徳島大学歯学部卒業後、愛知県大府市にてこころ歯科クリニックを開院。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を歯科治療に利用し、またそれに関する講演も行っている。
しかし、歯磨きなどの口腔ケアが疎かになってしまったり、正しくおこなわれなかったりする場合には、再石灰化の働きのバランスが崩れ、再石灰化されずに歯は酸によって溶かされ続け、ついには進行した虫歯となってしまいます。
フッ素は再石灰化の働きを促す作用があり、虫歯になる原因である酸から歯を守り、虫歯になりにくくなります。
フッ素は主に3つの効力が期待できます。
酸によって溶かされはじめた歯を元の状態に戻す働きである、再石灰化を更に促す効力があります。
フッ素を歯面に取り込むことで、酸に強い歯となります。
食べ物に含まれる糖をエネルギーにし虫歯の原因である酸を生産する、ストレプトコッカス・ミュータンス菌などの力を抑制する働きがあります。
歯科医院で扱うフッ素は一般では販売していない、9,000ppmと高濃度なフッ素を歯に塗布します。唾液が塗布中の歯に触れないようにロールワッテと呼ばれる円筒状の綿などで防湿します。数分間歯面にフッ素を浸透させ、塗布後はうがいを避け、唾液も飲み込まず、吐き出し、塗布後は30分間飲食を控え、フッ素の浸透率をより高めます。
定期的にフッ素塗布を受けることで、虫歯に強い歯となります。
ドラックストアやコンビニなどで販売している歯磨剤には、フッ素が配合されているものも多く存在します。1度に大量のフッ素入り歯磨剤を使用すれば、使用するだけ効果がでると考える人も中にはいらっしゃるかと思いますが、1回の歯磨きに使用する適切な歯磨剤の量は、豆粒程度の少量です。
また、就寝中は唾液の分泌が減少しフッ素が口の中に留まりやすくフッ素効果をより維持できるように、就寝前にフッ素入り歯磨剤を使用することをおすすめします。
フッ素をジェル状にしたものは、歯面への停滞率もよく、塗布した部位が一目でわかるので、塗り残し、二重塗りを防ぎます。普段の歯磨きのあと、フッ素ジェルを歯に塗布する場合は、歯ブラシを使用して、満面なく塗布しましょう。
無味無臭なフッ素入りの洗口液です。1回分の分量を守り歯磨きをした後に、30秒ほどくちに含み、洗口液が口の中にまんべんなく行き渡るようにしましょう。この時、万が一洗口液を飲み込んでしまっても、1回分の用量を守って口の中にフッ素洗口液を含んでいる場合は、過度な心配はいりません。
家庭でおこなえるフッ素ケアと、歯科医院でおこなうフッ素塗布を併用しておこなうことで、更なる効果が期待できると考えられています。
以上、フッ素の効力や効果、使用方法などについてご紹介してきました。フッ素はあくまでも虫歯を予防する働きがあるものであり、100%虫歯にならないようにするものではありません。毎日の歯磨きや口腔ケアと合わせて、フッ素ケアを取り入ることで、更なる虫歯治療へと繋げていきましょう。
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