徳島大学歯学部卒業後、愛知県大府市にてこころ歯科クリニックを開院。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を歯科治療に利用し、またそれに関する講演も行っている。
入れ歯が落ちたり外れたりする、という場合、必ず何らかの原因があります。どのような原因があるのか、また対処法について見ていきましょう。
部分入れ歯では、残存歯にクラスプと呼ばれる金具を引っかけて入れ歯を安定させます。でも使用していくうちに、クラスプがだんだんとゆるくなってきて、入れ歯が落ちたり、外れやすくなります。また、クラスプ自体が変形してしまっている場合も同様に、入れ歯がきちんと固定されず、入れ歯が落ちたり外れたりする原因になります。
総入れ歯の場合の安定は、粘膜にいかに吸着するかによって決まります。そのため、入れ歯が粘膜を覆う面積が小さいと、吸着力が弱くなり、外れてしまう原因になります。
逆に入れ歯が大きすぎても、外れる原因になります。入れ歯が大きすぎて、粘膜の動く部分に乗ってしまっていると、口を動かすたびに粘膜も動いて外れてしまいます。
お口の中のどこか一箇所でも噛み合わせが悪いと、噛んだ時にバランスが崩れて外れる原因となります。
長期間入れ歯を使っているほど、顎の骨が吸収し、歯茎もそれに伴い、やせてきます。そうすると、入れ歯の内側との隙間ができてくるため、吸着が悪くなって外れやすくなってしまいます。
入れ歯の人工歯の位置が悪くても外れることがあります。例えば人工歯が内側に寄り過ぎていても、外側に寄り過ぎていても、外れやすくなります。前歯が出っ歯になっている場合も外れやすくなります。バランスのとれた位置に歯が並んでいることが大切です。
入れ歯と粘膜を吸着させるのに唾液は大きな役割を果たしています。唾液が少ない乾いた粘膜だと吸着しにくくなってしまいます。
部分入れ歯が落ちたり外れたりする場合、入れ歯を安定させるための金具がゆるんでいることがほとんどです。そのような場合、ゆるんだクラスプを調整する、もしくはクラスプの交換をすることで、安定させられます。
入れ歯が大きすぎる、もしくは小さすぎても入れ歯が落ちたり外れたりする原因となります。大きすぎる場合には邪魔になる部分を削る、小さい場合には材料を足したり、入れ歯を作り直したりすることで解決します。
入れ歯を外れやすくさせるような歯の異常な当たりを調整すれば、外れにくくなります。
入れ歯を長く使っていると、歯茎がやせて入れ歯の内面との間に隙間ができ、外れやすくなります。このような場合、入れ歯の内面に材料を足して歯茎にぴったりと合わせることもできますが、入れ歯自体が古くなっているケースでは、作り直したほうが良い場合もあります。
この場合は歯を良い状態に配置した入れ歯を作り直す方が良いでしょう。
口の中の乾燥を起こしている原因を探り、原因となる病気や薬の副作用などがあれば、それに対する対処をかかりつけの医師と相談させていただくことがあります。唾液分泌は唾液腺のマッサージなどで改善することもありますが、なかなか改善が難しい場合には人工唾液といったものを使用する方法もあります。
当院では、十分に時間と手間をかけてお作りするオーダーメイド義歯を作製しています。入れ歯でお悩みの方はぜひご相談ください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
9:30-13:30(最終受付13:00) | ○ | ○ | ― | ○ | ○ | ※ | ― |
15:00-18:30(最終受付18:00) | ○ | ○ | ― | ○ | ○ | ― | ― |
※土曜日の診療時間は9:00-14:00(最終受付13:30)です
※初診の方の受付は平日18:00、土曜日13:00までとなります
※当院は完全予約制のためお越しの際は必ずお電話下さい