歯科コラム

Column

歯科医が教える 歯についての豆知識

 

矯正中にできやすい口内炎への対処法

2020年04月15日
歯のワイヤー矯正をしている時というのは、器具がお口の粘膜に擦れることなどが原因で口内炎ができやすくなります。口内炎は一度できると1週間くらいは続きますし、余計に食事が苦痛になりますし、辛いものですね。今回は矯正中にできやすい口内炎への対処法についてご紹介していきます。

口内炎ができる原因

口内炎ができる原因
口内炎ができる原因としてまず、お口の中に傷ができることが挙げられます。そしてそこにお口の細菌が感染すると口内炎を引き起こすと考えられています。お口の中の状態がより清潔で、より唾液で満たされており、殺菌作用などが上手く働けば、傷ができても口内炎にならないケースもありますが、お口の中が不衛生であったり、体調不良で体の免疫力が落ちていたり、ビタミン不足になっていたり、唾液の分泌が落ちていたりすると口内炎になりやすくなると言われています。

矯正器具による口内炎、対処法は?

矯正器具が入っていると、どうしても器具による刺激で傷ができやすいため、口内炎ができがちです。いくつか対処法がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

口内炎の痛みに対して

口内炎ができてしまった場合、次のような対処法があります。

1.薬をつける

口内炎に効く軟膏・パッチというものがあります。これらをつけることで傷を保護し、痛みを和らげることができます。

2.歯科医院でレーザー照射を受ける

口内炎に直接歯科用レーザーを当てると、接触痛をなくすことができ、治りも早くすることができます。

矯正器具による傷を防ぐ方法


矯正器具による傷を防ぐことにより口内炎を予防する方法です。

1.矯正治療後、しっかりと器具の当たりがないかを確認する

歯科医院で器具やワイヤーの調整・交換をした後は、頬や唇、舌を十分に動かしてみて、痛いところなどがないかをよく確認しておきましょう。もし少しでも痛いところがある場合、歯科医師にその旨を伝え、痛くないように調整してもらいましょう。

2.矯正用ワックスで対処する方法

口の中を傷つけやすいような矯正装置の部分に、矯正用ワックスと呼ばれる粘土のようなものをつけて粘膜を保護する方法です。

矯正中の口内炎予防法

矯正中の口内炎予防法
矯正中に口内炎をなるべく作らないようにために、次のような方法を実践してみましょう。

お口をできるだけ清潔に保つ

口の中を不潔にしているほど、ちょっとした傷でも口内炎になりやすくなります。矯正中は普段よりも器具に汚れが溜まりやすく、また、取り除きにくくなります。そのため、通常よりも念入りに、こまめに歯磨きを行いましょう。

疲れ・ストレスを溜めない

疲れやストレスは免疫力を下げる原因になるため、口内炎だけでなく、様々な病気のリスクを高めます。なるべく睡眠不足にならないようにする、疲れを溜めない、ストレスを溜めすぎない、ということを心がけましょう。

栄養バランスのとれた食生活を心がける

栄養不足は口内炎を引き起こしやすくなります。食事は栄養バランスを考えて、摂るようにしましょう。特に口内炎にはビタミンB群の欠乏が関わっていると言われているため、足りないと感じるようであれば、サプリメントで積極的に補うのも一つの方法です。


 

歯茎を健康に保ち続けるための秘訣

2020年04月4日
皆さんは歯磨きをする際、どんなことに気をつけて磨いていますか?歯茎の健康を意識して歯磨きをしていますか? 歯磨きといえば、どちらかと言うと虫歯予防を意識して行う人が多いと思いますが、実は虫歯予防と歯周病予防では歯磨きのポイントが少し異なります。今回は、歯茎を健康に保つための歯磨きの仕方を含め、歯周病になりにくくするポイントもご紹介していきます。

健康な歯茎ってどんな感じ?

鏡で口元を見る女性
歯茎が良い状態かどうかを知るためには、まずは健康な歯茎の状態を知っておくことが大切です。健康な歯茎は次のような状態です。

薄いピンク色

健康な歯茎は薄いピンク色をしています。赤い、赤黒い状態は健康な状態ではありません。ただし、メラニン色素が多い人は、色素のせいで茶色みを帯びている場合もありますが、これは健康状態には関係しません。

歯間の歯茎の形は引き締まったシャープな三角形

歯と歯の間に入り込んだ歯茎の形は、引き締まったシャープな三角形をしています。ぷくっとしていたり腫れぼったい状態は健康な状態ではありません。

スティップリングがある

健康な歯茎には「スティップリング」と呼ばれる、プツプツとした細かいくぼみ(オレンジの皮のような状態)が見られます。

出血しない

健康な歯茎は、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを普通に使っても出血しません。

異常に当てはまらない項目がある場合、歯茎は歯周病を起こしている可能性があります。

歯茎を健康に保つためにできること

デンタルフロス、歯間ブラシ
歯茎を健康に保つためには、次のことを注意してみてください。

歯磨きは1日2回か3回を目安に

歯磨きを少しサボるだけで、歯茎には炎症が起こってきます。歯磨きは、1日に1回でもしっかりとできていれば炎症は起きないのですが、磨き残しのリスクなどを考え、できれば1日に2回(朝と夜)は磨くことをおすすめします。

寝る前の歯磨きは特に念入りに

就寝中は唾液の分泌が低下するため、細菌が繁殖しやすくなり、歯周病のリスクが高まります。それゆえ、寝る前には時間をかけて丁寧に磨きましょう。

歯と歯茎の境目に汚れを溜めない

歯茎の健康を保つには、歯茎の炎症の原因となる歯と歯茎の境目に汚れを溜めないようにしましょう。歯磨きの際には、歯の横の面を磨く時に歯ブラシを歯面に対しだいたい45度に傾け、「歯茎の溝に毛先をやや入れ込むような」気持ちで磨くと効果的です。こうすることで歯茎の血行を良くする効果もあります。

デンタルフロスや歯間ブラシも併用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れまでは落とせないため、そこから歯周病が起こりやすくなります。そのため、歯と歯の間を効率よく磨ける、デンタルフロスや歯間ブラシを、夜寝る前の歯のお手入れ時に取り入れてみましょう。

口呼吸に気をつける

口で呼吸をしている人は口が乾燥しやすく、歯茎に炎症を起こしやすくなります。鼻炎で鼻呼吸ができない人は鼻炎に対する対処をする必要がありますが、癖で口呼吸をしている人は意識して鼻呼吸に変えていきましょう。

定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

セルフケアだけでは、完全に汚れを取り切ることは不可能ですので、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることも大切です。

タバコを控える

タバコは歯周病のリスクを大きく高めます。ただし、喫煙者は歯周病を起こしていても、歯周病の典型的な初期症状(歯茎の出血・腫れ)が起こりにくくなり、早期発見が遅れる傾向があります。また、進行も速く、治療をしても効果が出にくくなるのも怖いところです。

健康的な生活を送る

歯周病は体の健康状態とも大きく関わっています。特に糖尿病や骨粗しょう症は歯周病と非常に深い関連がありますので、日頃から健康にも気をつけましょう。

歯茎を健康に保つことは、歯を長持ちさせることにつながります。そのためには、日頃からの意識が大事です。ぜひ参考にしてみてください。

 

歯ぎしりで歯が折れる!神経抜いた歯は特に要注意

2020年03月28日
歯を失う原因の二大原因は虫歯と歯周病ですが、その次に歯を失う危険要因となるのが、歯の根っこが折れる「歯根破折」です。この歯根破折はなぜ起こるのか、原因をご存知でしょうか?最近は、30代、40代でも歯根破折で歯を失う人が増えていると言います。歯根破折で歯を失わないためにも、今回は歯根破折について詳しくご紹介していきたいと思います。

寝ている間の歯ぎしりや、無意識の食いしばりに要注意

寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをする女性
歯が折れる「破折」の原因として、寝ている間の歯ぎしりや無意識の食いしばりがあげられます。普段食事をする際にかかる力というのは、たとえ強くても力がかかる時間はそれほど長くありません。でも、歯ぎしりや食いしばりというのは、体重、もしくはそれほどの力が長い時間かかり続けることから歯を傷めてしまいやすいのです。

歯ぎしりや、食いしばりといったものは、専門用語で総称して「ブラキシズム」と呼ばれており、歯が折れる大きな原因となっています。

歯を傷めてしまうブラキシズム


ブラキシズムには次のようなものがあります。ブラキシズムによって、歯がすり減ったり、割れたり、詰め物や差し歯が外れやすくなったり、顎関節症、頭痛、肩こりなどを起こしやすくなると言われています。ブラキシズムはストレスが主な原因だとされています。

■歯ぎしり(グラインディング)

歯をギリギリ擦り合わせる動作です。ギリギリ音がするので、家族などに指摘されることが多いブラキシズムです。歯が擦れてしまうので、歯が異常にすり減ったり、詰め物や差し歯が取れやすくなったりしやすくなります。

■食いしばり(クレンチング)

上下の歯を強く噛みしめる動作です。ギリギリと音がしないので、周囲の人にも気づかれることがありません。睡眠中、日中、いずれでも起こることがあり、強い力がかかり続けるため、歯に強いダメージがかかり、破折を起こしやすい動作です。

■歯をカチカチ合わせる(タッピング)

歯をカチカチと合わせてしまう動作です。こちらも無意識にやっている人が多いと言われています。軽く合わせるだけでも、歯や顎関節などにダメージが加わることがわかっています。

神経を抜いた歯は特に歯根破折のリスクが高い

神経を抜いた歯は特に歯根破折のリスクが高まります。それは、神経がなくなることによって歯に柔軟性が失われ、枯れ木のように脆くなってしまうためです。特に、神経を取った後、歯の中にコアと呼ばれる芯棒のようなものが入っている人は要注意です。噛んだ力によって芯棒から歯に向かってくさびのような力が働き、力が集中してしまうからです。

また、硬いものを好んで食べる人、早食いをする人も、噛む力が強くかかり過ぎる傾向があるため、歯が折れやすくなると言われています。

歯根破折を防ぐためにできること

マウスピースを装着する女性
歯根破折を防ぐためには、以下のようなことに気をつけると良いでしょう。

・神経を取らなくて済むよう、虫歯予防・早期発見、早期治療に努める
・歯ぎしり、食いしばりのコントロール(食いしばりは意識して止めるように、歯ぎしりに関しては、歯科医院で夜間につけるマウスピースを作ってもらう)
・ストレスを溜めすぎない
・硬いものを食べすぎない
・早食いを避ける

 

インプラント治療を安心して受けるために

2020年03月21日
インプラント治療は今や、全国の至る歯科医院で受けることができます。患者さんにとって便利になった反面、インプラント治療は高度な技術や設備を必要とする治療であることから、治療が予期しない結果に終わらず、後悔している人も珍しくありません。
そこで、インプラント治療を安心して受けるために大事なことをご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

歯科医師選びに重点を置く

歯科メインテナンス
インプラントを行う歯科医師選びは一番重要だとも言えるポイントです。ポイントとしては、

・インプラント治療の実績が豊富であること
・インプラントを行う設備が十分に整っていること
・事前のカウンセリングや診査・診断をしっかりと行ってくれること
・メリットだけでなく、デメリットについても説明してくれること
・インプラント以外の治療法の選択肢も提示してくれること
・料金体系を明確に提示してくれること
・メインテナンスに力を入れていること

などが挙げられます。

CT診査を行っている歯科医院を選ぶ

インプラントをする前の検査でCTスキャンによる診査を行っていることも欠かしてはならない条件です。かつては、インプラントのための画像検査として、通常歯科で撮影するレントゲン写真のみを行う歯科医院がほとんどでしたが、立体的な詳しい状況がわからないため、手術がうまくいかないことも少なくはありませんでした。

このようなことを避けるためには、インプラント治療を行う前に必ず、立体的に骨の状態や血管、神経の走行がわかるCT撮影を行なっている歯科医院を選ぶ必要があります。

衛生管理がしっかりしている歯科医院を選ぶ

滅菌消毒された歯科用器具
インプラントを成功させるためには細菌感染を防ぐことが最も大切な条件の一つです。そのためには、衛生管理をしっかりと行なっている歯科医院を選びましょう。衛生管理をしっかりと行なっているかどうかの基準として、

・歯科医院全体が清潔に保たれている
・空気清浄機が設置されている
・器具、機械類の滅菌消毒を徹底している
・オペ室を完備している

といったようなことが挙げられます。
消毒滅菌に力を入れている歯科医院は、ホームページにその旨を記載していることが多いので、チェックしてみるとよいでしょう。もちろん当院では衛生管理は必要最低限のこととして、徹底して行なっています。ぜひ安心してご来院ください。

メインテナンスに力を入れている

たとえインプラント手術が成功しても、その後の対応によってはインプラントが早期にダメになる可能性があります。そのため、インプラントを入れた後のメインテナンスをしっかりと行なっているかどうか、というのも重要な基準になります。

当院では、インプラント治療をできるだけ長持ちさせるためにはインプラント治療後のメインテナンスの仕方が特に大事だと考えております。

インプラントを長持ちさせるためには、インプラント周囲炎の原因となる歯周病菌に感染しないような対策が必要となります。そのため、歯周病治療にも精通している歯科医師にかかることも重要なポイントです。

当院の歯科医師は、歯周病治療も専門的に行なっていますので、ぜひご安心ください。



 

歯がしみる!原因と対処法

2020年03月14日
歯がしみることはありませんか?歯がしみるとまず「虫歯かな?」と思ってしまうかもしれません。でも、虫歯以外にも歯がしみる場合というのはあります。今回は、どんな時に歯がしみることがあるのか、またその対処法などについてご紹介していきます。

歯がしみるのはなぜ?

歯がしみる女性
通常、歯が「しみる」という感覚は、歯の内部にある歯髄(神経)が感じます。歯髄は、痛覚しかないため、何らかの刺激が歯髄に伝わると、「痛い」や「しみる」といった形で感じることになります。

ですが、普通、歯髄はむき出しになっているわけではありません。それではなぜ歯がしみたり痛んだり、というような症状を出すのでしょうか。それは歯髄の外側にある象牙質という部分の構造が原因となっています。

健全な歯は、一番外側からエナメル質、象牙質、歯髄という構造になっていますが、象牙質は無数の「象牙細管(ぞうげさいかん)」と呼ばれる管より形成されています。

エナメル質にはこのようなものがないため、むき出しになっていても感覚が過敏になることはありませんが、何らかの理由でエナメル質がなくなり、象牙質がむき出しになると、様々な刺激が象牙細管を伝って歯髄に伝わり、痛みやしみるという症状となって感知されてしまうのです。

歯がしみるのはどんな場合?

虫歯
歯がしみる原因としては、次のようなものがあります。それぞれの対処法もぜひ参考にしてみてください。

虫歯

虫歯は表面から奥に進行していきます。一番外側の層エナメル質にとどまっている間は、しみたり痛んだりすることはありませんが、象牙質にまで進行すると、徐々に冷たいもの、甘いものでしみるようになります。さらに状態が悪化すると温かいものでもしみるようになり、しまいには何もしなくても痛みが出るようになります。

■対処法

虫歯の治療をできるだけ早めに受けましょう。

歯周病

歯周病は歯を支えている組織が破壊されていく病気です。そのため、歯周病が進行するにつれ、歯茎がだんだんと下がってきます。すると、エナメル質の存在しない歯根が露出し、温度刺激などでしみやすくなっていきます。

■対処法

歯周病の進行を止めるために、治療が必要です。すでにしみる症状に対しては、知覚過敏用の薬を歯科で塗ってもらうか、ご自宅では知覚過敏用の歯磨き粉を使用し続けることで、症状が和らいできます。

乱暴なブラッシング

歯磨きをする時に力一杯ゴシゴシやってたり、硬い歯ブラシを使っていると、歯茎が下がりやすくなり、それに伴い知覚過敏が現れます。

■対処法

歯磨きは、やわらかめか普通の硬さの歯ブラシで、あくまでも力を入れずに行いましょう。力が入りすぎないようにするためには、ペンを持つように歯ブラシを持つのがおすすめです。

歯ぎしり

眠っている間に歯ぎしりをしていると、歯の根元の部分に力が集中し、根元がクサビの形のように欠けてしまうことがわかっています。

■対処法

クサビ状にかけて欠損した部分には、歯科用プラスチックを詰めて症状の改善、そして二次的に虫歯ができるのを予防します。また、歯ぎしりから歯を守るために、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着することをおすすめします。

歯科治療後の一時的な知覚過敏

虫歯を削った後やホワイトニングをした後は、一時的に歯に刺激が加わっているので、しばらくしみることがあります。

■対処法

次第に落ち着くことがほとんどなので、刺激をなるべく与えないようにして様子を見ます。ただし、虫歯が深かかった場合には、神経自体がすでにダメになっている場合もあるため、症状の経過によっては神経を取ることもあります。


 

矯正治療で抜歯が必要になるケースとは

2020年03月7日
矯正治療では、どこかの歯を抜歯しなければならない場合があります。最近では抜歯をせずに矯正できるケースも多くなってきてはいますが、やはりどうしても歯を抜かなければならないケースというのもあります。今回は、抜歯が必要となるケースとはどういうものかご紹介していきます。

矯正で抜歯が必要なケース

抜歯
矯正治療で抜歯をするかどうかの判断基準は、元々の口もとの出っ張り感、そして骨格と歯の大きさのバランスなどです。

具体的には、

1.あごの骨の大きさに対して歯が大きすぎる場合
2.上下のあごの骨の大きさや位置のバランスがよくない場合
3.口元が出ていて唇が閉じづらい場合

などが決め手になります。

矯正で抜歯が必要になることが多い不正咬合

重度の出っ歯(上顎前突)

重度の出っ歯の場合、前歯をかなり内側に引っ込める必要があるため、抜歯をしてスペースを作り、引っ込めます。

口ゴボ(上下顎前突)

口元がゴボッと前に出ている、つまり上下の顎と前歯が前方に出ている歯並びである「上下顎前突」の場合もやはり、出っ張りを引っ込めるために抜歯をして引っ込めなければならないケースが多くなります。

重度の受け口(下顎前突)

受け口が骨格性の場合も、抜歯をしてスペースを作らなければならないケースがほとんどです。また、この場合には、出すぎた顎を引っ込めるために顎を切る手術が必要になるケースもあります。

重度の乱ぐい歯(叢生)

乱ぐい歯(叢生)とは、歯がきれいに並びきれずにガタガタに重なっているような状態です。重度にスペースが足りない場合には、抜歯をしてスペースを作る必要があります。

矯正治療を無理に非抜歯で行ったらどうなる?

歯茎が下がる男性
できれば誰もが抜歯をせずに矯正したい、と願うものです。ですが、抜歯が必要なケースなのにも関わらず、無理に非抜歯で行なった場合、次のようなリスクがあります。

口元の張り出し感が改善しない

並びきらない歯を抜歯せずに並べた場合、あごの骨に奥行きのない日本人の場合だと、どうしても前の方に歯が出てしまいます。また、もともと口元がでてる場合にももちろん出っ張り感が改善しないということになってしまいます。

歯茎が下がってしまう

歯を抜歯せずに無理やり並べる場合、歯を外側に広げる感じになってしまいます。そうすると、歯が歯の周囲の骨を超えて前に来てしまい、それに伴って歯茎が下がってしまいます。

後戻り現象が起こりやすくなる

矯正治療の後というのは、歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。そのため、それを防止するために「リテーナー」という取り外し式の装置を一定期間つける必要があるのですが、無理やり非抜歯で矯正を行ったケースでは、この後戻りが起こりやすい傾向があります。

当院では、大切な歯をできるだけ抜かずに矯正治療をするようあらゆる可能性を探った上で治療を行いますが、見た目、噛む機能、健康にとってデメリットが大きい場合には抜歯矯正をおすすめしています。矯正治療に興味のある方はまずは一度ご相談ください。


 

親知らずを抜いた後痛みが引かない!ドライソケットとは

2020年02月29日
親知らずを抜いた後、それほど多くはありませんが、なかなか痛みが引きづらいケースというのがあります。そのような場合、ひょっとしたら「ドライソケット」という状態になっている可能性があります。

ドライソケットとは

抜歯
ドライソケットというのは、歯を抜いた後の傷口が正常に治らず、骨がむき出しになり、その部分が強く痛む状態のことをいいます。

通常、歯を抜いた後というのは、出血が起こり、その後血が固まってかさぶたを作り、そこが徐々に歯茎へと置き換わっていくというように治っていきます。

ですが、何らかの原因で血の塊がしっかりと形成されないと、骨が長期間むき出しになってしまい、強い痛みを感じてしまうのです。

ドライソケットは、特に下の親知らずで、骨に埋まっている部分が多いというような難易度の高いケースにおいてよく起こります。統計によると、下の親知らず抜歯の約3%ほどのケースで見られるとされています。

正常に治る場合、抜歯直後から2、3日くらいまでが痛みのピークで、その後は徐々に落ち着いてきますが、ドライソケットの場合、痛みがだんだんと増し、二週間以上続くことも少なくありません。

ドライソケットの原因

過剰なうがい

ドライソケットの原因のほとんどは過剰なうがいによるものです。抜歯後の出血が気になり、うがいをやり過ぎてしまうと血が流れ出てしまい、血のかさぶたができなくなってしまうのです。

傷口のいじりすぎ

食べかすが傷口に入り込んで気になってしまい、舌でいじりすぎるのも、かさぶたを剥がしてしまう原因になります。

傷口を吸うような動作

穴に入ったものが気になり、吸うような動作で陰圧がかかると、血の塊を剥がしてしまうことがあります。

麻酔の作用

下の親知らずの周囲は骨が厚くて緻密なため、麻酔液が浸透しづらく、効きにくいことがよくあります。それゆえ、しっかりと麻酔を効かせるために、麻酔の本数が増えてしまうことがあります。ところが、麻酔薬の中には血管収縮薬が入っているので、出血量が減り、血のかさぶたがうまくできないことがあります。

抜歯に時間がかかった場合

抜歯時に骨が空気に触れる時間が長いと、その後の治りが悪くなる傾向があります。

喫煙

喫煙すると、血行が悪くなるため、、傷口の治りが悪くなってしまいます。

ドライソケットの予防法

タバコ
抜歯をした後、ドライソケットを防ぐためには次のことに気をつけましょう。

抜歯後うがいをしすぎない

抜歯後の血は、圧迫して止めるようにし、あまりうがいはしないようにしましょう。

傷口をいじらない

抜いた傷口は、感染予防の面でもあまりいじらないようにしましょう。

タバコは控える

タバコを吸うと、傷口の治りが悪くなりますので、抜歯後は控えましょう。

ドライソケットの対処法

歯科で治療を受ける

抜歯をした後、日が経つにつれてひどくなってくるようであれば、早めに歯科医院を受診しましょう。適切な処置を受けることで早めに症状が緩和されます。

安静を心がける

ドライソケットになったら、無理をせず、なるべく安静にするようにしましょう。体力が回復すると、傷口も早く治りやすくなります。

鎮痛剤を服用する

ドライソケットで痛みがひどくて辛い場合には、痛み止めを服用しましょう。ただし、飲み過ぎは胃を痛めますので、使用方法は守るようにしましょう。

 

気になる口臭、チェックの仕方と対処法

2020年02月22日
自分の口臭は自分ではなかなかわからないものです。中には必要以上に自分の息の臭いが気になって人と話すのに消極的になってしまう人や、その一方で、ひどい口臭があるのに、自分で全く気づいていない人もいます。口臭はデリケートな問題ですので、他人から指摘されることもあまりありません。今回は、自分で口臭をチェックする方法や対処法についてご紹介します。

口臭の原因

口臭の原因
口臭が全くない人、というのはいません。誰しも唾液が少なくなったタイミング、例えば起床時や緊張している時などには起こります。ですが、それ以外にも口が臭う場合、お口の中の問題や、体の病気が原因になっていると考えた方が良いでしょう。

口臭の原因の約9割は口の中からきていることが分かっており、その中でも、舌の上にベッタリとつく舌苔(ぜったい)、そして歯周病がその原因となっています。残りの1割の原因は、糖尿病、肝硬変、蓄膿症、扁桃腺、胃の不調など全身の病気が原因と言われています。

舌苔(ぜったい)の口臭

舌の上にまるで苔のように付着している白または黄色っぽい付着物です。舌苔は細菌や、剥がれおちた細胞などからできており、硫化水素などを発生します。そのため、オナラのような匂いがします。唾液が減っている起床時には通常よりも多く付着しますが、通常は自然に剥がれ落ちます。体調の悪い時には厚くつく傾向があります。

歯周病の口臭

ひどい口臭の主な原因は歯周病です。歯周病の口臭は、いわゆる「魚の腐った匂い」や「ドブのような匂い」を発します。強い口臭がする場合には、歯周病を疑った方が良いでしょう。

口臭のチェック方法

ご自分に口臭があるかどうかを知るための方法として、次のような方法があります。ぜひ試してみてください。

コップや袋に息を吐き、一息置いてから匂いを嗅ぐ

コップや袋のような閉じられた空間に息を吐き、しっかりと塞いだ後、一旦新鮮な空気を吸ったのちに再度匂いを嗅いでみましょう。

デンタルフロスを通した後、匂いを嗅いでみる

デンタルフロスを通したあと、匂いを嗅いで悪臭がするなら口臭を発している可能性があります。

口臭チェッカーで確認してみる

市販されている口臭チェッカーも客観的に口臭を診断できるツールとして活用してみると良いでしょう。

口臭の治療法

口臭の治療法
歯磨きだけでは改善しないようなひどい口臭の場合は特に、口臭の根本的な解決が必要です。

歯周病治療を受ける

歯周病が原因の場合、歯周病の治療をしなければ口臭が改善することはないと考えた方が良いでしょう。

舌苔を落とす

うっすら付いている舌苔は、自然に落ちますので、無理に落とす必要はありません。無理に落とすと逆に口臭が増すこともありますので、気をつけましょう。分厚い舌苔がみっちりと付いている場合には、舌専用のクリーナーか、やわらかい歯ブラシでそっと優しく2、3回撫でるように落としましょう。くれぐれもやりすぎは禁物です。

全身疾患があるならその治療をする

全身疾患が原因の場合には、原因疾患の治療が必要です。

口臭を予防するために

口臭は意識して予防が可能です。口臭対策としては次のようなことがオススメです。

歯ブラシに加え、フロスも行う

歯磨きは1日に2〜3回、行いましょう。歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは落とせないので、フロスを1日に1回でも通すと、かなり口臭も予防できます。

舌苔に気をつける

舌苔は、白くうっすらとついた状態が健康な状態であり、この状態では口臭の原因となりません。もし厚く付いている場合は、あくまでも優しく取り除くようにしましょう。

よく噛む、よく話す

口臭を防ぐには唾液を出すことも大切です。よく噛み、よく話すということを心がけましょう。

ストレス・体調管理に気をつける

ストレスや体調により口臭は変化します。ストレスや体調のコントロールに気を配りましょう。

 

抜歯や手術に際しての注意点・心構え

2020年02月18日
抜歯やインプラントなどのような外科手術というのは、通常の歯科治療に比べて緊張される方も多いことでしょう。今回は、抜歯や手術を問題なく進めていくために、知っておきたい注意点や、心構えなどについて見ていきたいと思います。抜歯や手術を受ける前には、次のようなことに気をつけておくとよいでしょう。

体調を万全に整えておきましょう

体調を万全に整えておきましょう
外科手術は万全の体調で臨みましょう。体調が悪かったり、睡眠不足だったりすると、麻酔の段階で気分が悪くなってしまうこともあります。

そのため、抜歯や手術の前日には睡眠をたっぷりと取り、体調を整えておきましょう。万が一、当日に体調が悪い場合には決して無理をせず、あらかじめ電話で担当医に相談しておくことをおすすめします。

空腹すぎず、満腹すぎないようにしておきましょう

お腹が空いている時に外科処置を行うと、気分が悪くなることがあります。一方、抜歯や手術の後というのは、麻酔が切れるまで食事ができません。そのため、あらかじめ軽くでも食事を済ませ、お腹を満たしておきましょう。

ただし、満腹すぎても気分が悪くなることがありますので、できれば食事は手術や抜歯の2時間くらい前までには済ませておくことをおすすめします。

お口を清潔にしておきましょう

術中、術後の感染を防ぐためにも、お口の中は清潔な状態にしておきましょう。また、日頃からお口を清潔に保つことにより、歯茎が炎症のない状態となり、麻酔時の痛みを軽減でき、麻酔も効きやすくなります。

既往歴・現病歴、妊娠の有無、服用中の薬は問診時に伝えておきましょう

4.既往歴・現病歴、妊娠の有無、服用中の薬は問診時に伝えておきましょう
手術をトラブルなく、安全に行うためにも、既往歴(過去にかかったことのある病気)や現病歴(現在かかっている病気)、アレルギーの有無、妊娠の有無、また服用中の薬がある場合は、問診時に詳細をドクターにきちんと伝えておきましょう。

特に、血液の流れをよくする薬や骨粗しょう症の薬を飲んでいる方は、その旨を必ず伝えておきましょう。もし伝えずにそのまま手術を受けてしまうと、大量出血や骨の壊死といった重大なトラブルが起こる可能性があります。

ですが、このような特殊な薬でなくとも、例えば風邪薬や痛みどめを服用している場合でも、薬の過剰投与や悪い飲み合わせを避けるという理由から、きちんと事前に伝えておくことが大切です。

当日はリラックスできる服装で臨みましょう

きつい服、締め付ける服を着ていると、気分が悪くなってしまう原因にもなります。そのため、当日はゆったりとしたリラックスできる服装にしておくことをおすすめします。

抜歯、手術と言っても、きちんと麻酔を効かせた状態で行いますので、過剰に身構える必要はありません。緊張しすぎると具合が悪くなる原因にもなります。事前に万全の体制を整えておけば、過剰に緊張することを防げますので、上記のことをぜひ参考にしてみてください。

 

女性の方が歯周病リスクが高い理由

2020年02月8日
歯周病は女性の方が男性に比べて歯周病リスクが高いのをご存知ですか?これには、女性特有のホルモンが深く関係しています。それゆえ、女性ホルモンの量が増えたり、バランスが崩れたりするタイミングには、特に歯茎の健康状態が悪くなりがちです。そのため、女性の方は、このようなことを念頭に置いた歯周病ケアを行うことが大切です。

女性ホルモンは歯茎に影響を与える

女性ホルモンは歯茎に影響を与える
男性に比べて女性の方が歯周病リスクが高い理由として、女性ホルモンの影響が挙げられます。歯周病は、歯周病細菌による感染症ですが、歯周病細菌と言っても1種類ではなく、10種類以上のものが確認されています。

そして、この数ある歯周病細菌の中に、女性ホルモンを栄養源として好み、女性ホルモンがたくさんある状況で繁殖しやすいものがいます。女性ホルモンというのは、女性の人生のステージによって分泌量が変わってきます。それゆえ、歯周病にかかりやすい時期というのがどうしても出てきてしまいます。

女性が歯周病にかかりやすい時期とは

女性が歯周病にかかりやすい時期とは
月経の周期によっても歯茎がトラブルを起こしやすくなることがありますが、特に下に挙げる3つの時期には歯周病のリスクが特に高くなることがわかっています。

思春期

思春期になると、女性ホルモンがたくさん分泌されるようになり、月経が始まります。そして、その月経の周期によって、歯茎の腫れや出血が起こりやすくなります。思春期というのは、そのようなホルモンの変化に加え、クラブ活動、塾などで食事の時間が不規則になったり、というようなことも加わり、余計にお口の環境が悪くなりがちです。

妊娠期

妊娠すると一気に女性ホルモンが急増します。そうすると、女性ホルモンを好むある種の歯周病細菌も活動が活発になり、増えてきます。また、妊娠するとお口の唾液の性状というのも変化してきます。

具体的には、唾液がネバネバとした状態となり、それによってお口の自浄作用がうまく行われなくなり、細菌が増殖しやすい環境になります。

それに加え、つわりがひどい場合には、口の中に歯ブラシを入れるのも困難になってしまう、食生活が不規則になる、食生活が偏る、といったことも、お口の状態が悪化する原因になります。

妊娠中に歯周病が悪化すると、特に赤ちゃんにとって不都合なことが起こります。歯周病細菌が産生する毒素が血液を介して胎盤に影響を与え、低体重児出産や早産といったことが起こる場合があるのです。つまり、赤ちゃんを守るという意味からも、妊娠中の歯周病は特に気をつけなければなりません。

更年期

更年期に入ると、女性ホルモンの量はガクンと減ってきます。女性ホルモンが減るとやがて閉経を迎えますが、実は、女性ホルモンというのは、骨の代謝にも深く関わっています。

骨は常に破壊と新生が繰り返されているものですが、女性ホルモンの分泌が少なくなると、新しく骨が作られる速度が落ちて、破壊される速度に追いつけず、骨の密度が減って骨の質が劣化してきます

歯周病というのは、歯の周囲の骨が徐々に破壊されていく病気ですので、更年期になると、特に骨の吸収が一気に進みやすくなる可能性があります。また、更年期になると、唾液の分泌が減り、お口の中が乾燥しやすくなることも知られています。お口の乾燥というのは、ただ乾いて不快なだけではなく、細菌が唾液によって洗い流されなくなってしまいますので、歯周病細菌も繁殖しやすくなってしまいます。

歯周病ケアは、もちろん一生涯を通じて行う必要があります。ですが、女性の場合には特に、ホルモンバランスによって歯茎の健康が悪くなりやすい時期がある、ということを覚えておいていただき、そのような時期にはより入念なケアを行うことをおすすめします。

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