歯科コラム

Column

歯科医が教える 歯についての豆知識

この記事を書いたのは…
畑 伸二郎
こころ歯科クリニック 院長 畑 伸二郎

徳島大学歯学部卒業後、愛知県大府市にてこころ歯科クリニックを開院。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を歯科治療に利用し、またそれに関する講演も行っている。

 

歯茎に白いニキビのようなものが・・・これって何?

2019年07月21日
歯茎に白いニキビのようなものができることがあります。このようなものを見つけると、「口内炎かな?」と思う人が多いようです。でも、もしそれがなかなか消えない場合、口内炎ではなく、歯が原因かもしれません。今回は、なかなか治らない、歯茎にできる白いニキビのようなものの正体についてご紹介していきます。

歯茎にできる「白いニキビのようなもの」の正体とは

歯茎にできる「白いニキビのようなもの」の正体とは
歯茎に現れる白いできものとしては、口内炎、粘膜の病気の可能性も考えられます。でもそれが、歯に何らかの異常が起こった結果膿がたまり、その膿の出口を作った「フィステル」という場合であることが結構あります。

フィステルというのは、膿が排出される通路のことをいいます。歯に問題が起こると、周囲に膿をため、歯茎からその膿を排出しようとするのです。そのため、このような場合には原因となっている歯をしっかりと治療しなければ、歯茎の異変もおさまることはありません。

フィステルを起こす歯の異常としては、主に次の3つが挙げられます。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

これは、歯根の先端部分に膿が溜まっている状態で、主に神経を処置済みの歯の歯根内部に細菌が繁殖し、歯根周囲の骨を溶かして膿をためている状態です。

膿が溜まっていて、その膿の逃げ場がないと、圧が高まって痛みを出すことがありますが、歯茎から排出されれば、それほど痛みを感じることはありません。

ただし、痛みを感じることはないと言っても、感染は起こっている状態であり、放置しておけば骨がさらに破壊されてしまうため、根の治療が必要になります。

歯根破折(しこんはせつ)

歯根にヒビが入ったり、折れてしまったりすると、その部分に細菌感染が起こり、周囲に膿が溜まってきます。

歯根に穴があいている

根の治療の際に、器具によって歯根の壁に穴が開いてしまった場合、その部分に細菌感染が起こって膿を溜めることがあります。

歯茎に白いニキビのようなものができたら

歯茎に白いニキビのようなものができたら
歯茎に白いニキビのようなものができてしまった場合、触ったり、食事の際に強い痛みがあったりする場合には、口内炎のような粘膜の病変の可能性が高いと言えるでしょう。

口内炎の場合には長くても1〜2週間くらいで自然におさまりますので、様子を見ても特に問題はありませんが、それほど強い痛みがなくてなかなか治らず、中から膿が排出されるような様子があるならば、フィステルの可能性が高くなります。

フィステルの場合には、単なる粘膜の問題ではありませんので、口内炎のように自然に治ることはありません。膿が排出された後は治ったように見えることもありますが、また膿がたまると繰り返し同じ場所に現れます。

フィステルの場合、結局は歯の治療をしなければ治ることはありませんので、たとえ痛みがないからといっても放置することのないようにしましょう。もしフィステルが疑われるような場合、早めに歯医者を受診し、早めに治療を受ける事で、大事な歯をより長く残すことができる可能性が高くなります。

ご予約・お問い合わせはこちらまで
0562-44-2111

アクセス

〒474-0038 愛知県大府市森岡町1丁目187番 TEL:0562-44-2111
  電車・新幹線でお越しの場合/JR名古屋駅より快速で12分「大府」駅西口より徒歩15分
       
  お車でお越しの場合/知多半島道路大府東海インター下車 大府市方面に3分
  飛行機でお越しの場合/セントレア中部国際空港より30分
診療時間
9:30-13:30(最終受付13:00)
15:00-18:30(最終受付18:00)

※土曜日の診療時間は9:00-14:00(最終受付13:30)です
※初診の方の受付は平日18:00、土曜日13:00までとなります
※当院は完全予約制のためお越しの際は必ずお電話下さい

^