
●ムラなく綺麗に仕上がります。

■デメリット

●前歯(表側)限定のホワイトニングとなります。奥歯や前歯の裏側はホワイトニングで白くすることはできません。
●歯科医院に数回は通院しなければなりません。
●ホワイトニング効果を保つためには、定期的にホワイトニングする必要があります。

ホームホワイトニング

歯科医院で患者さま一人一人専用のマウスピースを製作し、歯科医師指導のもとに、自宅でホワイトニングをおこないます。オフィスホワイトニングとは異なり、治療期間は長期的になります。

■メリット

●自宅で気軽にホワイトニングができます。
●すべての歯を白くすることができます。

■デメリット

●歯が白くなるまでには長期的な時間が必要です。

ホワイトニングが出来ない人

ホワイトニングは誰でもできることができるわけではありません。
以下の場合は、ホワイトニングをおこなうことは避けるべきだと考えられています。

■妊娠中または授乳中の人

ホワイトニングで使用する薬剤である過酸化水素が、お腹の中の赤ちゃんや、授乳中の赤ちゃんに与える影響などはいまだ解明されておらず、安全は保障されていないため、ホワイトニングをおこなうことは避けましょう。

■無カタラーゼ症に罹患している人

無カタラーゼ症の人は、ホワイトニングで使用する薬剤である過酸化水素を体内で分解することができず、体内に残ってしまい、身体の組織が壊死してしまう可能性もあるので、無カタラーゼ症に罹患している人は、ホワイトニングはおこなえません。

歯を白く保つには

歯を白く保つには
ホワイトニング効果を長く保つにはどのようにすればよいのでしょうか。

●色素沈着しやすい食べ物、飲み物を口にしたら、歯磨きまたは水で口をゆすぎましょう。

●定期的に歯科医院にて、専用の機器で歯を磨いてもらい、汚れを除去してもらいましょう。

●ホワイトニング効果が薄れてくるタイミングで、再度ホワイトニングをおこない白い歯を保ちましょう。

以上、今回はホワイトニングについてご紹介してまいりました。ホワイトニングにはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあり、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自分に合ったホワイトニング方法を選択しましょう。


 

時代は予防歯科へ!虫歯知らずの歯をつくろう

2018年10月12日
みなさんは、どうして虫歯になるかご存知ですか?「毎日歯を磨いているのにどうして虫歯になるのだろう?」と、不思議に思っている人や、「歯が弱いから虫歯になりやすい」と諦めている人もいるのではないでしょうか。
以前の日本では「虫歯になったら、歯医者で治療してもらう」ことが主流ではありましたが、最近では「虫歯にならないようにする」ことが重要だと考えられており、予防歯科に力をいれている歯科医院も数多く存在します。
そこで今回は、どうして虫歯になってしまうのか、虫歯にならないためにはどうすればいいのか、ご紹介していきましょう。

どうして虫歯になるの?

どうして虫歯になるの?
虫歯になってしまう原因は、さまざまな理由が考えられます。毎日しっかりと歯磨きをしているつもりでいても、汚れを落としきれていなかったり、食事の時間を区切らずに、ダラダラと食べ続けたり、砂糖が入った甘いお菓子ばかりを食べていると、虫歯になってしまう可能性は高まってしまいます。
では次に、虫歯になるまの過程をご紹介していきましょう。
お口の中には、数え切れないほどの細菌が潜んでいます。その中でも虫歯をつくってしまう強い力をもっている細菌が、ミュータンス菌です。
ミュータンス菌は、食べ物に含まれる糖分をエネルギーにし、歯の表面に張り付き、糖分を分解して、プラークを作り出します。プラークの中に潜んでいるミュータンス菌は、プラークを寝床にして増殖していきます。
歯の表面に張り付き増殖したミュータンス菌は、更に酸を生みだし、歯を溶かしていき、虫歯をつくっていくのです。

治療しなくていい虫歯が存在する?

虫歯に一度なってしまうと、元に戻ることはなく、歯を削り治療をおこなわなければ、進行を止めることもできません。しかし、治療をおこなわなくてもいい虫歯が存在します、それが「初期虫歯」です。
初期虫歯とは、その名の通り、初期の段階の虫歯です。歯は酸によって溶かされていきますが、この状態を脱灰と呼びます。
虫歯は歯の表面の組織であるエナメル質に穴が空いた状態になった状態を指しますが、初期虫歯とは穴が空く前の段階である、酸に溶かされ始めの歯の状態を指します。
みなさんは鏡で歯をまじまじと見たことはありますか?一部白濁している部分が、初期虫歯の段階になっている状態です。
では、「治療しなくていい虫歯」とは、どういうことなのでしょうか。その真相は、初期虫歯の段階であれば、唾液に含まれるカルシウムやリンが、溶け始めた歯を修復させることができるのです。この状態を再石灰化と呼び、初期虫歯の場合は治療をおこなわずに経過観察とることから、虫歯治療をおこなうことはありません。
初期虫歯の段階で毎日の歯磨きを適切におこない唾液の力が作用することで、歯がもとの状態に戻ることもありますが、歯磨きを怠り、再石灰化では補えなくなったときに、初期虫歯は虫歯へと進行していきます。

時代は予防歯科へ!

時代は予防歯科へ!
虫歯を予防するには、虫歯になりにくい環境をつくることが重要になります。
では、虫歯になりにくい環境とはいったいどのような環境なのでしょうか。一緒に確認していきましょう。

ダラダラ食べないようにする

食事の回数や時間が増えるほど、虫歯になるリスクは高まります。小さなお子さんの場合は特にダラダラと食べ続けてしまう場合もありますが、決められた時間内に食べるように促しましょう。

寝る前の食事は避ける

夜、歯磨きをした後にお腹がすくことはありませんか?「また歯磨きをすればいい」と軽く考えがちではありますが、食事をしてから約1時間30分の間は、虫歯菌であるミュータンス菌が活発に活動をし、虫歯の原因である酸を生みだしやすく脱灰が始まってしまいますが、唾液の作用が働き再石灰化されることでバランスを保てるのですが、食べた後、すぐに寝てしまうと、唾液の分泌が減少し、口の中のバランスが崩れてしまい、虫歯になりやすくなります。

食後は必ず歯磨きをする

食後は必ず歯磨きをしましょう。しかし、日々生活の中で毎食後に歯磨きができない場合もあるかと思います。そんな時は、水で口をすすぐだけでも、効果的です。

歯間ブラシ、デンタルフロスの併用

毎日の歯ブラシはもちろんのこと、歯ブラシの毛先が行き届かない、歯と歯の間には、歯間ブラシやデンタルフロスを併用しましょう。

正しいセルフケアで虫歯知らずの歯をつくろう

正しいセルフケアで虫歯知らずの歯をつくろう
きちんと歯磨きをしているつもりでも、じつは約6割程度しか磨けていないと言われています。虫歯を予防するためにも、正しい歯の磨き方を身に着けましょう。

鏡を見ながら歯磨きをしよう

今、自分がどの歯を、どのように歯ブラシを使い磨いているのかを鏡を見て確認しながら歯磨きすることが大切です。

正しい歯ブラシの持ち方

前歯を磨くときには、歯ブラシは握るように持つパームグリップまた、奥歯を磨くときは、鉛筆を持つように持つペングリップの2つの持ち方を使い分けて、おこないましょう。

磨く順番を決めよう

気が向くままに歯磨きをしていては、完璧な歯磨きとは言えず、必ずとっていいほど、磨き残しがあります。そこで、奥歯から前歯、更に反対側の奥歯まで磨くなどをして、歯の列にそって順番に歯を磨くことをおススメします。

歯を1本1本磨くように磨きましょう

ゴシゴシと大きく歯ブラシを動かすのではなく、小刻みに歯ブラシを動かし、歯を磨きましょう。

優しいチカラで磨きましょう

強いチカラで磨いたからといって、磨けるわけではありません。むしろ強いチカラで磨いてしまうと、歯や歯肉を傷つけてしまうので、注意が必要です。

以上、虫歯はどうしてできるのか、虫歯にならないための方法などをご紹介していきました。正しい虫歯予防の知識を身に着け、虫歯知らずのお口の環境を作りましょう。



 

不正咬合は予防が可能?日常生活で気をつけるポイント

2018年10月5日
受け口になったり出っ歯になったりしている歯並びの悪い状態のことを、不正咬合(ふせいこうごう)といいます。遺伝が関係しているという説もあるのですが、「悪い癖」が不正咬合の症状を悪化させることがあります。
癖が関係しているということは、癖を直せば不正咬合にならずに済むかもしれないということです。もしくは、不正咬合を悪化させずに済むかもしれません。
日常生活のなかでできる不正咬合の予防法について紹介します。

不正咬合の種類と原因

不正咬合の種類と原因
不正咬合には受け口(下顎前突、かがくぜんとつ)や出っ歯(上顎前突、じょうがくぜんとつ)以外に、歯が斜めに生えたり前後に重なって生えたりする叢生(そうせい)や、奥歯をかみ合わせたときに上下の前歯が触れない開咬(かいこう)、かみ合わせたときに上の前歯に下の前歯の大部分が隠れてしまう過蓋咬合(かがいこうごう)などがあります。

遺伝による不正咬合では、顎の骨の形が影響していることがあります。その場合、矯正治療は長期化するかもしれません。また一般的な矯正治療でも治らないときは、外科手術で顎の骨を削ることもあります。

ただそこまで悪化することはまれです。
指しゃぶりなどの「悪い癖」によって不正咬合が生じることがあります。もちろん、赤ちゃんの指しゃぶりはまったく問題ありませんが、例えば幼稚園に入る年齢になっても指しゃぶりをしている場合は、やめさせたほうがいいでしょう。
そのほかにも不正咬合を引き起こす「悪い癖」があるので紹介します。

口呼吸

口呼吸をしている人は、不正咬合になりやすいといわれています。それは、口呼吸をしているときに口を開いているからです。
口を開いていると、上下の唇が上下の前歯の表面を「押していない」状態になります。「歯を押さない」状態が長期間に及ぶと、歯が悪い方向に成長してしまうのです。

つまり、口を閉じて鼻呼吸をしている人の唇は、いい具合に歯を押し続けているのです。
唇の重量は数十グラムしかありませんし、唇が前歯を押す力といっても微力にすぎません。しかしわずかな力でも1日20時間、年7,000時間以上に及ぶと、歯の成長をコントロールしたり、歯の移動を制御したりする大きな力になるのです。

また出っ歯の兆候がある人は口を閉じにくいので、口呼吸になりがちです。口呼吸のほうが楽に感じるのでそれが癖になり出っ歯をさらに悪化させる、という悪循環に陥る可能性があります。
口呼吸は口のなかの乾燥を招き虫歯や歯周病のリスクを高めるので、早急に治したほうがいいでしょう。

片方で噛む

不正咬合は左右のずれで生じることもあります。奥歯で食物を噛むとき、右だけ、または左だけになっていないでしょうか。
右だけで噛む癖があると、右の顎だけが発達してしまいます。つまり左右の顎の大きさが違ってくるのです。そうなれば当然かみ合わせも狂ってしまいます。
かみ合わせが狂うということは、頻繁に咀嚼(そしゃく、噛むこと)に使われる歯と、ほとんど使われない歯にわかれることになります。咀嚼に使われる歯は常に押さえつけられるので成長が抑制されますが、ほとんど使われない歯は自由に伸びてしまいます。それで歯並びが悪くなる(不正咬合になる)のです。

さらに、右だけ(あるいは左だけ)で噛み続けていると、たまに左で(あるいは右で)噛むことに違和感を持つようになります。するとますます右だけ(あるいは左だけ)で噛むようになります。
片方で噛む癖も、悪循環を引き起こすのです。

顎の発達

顎の発達
不正咬合は、顎が小さいことでも発症します。顎が小さいとすべての永久歯が顎のなかに収まりきらないので、斜めに生えたり、先に生えている歯を押したりしてしまうからです。
顎の大きさは遺伝もありますが、幼いころの習慣も影響してきます。

母親の乳房から母乳を飲むことがなかったり母乳の期間が短かったりすると、顎を動かす時間が短くなり、顎が順調に発達しなくなることがあります。これも小さな顎になる原因とされています。
離乳食に移行したときも注意が必要です。離乳したてのころは液体に近いメニューでかまわないのですが、それを続けすぎて繊維質の食材を食べさせないと、顎を使わなくなります。
また、幼いころに高い椅子に座り続け、食事をするときに足が床に着かずブラブラさせていると、噛むときに力が入らず顎の発達に悪影響を及ぼします。

しっかり食べる習慣がない

成長期の食習慣も顎の成長に大きく影響します。
好き嫌いがある、硬いものを食べない、間食が多く朝ご飯を食べない、といった悪い食習慣は、顎を含む全身の成長にとってよくありません。

また、あまり咀嚼せずすぐに飲み込むのもよくない癖です。子供うちから一口30回噛む習慣を身につけておいたほうが顎の成長にはよいでしょう。

食事中に大量の水分を飲むこともよくない習慣とされています。もちろん喉を詰まらせてはいけないので、水分を摂りながら食べることが「絶対にダメ」な習慣というわけではありません。
しかし常に大量の水やお茶を飲めるようにしておくと、「食材を噛まずに流し込む」習慣がついてしまいます。それは顎の成長を阻害するだけでなく、胃や腸にも負担をかけます。
よく噛んでたくさんの唾液を出し、唾液の力を借りて飲み込むことが理想です。

これを心がけましょう

これを心がけましょう
ここまで紹介した内容を振り返ってみましょう。
●指しゃぶりの癖をやめさせる
●口呼吸をやめて鼻呼吸する
●左右両方で噛む
●乳房から母乳を飲むほうがよい
●離乳食に注意する
●足が床につく椅子に座らせる
●好き嫌いをしない、硬いものも食べる
●間食を少なくして3食をしっかり食べる
●一口30回噛む癖をつける
●唾液をたくさん出して飲み込む

まとめ~よい食習慣を身につけさせてあげましょう

親が子供の食生活を改善してあげることが不正咬合の予防につながります。子供が幼いころは「噛む回数などにかまっていられない」ほど、忙しいと思います。しかし毎回、食べ方をチェックする必要はないのです。余裕がある食事のときだけでもいいので、子供の食べ方をしっかりみてあげて、間違った食べ方をしていたら注意してあげてください。
ちょっとした気遣いが、子供の歯並びに影響するからです。困ったら歯科クリニックの歯医者に相談しましょう。


ご予約・お問い合わせはこちらまで
0562-44-2111

アクセス

〒474-0038 愛知県大府市森岡町1丁目187番 TEL:0562-44-2111
  電車・新幹線でお越しの場合/JR名古屋駅より快速で12分「大府」駅西口より徒歩15分
  お車でお越しの場合/知多半島道路大府インター下車 大府市方面に3分
  飛行機でお越しの場合/セントレア中部国際空港より30分
診療時間
9:30-13:30(最終受付13:00)
15:00-18:30(最終受付18:00)

※土曜日の診療時間は9:00-14:00(最終受付13:30)です
※初診の方の受付は平日18:00、土曜日13:00までとなります
※当院は完全予約制のためお越しの際は必ずお電話下さい

^