徳島大学歯学部卒業後、愛知県大府市にてこころ歯科クリニックを開院。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を歯科治療に利用し、またそれに関する講演も行っている。
フィステルというのは、膿が排出される通路のことをいいます。歯に問題が起こると、周囲に膿をため、歯茎からその膿を排出しようとするのです。そのため、このような場合には原因となっている歯をしっかりと治療しなければ、歯茎の異変もおさまることはありません。
フィステルを起こす歯の異常としては、主に次の3つが挙げられます。
これは、歯根の先端部分に膿が溜まっている状態で、主に神経を処置済みの歯の歯根内部に細菌が繁殖し、歯根周囲の骨を溶かして膿をためている状態です。
膿が溜まっていて、その膿の逃げ場がないと、圧が高まって痛みを出すことがありますが、歯茎から排出されれば、それほど痛みを感じることはありません。
ただし、痛みを感じることはないと言っても、感染は起こっている状態であり、放置しておけば骨がさらに破壊されてしまうため、根の治療が必要になります。
歯根にヒビが入ったり、折れてしまったりすると、その部分に細菌感染が起こり、周囲に膿が溜まってきます。
根の治療の際に、器具によって歯根の壁に穴が開いてしまった場合、その部分に細菌感染が起こって膿を溜めることがあります。
口内炎の場合には長くても1〜2週間くらいで自然におさまりますので、様子を見ても特に問題はありませんが、それほど強い痛みがなくてなかなか治らず、中から膿が排出されるような様子があるならば、フィステルの可能性が高くなります。
フィステルの場合には、単なる粘膜の問題ではありませんので、口内炎のように自然に治ることはありません。膿が排出された後は治ったように見えることもありますが、また膿がたまると繰り返し同じ場所に現れます。
フィステルの場合、結局は歯の治療をしなければ治ることはありませんので、たとえ痛みがないからといっても放置することのないようにしましょう。もしフィステルが疑われるような場合、早めに歯医者を受診し、早めに治療を受ける事で、大事な歯をより長く残すことができる可能性が高くなります。
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