歯科コラム

Column

歯科医が教える 歯についての豆知識

 

知っていますか?大人の虫歯は子どもの虫歯と違います

2019年07月7日
「特に痛いところもないし、虫歯もないだろう」と思っていませんか?実は、厚生労働省の調査によれば、大人の90%以上に虫歯があり、特に40才以上では近年増加傾向があることがわかっています。

子供の虫歯と比較した大人虫歯の特徴

虫歯の成人女性
40才以上にもなると、40%くらいの人が虫歯で歯を失います。これはつまり、大人の虫歯というのはそれほど重症化しているということです。大人と子供の虫歯との違いを見てみましょう。

詰め物・被せ物の下からできる虫歯が多い

大人の虫歯で多いのは、銀歯などの詰め物・被せ物の下にできる虫歯です。30代では、ほぼすべての人が一度は虫歯になったり、治療した経験を持っていますが、だんだんとそこから虫歯が再発してくるのです。
詰め物・被せ物の下というのは、年数が経つにつれ、接着剤の劣化などが原因で虫歯が起こってくることが多いのですが、ご自分では見えないため、痛みが出るまで放置されがちです。

歯周病が原因の虫歯ができてくる

年齢を重ねるにつれ、歯周病による歯茎下がり起こる人が増えてきます。歯茎が下がると歯根が露出しますが、歯根部分は硬いエナメル質に覆われていないので、虫歯になりやすい特徴があります。
そのため、それまで一度も虫歯にかかったことがない人でも虫歯ができてくることも珍しくありません。

虫歯でも痛みを感じにくい

大人になると、虫歯治療で歯の神経を抜いた経験のある人もだんだんと増えてきます。神経のない歯は、虫歯が再発しても痛みを感じませんので、気づかないうちに虫歯が進みすぎて抜歯になってしまうケースも少なくありません。

唾液が少なくなって虫歯になりやすい

歳をとるにつれ、唾液の分泌は衰えてきます。また、持病などで服用する薬が増えてくるとその副作用で口の中が乾燥しがちになります。

唾液は雑菌を洗い流す役割があるため、唾液が減ると虫歯にかかるリスクが高くなります。

大人虫歯になりやすい人の特徴とは

次に当てはまる方は大人虫歯にかかるリスクが高いと言えます。

治療箇所の歯が多い人

治療した箇所は、数年経つと虫歯になってしまうことも少なくありません。

歯周病にかかっている人

歯周病で歯茎が下がっている人は歯の根元が虫歯にかかりやすくなります。

口の中が乾燥気味な人

最近唾液が少なくなったと感じている方、喉がやけに渇くという人はお口の自浄作用が落ちている可能性があります。

間食が多い人

間食が多いと、虫歯の原因プラークが蓄積する原因となり、虫歯のリスクが高まります。砂糖入りの飲み物をよく飲む方も要注意です。

食べる時にあまり噛まない人

食べる時にあまり噛まないという人は唾液が十分に分泌されません。また、やわらかいものばかり食べていると歯に食べカスが残りやすいため、虫歯のリスクが高くなります。

歯磨きをせずに眠ってしまうことがよくある人

お酒を飲んだ後や疲れているときにいつの間にか眠ってしまい、歯磨きをし忘れた、という経験は誰にでもあると思います。

ですが、そういうことがしょっちゅうあると、虫歯にかかるリスクが高くなります。

大人の虫歯対策

フッ素入り歯磨き粉

歯磨きの仕方を見直してみる

ただ、なんとなく磨いているだけでは虫歯を防ぐことはできません。虫歯になりにくくするためにはしっかりとポイントを押さえた磨き方をする必要があります。

・朝・晩は必ず磨く
・夜寝る前には、特に丁寧に磨く
・歯間部はデンタルフロスを1日に1回通す
・フッ素入りの歯磨き粉を使う
・歯の根元は念入りに磨く

というようなことに気をつけて磨いてみるだけでも違ってきます。ぜひ試してみてください。

なるべく間食をしない

間食をするとそれだけ、虫歯や歯周病の原因となる歯垢が蓄積しやすくなります。間食の癖はなるべくなくしましょう。

唾液を出す

食べる時にはよく噛むようにして唾液の分泌を促しましょう。やわらかいものだけでなく、食事に繊維質のものを取り入れることをおすすめします。ノンシュガーのガムなどを噛むのも効果的です。また、よく喋ることも唾液を促してくれます。最近ではスマートフォンの普及などで、会話をする機会が減っていることもドライマウスの一因とされています。

歯科で定期検診・クリーニングを受ける

詰め物・被せ物の内部にできる虫歯というのは、なかなかご自分で気づくことはありませんので、定期的に歯医者で問題がないか確認してもらうことが大事です。また、歯周病や虫歯も気づかないうちに進行していることがありますので、そちらも定期的にチェックが必要です。

普段の磨き残しの蓄積、歯石も定期的に落とすことで虫歯や歯周病の予防になります。ぜひ、定期的に歯科での定期検診・クリーニングを受けるようにしましょう。

 

こんなにある!歯の痛みを起こす原因のいろいろ

2019年06月30日
歯が痛いと「虫歯かな?」と思うのが普通ですが、歯の痛みの原因が虫歯ではない場合というのも実は多くみられます。今回は歯の痛みを引き起こす様々な原因について見ていきましょう。

口の中が原因の場合

歯が痛む女性

虫歯

歯の痛みを感じる原因として最も多いのはやはり虫歯です。ですが、虫歯の痛みというのは、ある程度進行してから感じ始めます。通常、まずは甘いものや冷たいものでしみる、その後温かいものでしみる、というようなパターンで起こってきます。

虫歯が進行して中の神経が炎症を起こすと、普通にしていても激しい痛みを起こすようになり、痛み止めも効かない、というような状態になります。

虫歯は穴が空いている場合、自分でも虫歯があることがわかりますが、パッと見てわかりにくい場合もあります。例えば、歯と歯の間の虫歯、詰め物や被せ物の内部にできた虫歯といったものです。このような場合にはご自分で虫歯があることになかなか気づかないので、痛みが出るまで放置されてしまうことも少なくありません。

知覚過敏

知覚過敏というのは、虫歯ではないのに温度刺激(特に冷たいもの)を受けると歯が痛みを感じてしまう状態をいいます。しみる症状は虫歯と似ていますが、痛む時間が虫歯よりも短めで、ずっと同じような症状を繰り返すのが特徴です。

歯の破折

神経の入っている歯に亀裂が入ったり、歯が破折すると、冷たいものや熱いものでしみたり、噛むと痛い、というような症状が起こる場合があります。亀裂が神経にまで達してしまうと神経が炎症を起こしてズキズキという痛みを引き起こします。

神経が入っていない歯の場合、温度を感じる神経はないので、一般的にはしみるというような症状ではなく、噛んだ時の痛みや、歯茎が炎症を起こして腫れるというような症状を起こしてきます。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

神経を取ったことのある歯が痛む場合に多いのが、歯根の先端に炎症を起こして膿溜まりを作っているケースです。神経を処置した後、根の中の細菌が根の先端に病巣を作ってしまうのです。慢性化しているケースでは全く症状がないことが多いですが、急性化すると噛むと痛みが出たり、ひどくなるとズキズキと強い痛みを引き起こします。

噛み合わせのダメージ

歯ぎしりや食いしばり、上下の歯を合わせる癖などで歯に噛み合わせの力が過剰にかかった場合、歯の周囲にある歯根膜がダメージを受け、噛むと痛いという症状を出すことがあります。

歯茎の炎症

歯茎が炎症を起こしても歯が痛く感じることがあります。特に歯茎の炎症がひどくて、膿を溜めてしまったりすると、とても強い痛みが起こることもあります。

食片圧入の痛み

歯と歯の間にものが強くはさまってしまった場合にも歯の痛みを感じることがあります。

口内炎など粘膜の炎症

口内炎などのような粘膜の強い炎症も、時に歯の痛みのように感じられることがあります。

歯が生える時の痛み

親知らずが生える際など、歯が押してくる圧や歯茎の炎症により、歯が痛く感じることがあります。

口の中が原因でない歯の痛み

頭痛がする女性

咬筋の痛み

噛む筋肉が緊張状態にあると、その筋肉のコリが歯の鈍痛に感じられることがあります。よくあるのは奥歯の鈍痛です。歯に異常が認められないのに、うずくような重苦しい痛みが続く場合、これが原因のことも珍しくありません。

副鼻腔炎による痛み

風邪や花粉症などで副鼻腔炎を起こすと、上の奥歯に違和感や痛みを感じることがあります。

神経障害性の痛み

顔の内部を走る三叉神経(さんさしんけい)に痛みが起こると、激烈な強い痛みを感じ、その痛みが歯に広がって歯が原因と思われることがあります。

また、顔に発生する帯状疱疹が、歯の神経の痛みのような強い痛みを起こすことがあります。

頭痛が原因の痛み

偏頭痛などの頭の痛みが強いと、歯の痛みに感じてしまうことがあります。

心臓病が原因の痛み

心筋梗塞や狭心症などが原因で歯に痛みを感じることがあります。手や腕、肩などに痛みが表れるケースが多いですが、稀に歯にも現われます。

普段は歯が痛まないのに、運動をし始めた時、興奮をした時、寒い時などに歯に痛みを感じる場合には要注意です。

精神疾患が原因の痛み

精神疾患(うつ病、統合失調症など)が歯の痛みの症状を引き起こすことがあるケースも報告されています。

原因不明の歯痛

原因が全く不明な場合もあります。歯でも、歯以外にも異常が見当たらないのに歯が痛むケースというのもあります。このような場合、時間がたつにつれ症状が変化したりすることも多いです。

 

歯周病になりやすい人の生活習慣とは

2019年06月23日
日本人の成人の8割は歯周病、という文句をよく目にします。このようなことを目にすると、「みんな歳をとると歯周病になってしまうんだ」と思ってしまいそうですね。でも、歯周病というのは、高血圧症や糖尿病などに代表されるような生活習慣病の要素が強く、生活習慣などによって歯周病にかかるか、また進行するか、ということが大きく変わってきます。

今回は歯周病になりやすい人の生活習慣についてご紹介していきます。

歯周病は予防・治療ができる病気です

デンタルフロスをする女性の口元
歳をとると歯周病になっていつか歯は抜けてしまうものだ、と思われがちですが、決してそんなことはありません。

確かに歳をとるにつれ、歯周病で歯を失う人は増えていきます。でもこれは、歳をとったからと言って急にかかったわけではなく、30代や40代の時にかかった歯周病がだんだんと進行していった結果です。

歯周病の初期には自覚症状をほとんど出しませんので、若い頃には気づかず放置され、放置され続けた結果、手の施しようのないくらい悪化してしまうのです。

歯周病はごく一部の珍しいタイプの歯周病を除き、予防や、治療により悪化させないことが可能な病気です。そのためには歯周病になりやすい生活習慣をしていないかどうか、ということも知っておくことが大切です。

歯周病になりやすい人の生活習慣

睡眠中の女性

夜寝る前の歯磨きを忘れることがある


歯周病は歯周病細菌が原因です。夜寝ている間には唾液の分泌が低下するため、細菌が大量繁殖します。それゆえ夜寝る前に歯磨きをしないと、眠っている間に歯周病細菌が増殖し、歯周病を発症・悪化させることになります。

喫煙をする


タバコは歯周病にとって大敵です。ヘビースモーカーの人はタバコを吸わない人に比べて、5倍以上も歯周病の進行が速い、ということがわかっています。また、タバコを吸うと、歯茎の血流が悪くなり、歯茎の出血、腫れというような初期症状が出にくくなって、歯周病に気づくのが遅くなります。

間食が多い


間食が多いと、細菌の集合体である歯垢が常に歯の周囲に蓄積した状態になります。そうするとそこに含まれる歯周病細菌により歯周病が悪化しやすくなります。

デンタルフロスを使っていない


歯磨きをしているのに歯周病になってしまう、という人は、磨き残しが歯周病の原因です。特に歯と歯の間は普通に歯ブラシだけで磨いていても歯垢が取りきれず、そこから歯周病を引き起こす原因となります。歯と歯の間の汚れを取るためにはデンタルフロスが必要です。

歯科医院には問題が起こった時だけ行く


何か歯に問題が起こった時だけ歯科医院に行く、という人は多いものです。残念ながら、このような方は高確率で歯周病にかかってしまっています。

歯垢や歯石というのはどうしても溜まってしまいます。それを放置していると、みるみるうちに歯周病が悪化します。定期的に歯科医院で歯垢や歯石を除去することで歯周病を防ぐことができるのです。

糖尿病である


糖尿病は生活習慣病の一つですが、こちらも歯周病を悪化させます。糖尿病は免疫力を低下させるため、歯周病を悪化させてしまいます。

また、最近では、歯周病の人が糖尿病を悪化しやすいという逆の関係があることも分かってきており、歯周病治療が糖尿病の改善のためにも効果があることが報告されています。

歯ぎしりをしている


夜間に歯ぎしりをしている方もいるのではないでしょうか?歯ぎしりをしていると、歯に異常な力がかかり続けます。そのため、歯を支えている骨などの組織に継続的にダメージがかかり、歯周病が進行しやすくなります。ひどい歯ぎしりがある、という人は歯を守るために夜間に装着するマウスピースを装着するとダメージを回避できます。マウスピースは保険適用で作れますので、ご相談ください。

口呼吸をしている


鼻炎などで鼻が詰まっている、もしくは癖で口呼吸をしてしまっている場合、口の中の唾液が乾いてしまい、唾液の重要な役割である洗浄・殺菌効果が失われてしまいます。

そのため、お口の中が唾液で満たされていないと、歯周病が悪化するリスクが高くなります。口呼吸をしているという人は、耳鼻科できちんと鼻が通るように治療を受けるか、癖で口呼吸になっている場合には鼻呼吸ができるようになるように心がけてみてください。


 

歯医者が神経を取りたくないのにはこんな訳があった!

2019年06月16日
歯医者で「なるべく神経を取らずに様子を見ましょう」と言われたことはありませんか?神経を取ってくれれば歯が痛くなくなるのに、どうして神経を取らないんだろう?と疑問に思われた方もいるかもしれません。

でも、歯医者が極力神経を取りたくないのには大きなわけがあります。今回はそのわけについてご紹介していきます。

歯の神経を取ったらもう歯は痛くなくなる?

歯の神経を取ったらもう歯は痛くなくなる?
まず、多くの人が勘違いしていることとして、「神経を取ったらもう歯が痛むことはない」ということがあります。歯の痛みを起こすのは神経なのだから、いっそのこと取ってしまった方が痛くならなくていい、と考える人もいるかもしれません。

でも、歯の神経を取ってもまた歯が痛むことはあります。歯の内部の神経が取られてその部分に痛みを感じなくなっても、歯の周囲に炎症を起こして、そこが痛むことがあるからです。そればかりか、歯にとって大事な神経を取ってしまうと、色々と不都合なことが起こってくるのです。

神経を抜いた歯はこうなる

歯が割れやすくなる

歯の神経を抜く際、神経の周囲にある血管も抜き取ることになります。血管は歯に栄養を送っていて、適度な弾力性を与えています。ところが、神経と血管を失った歯はその弾力性を失い、ただ硬いだけの枯れ木のような状態になってしまいます。

そうすると、硬いものを噛んだ拍子や歯ぎしりなどの強い力がかかった際に歯が真っ二つに割れてしまうことがあるのです。

そのため、神経を抜くと結果的に歯の寿命を縮めてしまうことになってしまうため、歯医者は極力神経を保存しようと試みるのです。

虫歯ができても気づかない

歯の中に神経があることによって、虫歯が進行してくると痛みというシグナルが起こり、私たちは虫歯があることに気づくことができます。しかし、神経がなくなってしまった歯というのは、虫歯ができて細菌が歯に入り込んでもそれを感知することができません。

それゆえ、私たちが気づかない間に細菌がどんどん内部に入り込んでしまい、歯をどんどん破壊していってしまうのです。

歯の色が黒っぽくなっていく

歯の神経がなくなると、歯の色がだんだんと黒っぽく黒ずんでいきます。最初のうちは目立ちませんが、年数が経つにつれて黒ずみがひどくなり、審美的な影響が出てきます。

歯根の先端に膿を溜めることがある

歯の中に神経がないため、細菌が内部に入り放題になり、その細菌が根の先端に膿だまりを作ることがあります。その膿だまりが炎症を起こして強い痛みや歯茎、顔の腫れを引き起こし、周囲の骨をどんどん破壊していってしまいます。

歯の神経を守るためには

歯の神経を守るためには
歯をできるだけ長持ちさせるためには、歯の神経を極力取らずに保存することが大切です。そのためには次のようなことに気をつけましょう。

定期検診を受け、虫歯予防・早期発見に努める

歯が痛くなってから歯医者に行く、という方は高確率で神経を抜かなければならなくなる可能性が高くなります。なぜかというと、歯というのは痛みが出てしまっている時点で神経の炎症がひどくなっていて、もう神経を抜くしかない状態になっていることがほとんどだからです。

つまり、神経を保護するためには、痛みがなくても定期的に歯医者に通い、虫歯予防、虫歯の早期発見をすることが大切になってきます。

虫歯は早めに治療をすることによって、神経を残せる可能性が高くなりますし、痛みも少なく、簡単な治療で済ませることができます。

歯周病予防にも注意を払う

歯周病と虫歯は関係ないように思えますが、歯周病からできる虫歯というのもあり、これが原因で神経を取らなければならない場合も、実は珍しくありません。

具体的には歯周病で歯茎が下がり、露出した歯根の表面から虫歯ができてしまい、そこから神経に達してしまうケースが多く見られます。

そのため、歯周病を防ぐ意味でも定期的に歯科で歯周病ケアを受けることが大切です。

歯ぎしりのダメージから歯を守る

歯ぎしりなどの強い力によって歯に亀裂が入り、神経に炎症を起こすケースもあります。歯ぎしりは歯自体を真っ二つに割ってしまう事もあり、その時点で抜歯せざるを得なくなるケースというのもありますが、いずれにせよ、歯ぎしりというのは放置しておくと、歯に多大なダメージを与えるため、夜間に装着するマウスピースなどで歯を強い力から保護することが大切です。


 

親知らずが痛い…親知らずを抜いた方がいいのはどんな場合?

2019年06月7日
親知らずは大体18歳以降に生えてくる大臼歯で、中には30歳を過ぎてから生えてくることもあります。親知らずというと、痛みや腫れを起こすことでよく知られているように、トラブルの元になることもしばしばです。

親知らずは抜いたほうがいい?

親知らずは抜いたほうがいい?
「親知らずは抜かなければならないもの」と思い込んでいる人もいるかもしれません。でも、親知らずを抜かなければならないかどうか、というのはケースバイケースだといっていいでしょう。中には親知らずを積極的に残しておいたほうが良い場合もあります。

親知らずを抜いたほうが良いケース、残しておいても良い、もしくは残しておいたほうが良いケースについて見ていきましょう。

親知らずを抜いたほうが良いケース

大きめの虫歯がある、歯周病になっている

親知らずは、歯ブラシが届きにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高いところです。もし、親知らずに大きめの虫歯ができている場合、場所的に治療が困難になり、治療後にも再発を起こしやすいことなどから、抜歯をおすすめします。

歯周病がある程度進行している場合も、治療を行っても結局は再発し、周囲の歯を巻き込みかねないため、やはり抜歯をおすすめします。

しょっちゅう腫れる

親知らずの周囲歯茎がしょっちゅう腫れて痛みを起こしている場合でも、その後まっすぐ生える可能性があり、しっかりご自分でケアできるのであれば、抜かずに残すことも可能です。

しかし、その後何度も腫れる可能性があるため、ご本人が苦痛であれば早めに抜いたほうが良いでしょう。

親知らずがまっすぐ生えていない

親知らずは必ずしもまっすぐ生えてこないことも珍しくありません。例えば手前へ傾斜している場合はよくありますし、後ろ側や側方に傾いている場合、そして完全に横に倒れていることもあります。

傾いていたり、倒れていたりすると、すべて生えきれず、半分埋まった状態になることが多く、その状態で放置していると、歯垢がたまっていずれ虫歯や歯周病にかかってしまいます。また、手前の歯まで巻き込んでしまうことも珍しくありません。

そのため、まっすぐ生えていない親知らずは、痛みが出る前に積極的に抜くことをおすすめします。

手前の歯を押して歯並びをずらしている

親知らずが生えてくる際、手前の歯に力がかかり、歯並び全体をずらしてしまうことがあります。もし親知らずのせいで前歯が重なってきたというようなことがある場合、早めに抜いてしまうことをおすすめします。

親知らずが周囲の粘膜を傷つけている

親知らずが外側を向いている場合や、かみ合わせの親知らずが生えていない場合、頬粘膜や向かいの歯茎に歯が当たって口内炎を作ることがあります。このような場合にも早目に抜歯したほうが良いでしょう。

親知らずの周囲に嚢胞ができている

親知らず周囲にレントゲン上で嚢胞の影が写っている場合、放っておくと嚢胞がのちにトラブルを起こすことがあるので、できるだけ早めに抜いておくのが良いでしょう。

顎関節症を起こしている

親知らずと向かいの歯の位置関係によっては、歯と歯が当たった時にかみ合わせがずれてしまい、顎関節症を起こすことがあります。そのような場合にも抜歯をおすすめします。

親知らずを残しておいても良い、または積極的に残したほうが良いケース

親知らずを残しておいても良い、または積極的に残したほうが良いケース

まっすぐ生えていて健全な親知らずの場合

親知らずがまっすぐきれいに生えていて、きれいに噛み合っており、虫歯や歯周病もなく健全な場合には特に抜く必要はありません。しっかりとケアして大事に残しておきましょう。

骨に完全に埋まっていてトラブルを起こしていない

完全に骨に埋まって骨と一体化してしまっている親知らずの場合で、特に痛みなどのトラブルを起こしていない場合には、無理に抜く必要はありません。

手前の歯で状態の悪い歯がある場合

親知らずの状態が比較的良い状態であり、手前の歯であまり状態の良くない歯がある場合、その歯が抜歯になった時に、次のような手段で親知らずが将来活かせる可能性があります。

■ブリッジや入れ歯の支台になる

手前の歯を抜歯したとしても、ブリッジや入れ歯にする際に支えの歯として使える可能性があります。

■移植できる可能性がある

手前の歯が抜歯になった場合、親知らずを抜いてその部分に移植することが可能です。

■矯正治療で引っ張ってこれる可能性がある

手前の歯を抜歯してできた空間に、親知らずを矯正治療で移動させてくることも可能です。

このように、親知らずを抜いたほうが良いか、残しておいたほう良いか、というのは状況に応じて変わってきます。親知らずが気になる方は担当医に相談してみましょう。

 

実は歯を失う隠れた原因にも!歯ぎしりの恐怖とは

2019年05月31日
歯ぎしりというのは、特に珍しいものではありません。実際に自分がやっている、もしくは家族など身近な人がしている、というケースも多いのではないでしょうか。そんなごくありふれた歯ぎしりですが、実は歯を失う原因になってしまうことがあります。ただし、歯ぎしりをしていても、対処によっては歯を守ることができます。詳しく見ていきましょう。

歯ぎしりはほとんどの人がしている

歯ぎしりはほとんどの人がしている
歯ぎしりなんかしていない、と思っていても実際ほとんどの人は多かれ少なかれ歯ぎしりをしていると言われています。歯ぎしりの原因としては色々言われており、最も有力なのがストレス、そしてそのほかにもかみ合わせなどが原因と考えられています。

歯ぎしりが問題になるかどうかというのは程度によります。多少であればほとんど影響はありませんが、ひどい歯ぎしりになると、痛みを出したり、ひどい場合には歯を破壊してしまうことがあるので注意が必要になってきます。

歯ぎしりには音がしないタイプのものも

歯ぎしりをしていることを自分で自覚している人もいますし、身近な人に指摘される場合もあります。そのような場合には「自分は歯ぎしりをしている」と自覚できますが、中には自分も他人も気づいていない場合があります。

そんな場合の多くが「音のしない」歯ぎしりの場合です。これは具体的には噛みしめるタイプの歯ぎしりで、ギリギリと音がしないため人からも指摘されず、放置されてしまいがちです。しかもこのタイプの歯ぎしりは、歯ぎしりよりも強いダメージがかかると言われており、特に注意が必要です。

歯ぎしりをしているかどうかのセルフチェック法

自分が歯ぎしりをしているかわからない、という方はセルフチェックをしてみましょう。当てはまる数が多いほど歯ぎしりをしている可能性が高くなります。

・起きた時に顎がだるい、痛い
・歯に亀裂が入っている
・歯が平らにすり減っている
・ほっぺの内側に歯の跡が付いている
・日中気がつくと歯を食いしばっている
・エラが張っている
・歯が冷たいものでしみやすい
・歯の詰め物や被せ物、差し歯が取れやすい
・慢性の頭痛や肩こりに悩まされている

歯ぎしりはなぜ良くない?歯ぎしりがもたらす悪影響

歯ぎしりはなぜ良くない?歯ぎしりがもたらす悪影響
歯ぎしりが引き起こす悪影響には次のようなものがあります。

歯がすり減る

歯ぎしりが酷いほど、歯がどんどんすり減ります。歯がすり減ると内部の象牙質が露出し、歯がしみやすくなったり、虫歯になりやすくなってしまいます。また、かみ合わせが低くなるので、顔がたるみ、見た目が老けて見えるようになります。

歯が割れる・折れる

強い力が歯にかかり続けると、歯が割れたり酷い場合には真っ二つに折れてしまうこともあります。特に神経を抜いて差し歯になっている場合、歯が割れやすい傾向があります。歯の割れ方によっては抜歯せざるを得なくなることもあります。

歯周病が進行しやすくなる

歯周病は強い力がかかることによって進行が加速します。

知覚過敏が起こる

歯周病が進行することにより歯茎が下がり、露出した歯根から冷たいものがしみやすくなります。また、強い力がかかると歯の根元に力が集中して歯が欠けてしまい、そのせいでしみてしまうこともあります。

詰め物や被せ物、差し歯が取れやすくなる

詰め物や被せ物、差し歯が外れやすく、くっつけ直してもすぐに外れてしまう、ということを繰り返してしまうこともよくあります。

エラが張って顔が大きくなる

強い力で毎日歯ぎしりをしている場合、噛む筋肉が異常に発達してエラが張り、顔が大きく見えてしまう原因になります。

顎関節症、頭痛、肩こりなどの不調を起こす

歯ぎしりは顎の関節にも大きなダメージを与え、顎の痛みや噛む筋肉の痛み、お口が開きづらいというような顎関節症の症状を引き起こします。また、周囲筋肉にも影響が及び、頭痛や肩こりなどの原因になることもあります。

歯ぎしりの対処法

時々軽度の歯ぎしりをしている程度であれば、特に問題ないことが多いですが、もしもひどい歯ぎしりがある場合、まずは歯科医院で相談してみることをおすすめします。

ストレスを減らすことで歯ぎしりが減る可能性はありますが、実際になかなか自分では歯ぎしりを止められないことがほとんどです。そのため、歯科医院では主に歯ぎしりから歯や顎を守るマウスピースを製作し、眠っている間に装着する、という方法を行います。このマウスピースは保険で作ることができるので、ぜひ一度相談してみることをおすすめします。

その他、眠る前に「歯ぎしりをしない」と自己暗示する方法も効果的だと言われていますので、そのような方法も試してみても良いかもしれません。また、日中に歯をくいしばる癖があると夜中にもその癖が出やすいと言われています。そのため、日中に歯をなるべく合わさない(食事以外の時)ことも大切です。


 

歯がしみるのは歯周病のサインかも!

2019年05月24日
ふとした拍子に冷たいものがしみた、という経験は多くの人が持っていると思います。中には冷たいものだけでなく、温かいものがしみる場合もあります。歯がしみると「虫歯かな?」と思ってしまうかもしれませんが、実は歯周病が原因で歯がしみるようになることもあります。

歯がしみる主な原因は虫歯と知覚過敏

冷たいものが歯がしみる女性
歯がしみる場合の主な原因は2つあり、虫歯と知覚過敏がその2つです。それぞれ「しみる」という症状を主症状としますが、症状の出方には違いがあります。

虫歯のしみ方

虫歯はしみる、痛いという症状を引き起こします。どのような症状が出るかは虫歯の進行度合いによって変わってきます。

ごく初期の虫歯の場合は全く症状がありませんが、だんだん深部に進むにつれ、甘いものや冷たいものがしみるようになり、その後は温かいものがしみるようになってきます。最終的には何もしなくても痛みを感じるようになります。このように、虫歯のしみ方というのはだんだんと変化していきます。

また、虫歯の場合、後を引く痛みであることが多く、しみるとしばらくそのしみる症状が続くというのも特徴です。

知覚過敏のしみ方

知覚過敏というのは、虫歯がないのにしみるという症状を引き起こしている状態をいいます。主に、歯のエナメル質の内側にある、刺激に敏感な象牙質が露出してしまうことによって起こります。

知覚過敏の場合、温度刺激(特に冷たい刺激)が伝わると、しみる症状や痛みの症状を感じ、一瞬、もしくは数秒以内くらいにその症状は消え去ります。

基本的にその症状は虫歯と違ってあまり変化することはなく、同じような症状が長期的に続くことが多いです。また、自然に症状が落ち着くこともあります。

知覚過敏は歯周病で起こることが多い

多くの場合、知覚過敏は歯周病が進行すると起こってきます。その理由として歯周病が進むと、周囲の骨が破壊されて下がり、それに伴って歯茎も下がっていくということが挙げられます。

歯茎が下がると歯の歯根が露出してきますが、歯根部分には歯冠(歯の頭に相当する部分)と違い、エナメル質という鎧が存在しません。エナメル質は外側からの刺激を守りますが、これがないと温度などの刺激を直接感じてしまうのです。

そのため、歯周病で歯茎が下がれば下がるほど、知覚過敏が起きやすくなってしまいます。知覚過敏がひどくて困っているという方は歯周病が原因かもしれません。一度歯科医院で診てもらうと良いでしょう。

他にもある!歯がしみる原因

歯ブラシ
知覚過敏を引き起こす原因として、歯周病以外のものが原因になっていることもあります。例えば次のようなものです。

乱暴なブラッシング

硬い歯ブラシで力いっぱい磨いていたりすると、歯茎が下がって知覚過敏が起こる場合があります。また、歯ブラシの圧で歯が少しずつ削れてしまい、エナメル質が剥がれてしみてしまうこともあります。

歯ぎしり

歯ぎしりがひどい場合、歯の根元部分に力が集中し、その部分のエナメル質が剥がれて根元がえぐれたようにくさび状に欠けてくることがあります。この状態をくさび状欠損と呼びますが、高い確率でしみる症状が起こります。

歯のヒビ

歯にかかる力が強いとエナメル質にヒビが入り、そのヒビから内部に温度刺激が伝わってしみてしまうことがあります。

酸蝕症

酢や柑橘系というような酸性の食べ物をよく食べる、という場合、歯が酸によって溶かされていきます。それにより、エナメル質がだんだんなくなり、象牙質が露出してしみるようになります。

大きめの虫歯の治療後

象牙質に達するような大きな虫歯があった場合、特に神経に近い部分に虫歯があった場合、虫歯を削った刺激で神経が過敏になり、治療後にもしばらくしみることがあります。

ホワイトニング後

歯を白くするホワイトニングの治療中や治療後にも、薬剤の刺激で知覚過敏が起こることがあります。

歯がしみる場合の対処法

歯がしみる場合には、ひとまず歯科医院で診てもらいましょう。まずは虫歯なのか、知覚過敏なのかをしっかりと診断してもらうことが大切です。

知覚過敏の場合、原因によって対処法は異なります。

歯根の露出が原因の場合

歯根が露出していてしみる場合には、知覚過敏の塗り薬を塗る方法がよく行われます。しかし即効性はなく、何度か繰り返し塗ることで効果が出てくる場合が多いです。

また、原因自体を解決することも大切です。ブラッシングが乱暴な場合には、歯磨きの仕方を見直す必要がありますし、歯周病の場合にはまずしっかりと歯周病の治療を行い、悪化させないことが大切です。

くさび状欠損の場合

くさび状欠損の場合には、歯科用プラスチックをその部分に詰めればすぐに症状が落ち着く場合がほとんどです。

歯ぎしりの場合

歯ぎしりはご自分でなかなかコントロールできないので、夜間に装着するマウスピースで歯を保護するのがおすすめです。

虫歯治療後、ホワイトニングが原因の場合

一過性の症状のことが多いため、なるべく刺激を与えないようにし、自然治癒を待ちます。ただ、虫歯がひどかったケースの場合、神経への感染が起こっている場合には症状が落ち着きませんので、神経を取る場合もあります。

知覚過敏は誰にでも起こる可能性があります。ただ、しみるからといって安易に「知覚過敏だ」と自己判断するのは危険です。虫歯が原因の場合もあるからです。しみる場合には歯科を受診するようにしましょう。

 

謎の皮膚の荒れは歯科金属アレルギーかも

2019年05月17日
通常、金属アレルギーというのは、ピアスやネックレスなどのような金属のアクセサリーをつけている部分が、かぶれたりかゆくなったりするような症状を出すため、自分でも金属アレルギーだと気がつきやすいものです。歯科治療でも金属をよく使いますが、この歯科金属がアレルギーの原因になることがあります。でも、歯科金属アレルギーの場合、アクセサリーの場合とは違い、歯科金属が原因だとわかりにくいという特徴があり、それで苦しみ続けてしまうことがあります。

そこで今回は歯科金属アレルギーの特徴や症状、またその対処法について詳しく見ていきましょう。

歯科金属はどんなものに使われているか

歯科金属はどんなものに使われているか
歯科では主に、保険の詰め物や銀歯、差し歯、差し歯の土台、入れ歯の金具、ブリッジ、矯正の装置というようなもので金属が用いられ、主にこれらの金属に含まれる成分がアレルギーの原因となります。自費治療でも金属が用いられますが、こちらは貴金属が主ですので、卑金属が主である保険の金属に比べればアレルギーは起こりにくくなります。

歯科金属アレルギーの特徴

歯科金属がアレルギーの原因だとわかりにくい

歯科金属アレルギーの大きな特徴として、口の中というよりはむしろ、全く関係のない部分の皮膚にも症状を出すということが挙げられます。それゆえ、まさか口の中が原因になっていると分からず、皮膚科の治療を受けても改善せずに苦しみ続けている人も少なくありません。

金属が唾液に溶け出しやすい環境にある

特に保険の金属は、常に湿った口の中では唾液に溶け出してしまいやすいという欠点があります。溶け出した金属イオンは体のタンパク質と結びついてアレルゲンとなります。

だんだんと体内に蓄積される

金属アレルギーは金属を入れてすぐに起こるというよりは、何年、何十年と経ってから起こるパターンが多いです。それは、だんだんと金属が唾液に溶け出して、それが体内に蓄積されていき、やがて過剰となった時にアレルギー反応がおこるためです。

いくつかの金属の合金であるため、アレルギーが起こりやすい

歯科金属は、一般的に様々な種類の金属の合金の形で用いられます。口の中の異種金属は、微弱な電流である「ガルバニー電流」というものを発生し、それによってアレルギーが起こりやすくなります。

口内に炎症があると金属アレルギーを起こしやすい

例えば歯周病の炎症状態が続いているお口の中では特に金属がイオン化しやすくなることがわかっており、アレルギー反応が起きやすくなります。

歯科金属アレルギーの症状

歯科金属アレルギーの症状

口周辺の症状

1.口内炎・口角炎

口内炎が頻繁にできたり、口の両端が炎症を起こす「口角炎」を起こすことがあります。

2.口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)

口の中の粘膜に白い線状やレース状、網目状の模様が現れ、その周りが赤くただれます。触れるとピリピリ痛むケース、無症状のケースがあります。

3.味覚異常

舌の表面にある味の受容体にアレルギー反応起こると、味覚に異常が出る場合があります。

全身の症状

唾液に溶け出して体に取り込まれた金属イオンが体内のタンパク質とくっつき、アレルゲンとなります。そしてそれが汗として皮膚から出る際にアレルギー反応を起こすことがあります。

1.掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

手の平、足の裏、またその周囲に痒みを伴う小さな水疱や膿疱ができ、悪化したり軽快したりを繰り返します。

2.アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎

体のいたるところにアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎を起こすこともあります。

3.脱毛症

蓄積された金属イオンにより、一気に髪の毛が抜けてしまうことがあるという報告があります。

歯科金属アレルギーがあるとわかった時の対処法

口の中に金属が入っていて、どうしても治らない謎の皮膚症状のある方は、ひょっとしたら歯科金属が原因かもしれません。気になる方は皮膚科でパッチテストを受けることで金属アレルギーがあるかを調べることが可能ですので、まずは一度歯科で相談してみて、歯科医師に相談し、皮膚科に紹介状を書いてもらうと良いでしょう。

もし歯科金属にアレルギーがあるとわかった場合、その金属を取り外し、金属を使用しない材料で治療を行うことで症状が改善してくる可能性があります。

一般的にアレルギー体質の人は金属アレルギーになりやすい傾向があります。長く続いている原因不明の皮膚トラブルで悩んでいる人はひょっとすると歯科金属アレルギーが原因かもしれません。心当たりのある人は一度ご相談ください。

 

治療したところがまた虫歯に?!二次う蝕とはどんなもの?

2019年05月10日
虫歯の治療が終わったら、もう大丈夫。と思っていませんか?でも歯の治療というのは、本当の意味で「治って」いるわけではなく、実際のところ、虫歯の進行を止めているにすぎません。しかも、人工物を詰めたり被せたりしても、虫歯が再発するということは残念ながらよくあることなのです。

でもこのような虫歯の再発は、気をつけることでなるべく起こさないようにすることも可能です。詳しく見ていきましょう。

二次う蝕とは?

二次う蝕とは?
二次う蝕というのは、二次カリエスとも呼ばれているもので、一度治療したところが再発するものをいいます。特に大人になってからできる虫歯で多いのが、この二次う蝕であると言われており、これが将来的に歯を失う大きな原因になっています。

虫歯を削った後、ぴったりに合わせて作ったはずの詰め物、被せ物なのにどうして虫歯が再発してしまうのでしょうか?

二次う蝕の原因

人工物の劣化

虫歯治療で使用される人工物にはいくつか種類があり、それぞれに特徴が異なります。一般的に保険で使用される材料は、劣化しやすく、耐久性に劣るため、歯と人工物の間に隙間を作りやすく、二次う蝕ができやすい傾向があります。それに対し、保険外の材料で代表的なセラミックの場合、劣化をほとんど起こさないため、二次う蝕ができにくいということが言えます。

セメントの劣化

歯と人工物をくっつけているセメントの劣化も二次う蝕に関係しています。例えば、保険治療で使われる銀歯と歯をくっつけているセメントは、年数が経つにつれ、噛む力によって粉々に割れてしまい、唾液で流れてしまいます。それによってできた隙間に細菌が入り込み、虫歯ができてしまいます。

お口の清掃状態の良し悪し

お口の清掃状態が良いかどうか、ということでも、虫歯のできやすさは変わってきます。もちろん歯磨きができているかどうか、ということは虫歯のできやすさを左右しますが、そのほかにも詰め物や被せ物の材質によっても歯垢のつきやすさというのが変わってきますので、材質選びはとても重要であると言えます。

例えば、保険のコンポジットレジンや銀歯は、表面に傷がつきやすく、歯垢がたまりやすい欠点がありますが、セラミックは傷が非常につきづらいので、歯垢を寄せ付けず、虫歯ができにくい特徴を持っています。

治療の精度

虫歯をそもそもきちんと取りきっているか、詰め物や被せ物がピッタリであるか、という治療する側の問題も二次う蝕の発生に関係しています。これは、術者の技量に大きく左右されます。

治療が丁寧に行われ、精密に治療ができていれば当然二次う蝕にはかかりにくくなると言えますが、マイクロスコープを使用し、より細部を見ながら治療することによって、格段に二次う蝕のリスクを下げることができます。当院ではマイクロスコープを使って精密な治療を行なっておりますので、安心して治療を受けていただくことができます。

二次う蝕を防ぐためにできること

二次う蝕を防ぐためにできること
二次う蝕のリスクは、一度虫歯治療を受けた歯ならばどうしても付きまといます。でも、予防法を知っておくことで、ずっと二次う蝕を作らないことも可能です。二次う蝕を防ぐためにできることを見てみましょう。

清掃を怠らない

二次う蝕を起こさないためには歯磨きをしっかりと、隅々まで行うことが大切です。歯ブラシだけでは汚れの取れる範囲が限られてしまうため、デンタルフロスや歯間ブラシなども使って隅々まで磨くことを心がけましょう。

間食を避ける

間食が多く、お口の中に歯垢がたまりがちだと、虫歯にかかるリスクもそれだけ高くなります。なるべくだらだらと間食をすることは控えましょう。

二次カリエスになりにくい材料を選ぶ

歯科材料選びも重要です。保険の材料でもお手入れをしっかり行なっていれば、二次う蝕が長年にわたって発生しないケースもありますが、よりリスクを下げたいということであれば、セラミックのような歯垢がつきにくく、材質的に安定したものを選ぶと安心です。

歯科医院選びを慎重にする

虫歯治療はどこで受けても同じではありません。信用できる技術を持った歯科医師なのか、慎重に治療を行なってくれるのか、ということは非常に重要な要素を占めます。当院ではマイクロスコープを治療に用い、どんな小さな虫歯も見逃さず、適合の良い隙間のない治療を行うように心がけております。

定期検診を受ける

一旦治療を終えても、その後放置するのではなく、治療箇所に問題が起こっていないか、定期的に検診を受けましょう。それと同時にクリーニングを受けることで、取り残した歯垢を落とし、二次う蝕のリスクを下げることも大事です。

 

歯の治療、キャンセルしてませんか?歯の治療を中断すると起こってくること

2019年04月26日
急に予定が入ったり、仕事が長引いたり、というようなことで歯医者をやむをえずキャンセルしなければならないことは誰にでもあることでしょう。でも、中にはキャンセルが続いたり、「もう痛くないから」というような理由で通院をやめてしまう方もいます。歯の治療は治療間隔が長くなってしまったり、途中でやめてしまうと様々な不具合が起きてきます。治療を中断してしまうとどのようなことが起こるのか、見ていきましょう。

歯の治療の中断、長くなるほど増える様々なリスク

歯の治療の中断、長くなるほど増える様々なリスク
歯の治療というのは中断して、ずっとその状態が続くわけではありません。例えば次のようなことが起きるリスクがあります。

歯を抜いてそのままにしてしまった場合

歯を抜いた後に中断してしまうと、その周囲の歯が移動、傾斜して歯並びやかみ合わせがずれてきてしまいます。そうすると、いざ歯を入れようとなった際に、周りの歯をたくさん削って傾きを修正しなければならなくなるなど、大きな犠牲を払うことになってしまいます。

また、残っている歯に過剰な負担がかかり、他の歯も悪くしてしまうことがあります。結局、周りの歯もどんどんダメになってしまうのでどんどん歯を失ってしまうことにつながっていきます。

虫歯の治療の途中で中断した場合

虫歯の治療で、詰め物・被せ物の型取りをした状態で治療のキャンセルが続いてしまうと、せっかく型を取って作った詰め物や被せ物が合わなくなってしまい、再度型取りが必要になることがあります。

また、仮蓋が外れてしまうと、食べかすが削った部分に入り込んでしまったり、削った面がしみたりなど痛みを引き起こすことにもつながります。

あまりに放置期間が長くなると、削られた面に虫歯が再発し、歯の状態自体が悪化してしまうので注意しましょう。

神経を取る治療(根の治療)の途中で中断した場合

根の治療は回数が多くかかり、期間が長引いてしまうことも少なくありません。それゆえ、途中で治療に挫折していまい、中断してしまう人も中にはいます。また、歯が痛くなって神経を取る治療をした後、痛みが引いたからといってそのままにしてしまう人がいます。

しかし、根の治療中に内部に入れている消毒の薬はこまめに取り替えなければ、消毒効果がなくなり、内部で細菌が繁殖してしまうことになります。また、仮蓋自体すり減って外れてしまうこともあります。

そうすると、せっかく落ち着いてきた状態が逆に悪化することになり、強い痛みを出すようになってきたり、歯を残せなくなってしまって、結局は抜歯をしなければならなくなってしまうということも珍しくありません。歯を残すためにも、決して治療途中でやめてしまうことのないようにしましょう。

歯周病治療の途中で中断した場合

歯周病治療は一般的に、歯石を取る治療が中心となります。歯周病というのはよほど進行しないと痛みを出さないため、歯周病治療はほとんどの場合が痛みを引かせるのを目的とした治療というよりは、ひたすら歯についた汚れや歯石取りというようなクリーニング的な内容の治療となります。

歯周病の程度が軽度で、歯石がそれほどついていないケースでは、歯石取りも少ない回数で終わりますので治療を終了しないまま中断というのは少ないのですが、歯周病が進んでいる場合、歯石が多い場合には何度も治療に通わなければならないため、途中で治療をやめてしまう人が出てきます。

でも、歯石取りはしっかりと取り切らない限り、歯周病が進行してしまう原因となります。歯周病は歯を失う一番の原因となる病気ですので、治療が何度かかかってもその度にしっかりとやり終えることが大切です。

矯正治療の途中で中断してしまった場合

矯正治療は他の治療に比べて、治療間隔が長いことが多いですが、その分キャンセルが続き治療が後延ばしになるほど治療効果が出なくなる、もしくは虫歯などのリスクが高まることにもなります。

歯の治療は治療間隔をできるだけ守ることが大事

歯の治療は治療間隔をできるだけ守ることが大事
いずれにしても、歯の治療は決められた治療期間を守って受けることがとても大切です。歯の治療期間はそれぞれの治療によって適切なタイミングというものがあります。それから外れてしまえばしまうほど、歯の治療の効果がなくなるどころか、逆に悪化してしまうことがあるので注意しましょう。

もしどうしても都合がつかず、治療になかなか通えない、というような事情がある場合には、放置するのではなく、担当歯科医師にその旨を話すようにし、なるべく歯のトラブルが起こらないように、歯を残せるような対処をしてもらうようにしましょう。





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