歯科コラム

Column

歯科医が教える 歯についての豆知識

この記事を書いたのは…
畑 伸二郎
こころ歯科クリニック 院長 畑 伸二郎

徳島大学歯学部卒業後、愛知県大府市にてこころ歯科クリニックを開院。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を歯科治療に利用し、またそれに関する講演も行っている。

 

インプラント治療はなぜメインテナンスが必要なの?

2019年03月21日
1952年に骨とチタンが結合することが発見され、半世紀以上もの月日が経過し、近年では歯を失った際の治療法の選択肢の1つとして、多くの人々がインプラント治療を選択する時代となりました。天然の歯と同じように、食事を楽しめ、生活を送ることができるインプラントではありますが、あくまでも歯を支える歯槽骨に直接埋め込んでいる医療機器であるため、定期的なメインテナンスが必要となります。そこで今回は、なぜインプラントにはメインテナンスが必要なのか、詳しくご紹介してまいりましょう。

インプラント治療の内容・工程

インプラント治療の内容・工程
インプラントは、歯槽骨に埋め込むネジのような形状をしたインプラント体、人工の歯冠、それら2つを繋ぎとめるアバットメントで構成されています。歯を失ったスペースの歯槽骨にインプラント体を埋め込み、歯槽骨とインプラント体が結合するのを待ってから、アバットメントを装着し、人工の歯冠を製作・装着します。

こころ歯科でのインプラント治療の流れは以下の通りになります。

カウンセリング

十分なカウセリング時間を設け、現在患者さんがお困りの症状やご希望をお伺いします。同時にお口の中の状況確認や、レントゲン撮影をおこない、おおまかな治療方針をご案内し、治療期間やインプラント埋入法・工程、費用をご説明致します。

診査・診断

治療をおこなう前に、精密検査をおこないます。お口の中の写真撮影、CT検査でインプラントを埋め込む歯槽骨の状態を詳しく診査し、血液検査もおこないます。

治療計画立案

精密検査の結果をもとに、歯槽骨の量、インプラント埋入の本数、人工歯冠の種類などをご相談しながら、患者さん一人一人に合った綿密な治療計画を立てます。

前処置

インプラント治療をおこなう前に、虫歯や歯周病などを治療し、お口の中の環境を整えます。

コンピュータシュミレーション

コンピュータシュミレーションをおこない、手術前にインプラント体を埋入する位置、埋入後のシュミレーションを確認し、より安全で精密なインプラント埋入手術をおこないます。

インプラント埋入手術

患者さんの心拍数、血圧、血中酸素濃度などを、生体モニターを確認しながら慎重におこないます。手術は細菌感染リスクをともなうために、滅菌された手術器具を使用するのはもちろんのこと、普段とは異なる滅菌済みの手術着を着用しおこないます。

治癒期間

歯槽骨とインプラント体が結合するまでの治癒期間を設けます。個人差はありますが、2ヶ月から6ヶ月で結合します。

人工の歯冠の制作

歯槽骨とインプラント体の結合を待って、アバットメントを装着し、上層構造である人工歯冠の制作をおこないます。

メインテナンス

定期的なメインテナンスをおこない、インプラントと歯槽骨をはじめとする周辺組織の状態の確認をおこない、必要に応じて処置をおこないます。

インプラント治療はなぜメインテナンスが必要なのか?

「インプラントを埋め込んだら、もう歯医者さんに通う必要はないのでは?」と、お考えの患者さんも少なくありません。

しかし、インプラントを埋入し、人工歯冠を装着し終え天然の歯と同等に食事を楽しめるようになったとしても、冒頭でもお伝えしたように、インプラントはあくまでも身体に埋め込んだ医療機器です。温度や感覚を感じる神経が備わっていないために、インプラント周辺に炎症がおきていたとしても、自覚症状がない場合もあり、歯科医による定期健診が必要不可欠であります。

天然歯は、歯槽骨、歯根膜、セメント質、歯肉で支えられています、その中でも歯根膜は咬む力が直接歯槽骨に伝わらないようにするクッション的役割や、歯肉へ血液を供給するためのラインとなっていました。しかし、インプラントを埋入した歯槽骨には歯根膜が存在しないために、細菌感染からの防御力も弱く、歯肉に炎症が起きてしまうと、歯槽骨に埋入したインプラントの状態が不安定になってしまい、インプラント自体がグラついたり、膿がでたりと、インプラントを継続して維持できなくなってしまう恐れもある症状がでてきてしまう場合もあります。より長くインプラントを維持できるように、今まで以上に口の中を清潔に保つために、口腔ケアをおこなう必要があります。

そこで、こころ歯科では3ヶ月から6ヶ月を目安にメインテナンスを推奨しております。お口の中の環境、咬み合わせ、レントゲン撮影をおこない歯槽骨の状態の確認をおこないます。更には必要に応じて、歯面清掃やスケーリングをおこない、お口の中を清潔に保ち、インプラントをより長く維持できるように、サポート致します。

インプラント生活の注意点

インプラント生活の注意点
「インプラントを埋入したあと、お酒やタバコは控えなきゃいけませんか?」とご相談されることがあります。インプラント埋入手術直後は傷口に影響するために、禁煙や禁酒をお願いしております。たばこを吸うと血中酸素濃度が低くなり、細菌感染のリスクが高まる傾向があると考えられているため、現在では喫煙している方には基本的にはインプラント治療はお断りしております。

まとめ

以上、今回はインプラント治療後のメインテナンスについて、詳しくご紹介してまいりました。インプラントは入れ歯のように着脱する必要もなく、自身の歯と同等に生活を送れるようになりますが、より長くインプラントを維持するために、定期的にメインテナンスをおこないましょう。


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