歯科コラム

Column

歯科医が教える 歯についての豆知識

この記事を書いたのは…
畑 伸二郎
こころ歯科クリニック 院長 畑 伸二郎

徳島大学歯学部卒業後、愛知県大府市にてこころ歯科クリニックを開院。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を歯科治療に利用し、またそれに関する講演も行っている。

 

メインテナンスは必ず受けなきゃダメ?定期健診の重要性

2019年02月14日
みなさんは定期的に歯のメインテナンス(検診)をおこなっていますか?日本では長い間「歯医者さんには、虫歯になったら行く場所」という考えが定着し、虫歯や歯周病を予防するために定期的に歯科医院を訪れ、メインテナンスをおこなう概念はありませんでした。実際に、日本では定期健診を目的に歯科医院を訪れる人は、国民のわずか2%であり、虫歯を予防することが大切だということを国で推奨しているスウェーデンでは国民90%以上がメインテナンスに訪れ、アメリカでも80%もの人がメインテナンスを行っていることからも、いかに日本が予防歯科の面で世界から遅れをとっているのかが見受けられます。そこで今回はメインテナンスについて詳しくご紹介してまいります。

こころ歯科だからできるメインテナンスの内容

こころ歯科だからできるメインテナンスの内容
まずメインテナンスとはどのようなことをするのでしょうか。こころ歯科では、患者さんひとりひとりのお口の中の状況に合わせ予防処置をおこないます。予防処置は歯科分野において「予防歯科」に分類され、虫歯や歯周病にならない環境作りのために、処置をおこないます。

予防歯科の主な処置は以下の通りです。

口腔内診査

歯、歯肉、粘膜などの状況を確認し、必要に応じて治療、処置をおこないます。

歯周ポケット精密検査

歯と歯肉の間の溝の深さを測定します。正常値は2~3mmです。定期的に測定し、予防処置の効果を評価する1つの目安です。

歯磨き指導

患者さん自身による口腔ケアがカギとなり、正しい歯磨きの仕方を身に付け、予防に繋げます。

スケーリング

歯磨きでは除去することのできない歯石を除去します。その際に、こころ歯科では歯科業界では導入率はわずか3%とも言われるマイクロスコープを使用して肉眼では見えないレベルの小さな歯石まで取り除きます。

クリーニング(PMTC)

歯磨きでは除去することのできないペリクルやバイオフィルム、色素沈着を除去

フッ素塗布

歯の表面を強化し虫歯を予防します。

定期的にメインテナンスをすすめる理由

メインテナンスは3カ月に1度を目安に受診をすすめる歯科医院も多く、「メインテナンスは本当に必要なの?」と疑問に感じる、または面倒に感じる患者さんも中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

ではなぜメインテナンスは定期的に受ける必要があるのでしょうか。その理由は、プラーク(歯垢)の形成に大きく関係しています。

口の中には500種類以上の細菌が存在し、名前さえついていない細菌を含めると700種類以上も口の中に存在していると言われています。口の中に存在する細菌は肉眼で見えることはありませんが、唾液由来のペルクルと呼ばれる歯面を覆う粘着性の薄い膜に細菌が吸着し、細菌の塊が形成されます。

その細菌の塊が、肉眼で見える物質として歯面に付着しているのがプラーク(歯垢)なのです。プラーク1mg中には、1億から2億ほどの細菌が存在し、食べ物に含まれる糖分を栄養に定着・増殖を繰り返しプラークは成長していきます。

プラークは「バイオフィルム」とも呼ばれ、酸を生みだし歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。歯磨きが適切にできていない場合や、歯磨きなどを怠った場合は、プラークが除去されず、歯面に残された状況になり、プラークが形成されてから約2日で、歯石となり、更なる歯垢が形成されていき、虫歯菌が歯を破壊し虫歯にし、歯周病菌が歯を支える歯周組織である歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質を破壊していきます。

予防処置として、歯のクリーニング(PMTC)でペリクルやバイオフィルムを除去しても、個人差はありますが平均して3カ月でメインテナンス前の環境下にもどってしまうために、定期的なメインテナンスが必要となります。

GSAFって何?

GSAFって何?
こころ歯科では先程ご紹介したように、マイクロスコープを使用して歯肉縁下の歯石を除去していきます。マイクロスコープとは、心臓、脳、眼科手術などで使用する手術用顕微鏡であり、肉眼では見えない歯肉縁下歯石(歯肉に隠れている部分にある歯石)を除去していきます。

従来の縁下歯石の除去はスケーラーの刃にひっかかる歯石の感覚を頼りに、直接目視することができないまま、縁下歯石除去をおこなっていました。当然ながら、手に伝わる感覚だけでは、すべての縁下歯石の除去をおこなうことは難しく、取り残した歯石が歯周病改善を妨げる要因になりかねません。

マイクロスコープを使用することで、治療部位を明るく照射し拡大し目視しながら、歯肉縁下の歯石を取り残すことなく、除去することが可能となり、虫歯や歯周病の予防へとつなげます。

まとめ

長い人生の中で、メインテナンスの有無により一生涯ご自身の歯で生活できるかどうかが左右されてくると言っても過言ではないと思っています。冒頭でご紹介したスウェーデンでは国をあげてメインテナンスを推奨し、80歳での残存歯数は20本、アメリカでは13本、メインテナンスが定着していない日本では9.8本と厳しい調査結果が報告されています。人生100年時代に突入する日本でも、メインテナンスの重要性を認識し、取り組むことが大切です。現在治療中の方も、治療終了とともに受診をやめるのではなく、定期的にメインテナンスをおこないましょう。また、虫歯や歯周病の症状がなくても1度検診を受診し、メインテナンスをおこなうことをおすすめします。


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