徳島大学歯学部卒業後、愛知県大府市にてこころ歯科クリニックを開院。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を歯科治療に利用し、またそれに関する講演も行っている。
インプラントは骨と結合しなければ機能しませんが、インプラントが骨としっかりと結合するためには、十分な酸素と栄養が必要になります。ところが、タバコを吸うと、タバコに含まれるニコチンが血流を悪くさせ、さらにはタバコから出る一酸化炭素が血液中に酸素を運ぶ働きを邪魔します。
その結果、血液中の酸素や栄養が、インプラント周囲の骨や歯周組織に運ばれなくなってしまい、インプラントと骨との結合を妨げてしまうのです。
タバコを吸うと、ニコチンの血管収縮作用で血流が悪くなり、一酸化炭素が組織への酸素供給を妨げます。ニコチンはさらに、免疫を低下させるとともに、傷を治す細胞の働きまで抑制してしまうため、インプラント手術後に傷口がなかなか治りにくくなってしまいます。
タバコを吸うと、唾液の分泌が低下し、お口の自浄作用、免疫作用が落ちてしまいます。その結果、お口の細菌感染が起こりやすくなり、インプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」を起こして、それがインプラントを抜け落ちさせる原因となることがあります。
つまり、たとえインプラントを埋めた後に骨とうまく結合したとしても、その後に喫煙していると、インプラント周囲炎を起こして結果的にインプラントを失うことにつながりやすいのです。
また、ヘビースモーカーは、非喫煙者に比べて5.4倍も歯周病にかかりやすいと言われています。インプラントの歯周病であるインプラント周囲炎の場合にもそれが同様に当てはまると言いたいところですが、実際は、それよりもハイリスクになります。
なぜかというと、インプラントが骨や歯茎などと結合している状態というのは、天然歯のそれと比べて弱いということと、その構造ゆえにどうしても細菌感染に対して弱い傾向があるからです。
つまり、タバコを吸う方はインプラント周囲炎にかかるリスク、進行するリスクが非常に高くなると言えるのです。
そのため、是非とも、インプラントを考えている方で喫煙をされている方は、この機会に禁煙を考えてみられることをおすすめします。
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