徳島大学歯学部卒業後、愛知県大府市にてこころ歯科クリニックを開院。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を歯科治療に利用し、またそれに関する講演も行っている。
健康な歯茎は薄いピンク色をしています。赤い、赤黒い状態は健康な状態ではありません。ただし、メラニン色素が多い人は、色素のせいで茶色みを帯びている場合もありますが、これは健康状態には関係しません。
歯と歯の間に入り込んだ歯茎の形は、引き締まったシャープな三角形をしています。ぷくっとしていたり腫れぼったい状態は健康な状態ではありません。
健康な歯茎には「スティップリング」と呼ばれる、プツプツとした細かいくぼみ(オレンジの皮のような状態)が見られます。
健康な歯茎は、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを普通に使っても出血しません。
異常に当てはまらない項目がある場合、歯茎は歯周病を起こしている可能性があります。
歯磨きを少しサボるだけで、歯茎には炎症が起こってきます。歯磨きは、1日に1回でもしっかりとできていれば炎症は起きないのですが、磨き残しのリスクなどを考え、できれば1日に2回(朝と夜)は磨くことをおすすめします。
就寝中は唾液の分泌が低下するため、細菌が繁殖しやすくなり、歯周病のリスクが高まります。それゆえ、寝る前には時間をかけて丁寧に磨きましょう。
歯茎の健康を保つには、歯茎の炎症の原因となる歯と歯茎の境目に汚れを溜めないようにしましょう。歯磨きの際には、歯の横の面を磨く時に歯ブラシを歯面に対しだいたい45度に傾け、「歯茎の溝に毛先をやや入れ込むような」気持ちで磨くと効果的です。こうすることで歯茎の血行を良くする効果もあります。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れまでは落とせないため、そこから歯周病が起こりやすくなります。そのため、歯と歯の間を効率よく磨ける、デンタルフロスや歯間ブラシを、夜寝る前の歯のお手入れ時に取り入れてみましょう。
口で呼吸をしている人は口が乾燥しやすく、歯茎に炎症を起こしやすくなります。鼻炎で鼻呼吸ができない人は鼻炎に対する対処をする必要がありますが、癖で口呼吸をしている人は意識して鼻呼吸に変えていきましょう。
セルフケアだけでは、完全に汚れを取り切ることは不可能ですので、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることも大切です。
タバコは歯周病のリスクを大きく高めます。ただし、喫煙者は歯周病を起こしていても、歯周病の典型的な初期症状(歯茎の出血・腫れ)が起こりにくくなり、早期発見が遅れる傾向があります。また、進行も速く、治療をしても効果が出にくくなるのも怖いところです。
歯周病は体の健康状態とも大きく関わっています。特に糖尿病や骨粗しょう症は歯周病と非常に深い関連がありますので、日頃から健康にも気をつけましょう。
歯茎を健康に保つことは、歯を長持ちさせることにつながります。そのためには、日頃からの意識が大事です。ぜひ参考にしてみてください。
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