歯ブラシの選び方にはちょっとしたポイントがあり、自分自身に見合った歯ブラシを選ぶことが重要となります。是非、参考にしてみてください。
歯ブラシのブラシにはJIS規格で定められた3つのタイプが存在します。
かため・・・・歯垢除去力は大きいですが、歯肉や歯を傷つける場合もあります。
歯磨きをする力が弱めの人向けのタイプの歯ブラシです。
ふつう・・・・かためよりも歯垢除去力は劣りますが、歯肉や歯を傷つけるリスクは低く
健康的な歯肉の人向けのタイプの歯ブラシです。
やわらかめ・・・ブラシはやわらかいため小刻みに優しく動かして磨きましょう。歯磨きをする力が強めの人、歯周炎、歯周病の人におすすめのタイプの歯ブラシです。
歯ブラシによって、ヘッドの大きさも異なります。
ヘッドが大きいほどブラシの部分も大きく磨くことができるイメージではありますが、ヘッドが小さめだと細かい部分にも毛先が行き届きやすいので、ヘッドは小さ目なものを選ぶことをおすすめいたします。
柄の太さ、ストレートのもの、カーブしているものと歯ブラシによってタイプは異なります。柄が太い方が持ちやすく、ストレートの柄のタイプがさまざまな部位に適していますが、ご自身が使いやすいタイプを選択しましょう。
1.鏡を見ながら歯磨きをおこないましょう。「テレビをみながら」、「スマホを見ながら」、「お風呂に入りながら」ではなく、歯磨きをすることだけに時間をかけましょう。
2.歯磨きは最低でも2分以上は歯磨きをするようにしましょう。
3.歯磨き粉は使用しなくても構いません。使用する場合は、豆粒程度の分量が適量と考えられています。大量に使用すると、歯磨き粉が泡立つだけで洗えた気になってしまう場合もあるため、歯磨き粉の分量は控えめに使用しましょう。歯磨き粉を使用する場合は、高濃度フッ化物入り歯磨き粉を使用しましょう。900ppm未満のフッ化物入りの歯磨き粉も販売されていますが、1450ppm程の高濃度なものを選びましょう。(成人の場合)
4.高濃度フッ化物入り歯磨き粉を使用した場合、うがいをする際に使用する水は15ml(成人の場合)程度の少量でおこないましょう。多量の水でうがいしてしまうと、せっかくのフッ化物が歯面に定着するまえに、水で流されてしまう恐れがあります。
5.毎食後には、必ず歯磨きをおこないましょう。食後30分以内に歯磨きを磨くことは良くないとの議論が巷で話題となっていますが、そのような根拠は今のところ証明されていません。中でも就寝時には唾液の分泌量が減少し、虫歯や歯周病になりやすい環境下になるため、歯磨きをしないで眠らないように意識を持ち、夕食後・就寝時前の歯磨きを怠らずにおこないましょう。
6. 歯ブラシは1カ月を目安に交換しましょう。歯ブラシを裏から見た時に、毛先がヘッドよりはみ出していたら交換のサインです。
歯ブラシの持ち方は、鉛筆を持つように持つペングリップ、握るようにもつパームグリップの2通りを磨く角度や部位で使い分けて、歯を磨きましょう。
歯を磨く時は磨く順番を決めましょう。例えば、歯の表側の右奥歯→前歯→左奥歯、歯の裏側の左奥歯→前歯→右奥歯と順番を決めることで磨き残しを防ぎます。
1.歯と歯肉の間の溝である歯周ポケットに毛先が入るように、斜め45℃に歯ブラシを当て、適度なちからで、左右に小刻みに動かし磨きます。この時、力を入れすぎてしまわないように、気をつけましょう。
2.前歯の表側を磨く時は、歯ブラシを縦に持ち替えて、歯面に沿って1本1本丁寧に磨きましょう。前歯の裏側はかきだすように磨きましょう。
3.どんなに時間がなくとも、1回の歯磨きに2分以上時間を設けましょう。
上顎の歯と下顎の歯がしっかりと咬み合っていなく、歯並びが乱れている状態を不正咬合といいます。矯正治療をおこなわずにそのままにしてしまうと、さまざまなお口の中のトラブルの原因となってしまう可能性があります。
・上手く食べ物を咬めない
・発音しづらい
・虫歯になりやすい
・歯周病になりやすい
・口臭の原因
・顎関節症
上顎の前歯が必要以上に前にせり出した状態をいいます。正常な咬み合わせは上顎の前歯が下顎の前歯に覆いかぶさるように咬み合い、上顎の前歯と下顎の前歯の前後的な隙間は3mmと言われ、6mm以上の場合上顎前突となります。
遺伝
おしゃぶりなどの癖
前歯を折れる
唇を傷つけやすい
歯肉を傷つけやすい
上顎前歯より、下顎前歯が突き出している咬み合せの状態をいいます。上下の歯の生える方向、傾きにより下顎前突になっているのか、または上の顎が小さいまたは、下の顎が大きいかにより、治療法も異なります。また、顎の骨は成長につれ変化するために、長期の経過観察が必要な場合もあります。
遺伝
おしゃぶりなどの癖
咬みづらい
発音がしづらい
歯がアーチ状に綺麗に生えることができずに、歯がデコボコに生える、重なり合って生える状態をいいます。八重歯はチャームポイントととらえる人もいますが、叢生の部類になります。
遺伝
乳歯の虫歯・抜歯
歯磨きがしづらい
虫歯や歯周病になりやすい
上下の臼歯が咬み合った状態で、前歯は咬み合っていない状態をいいます。前歯でレタスや葉物野菜などを咬みきれないなどの症状が多く見受けられます。
遺伝
おしゃぶりなどの癖
食べ物が咬みづらい
発音がしづらい
上下の顎が左右にずれが生じている状態をいいます。放置してしまうと、成長期に更なる左右のずれが大きくなる傾向があるために、早期の治療をおすすめします。
遺伝
おしゃぶり、頬づえなどの癖
顔がゆがむ
食べ物が咬みづらい
歯と歯の間に隙間ができている状態です。乳歯の時期は、近い将来生えてくるであろう永久歯が生えるスペースを確保するために歯と歯の間に隙間があっても問題はありませんが、永久歯が生えそろっている場合には矯正治療の対象となります。
遺伝
おしゃぶりなどの癖
歯と歯の間に食べカスが挟まりやすい
発音がしづらい
A.矯正器具や隙間を洗う専用のブラシである「ワンタフトブラシ」という通常の歯ブラシとは異なった、筆のような形状をしているブラシで磨くことをおススメします。細部まで行き届きやすく、汚れをかきだします。矯正治療中は、通常のブラッシングと併用しておこなうことをおすすめします。
A.歯並びの状況により、抜歯が必要な場合もありますが、必ずしも抜歯をおこなうわけではありません。診察、検査をおこない抜歯が必要か診断いたします。
A.個人差はありますが、矯正治療中の痛みは麻酔をするほどではありません。また矯正器具を装着している期間の間、ずっと痛みが生じるものではありません。
A.近年では、歯並びや咬み合わせも身体に影響があると考えられています。また歯並びが悪いと、歯磨きがしにくく虫歯や歯周病になりやすくなります。
1952年に、チタンが骨と結合することが発見され、1965年に現在主流となっているチタン製のネジ状のインプラントが開発されましたが、一般に普及するには時間を要していたため、1975年、日本ではサファイヤインプラントが開発されました。しかし、サファイヤは骨と結合しないために、健康な歯を削り固定する必要がある上に、トラブルも多発しインプラント除去をおこなう手術も多発したために、インプラント治療を否定する歯科医も多く見受けられました。
1980年代頃よりチタン製のインプラントの臨床結果が評価され始め、幾つもの改良がほどこされ、現在では周囲の組織や歯に影響をもたらすことなく、失った歯と同等な力で噛めるインプラント治療が実施されています。
義歯を装着した場合は、冷たい感覚や温かい感覚が伝わりにくい、ガタガタするなどの理由から義歯を装着する以前のように食事を楽しむことができないことも見受けられていましたが、インプラントは自身の骨と結合しているため、咬んでいる感触や力を直接感じとれ、食事を以前のように楽しめることを可能とします。
インプラントは、顎の骨である歯槽骨にインプラントを埋め込むために、「骨に穴があいた状態なのか?」と不安に思う患者さまも少なくありませんが、そのようなことはなく、骨とインプラントが術後3カ月程でしっかりと結合し固定されます。
義歯は、数回の通院で出来上がりますが、インプラントはカウンセリング、精密検査から手術、人工歯の製作、メンテナンスと半年以上の月日を必要とし、思い立ったら即座にインプラントを埋め込む手術をおこなうことはできかねます。
インプラント治療はすべて自費診療となります。
A.心臓病疾患、循環器疾患、呼吸器疾患、糖尿病、腎臓、肝臓に疾患がある人がインプラント治療を受けられない場合もあります。服用している薬の種類によっては、インプラント治療がおこなえない場合もあります。また、歯周病に罹患している場合には、歯周病の治療を優先し、妊娠中の場合には、出産してからの治療となります。
A.インプラント治療には、歯を削る、抜く際に使用する麻酔を使用します。手術中にも痛みを感じることのないようにコントロールをおこない、手術をおこないます。術後は痛みを感じる場合も多く、痛み止めの薬を処方いたします。痛みの度合いは状況や症例により個人差はありますが、数日で痛みは減少していきます。
A.インプラント治療後に、患部が腫れることが多く見受けられます。個人差はありますが、日にちが経過するにつれて腫れはひいていきます。腫れがひかない場合は感染を起している場合もあるため、その旨をご連絡ください。
インプラント治療をお考えの際には、お気軽にご相談ください。
そんな入れ歯は部分入れ歯、総入れ歯に分類されます。部分入れ歯は歯が1部欠損している場合に適応する入れ歯であり、総入れ歯は上の歯もしくは下の歯が全て欠損している場合に適応される入れ歯です。
1、2本しか自分の歯が残っていない場合、「全部抜いてしまった方がいいのではないか?」とご相談して下さる患者さまもいらっしゃいます。残っている部位にもよりますが、抜く必要のない歯までを抜いてしまうことはあまりにもリスクがあり、おすすめできるものではありません。
なぜならば、部分入れ歯は既存する歯にクラスプと呼ばれる金属のバネをひっかけて、入れ歯を固定し、歯の役割である食べ物を砕きますが、総入れ歯は支える歯がない状態であるために、部分入れ歯に比べ分厚い入れ歯となり異物感が増すだけではなく、歯肉だけで入れ歯をささえなくてはならないために、部分入れ歯と比べると食べ物を砕く力も軽減し、美味しく食事ができなくなる可能性も高まります。
天然の歯に勝るものはなく、たとえ自身の歯が1本や2本であったとしても、長きにわたり維持できるように口腔ケアをおこなうことが重要となります。
しかし、自費診療で制作する入れ歯は、審美歯科で適応されるセラミック製の人工歯や口の中に馴染みやすい金属床の入れ歯を制作することができます。また保険診療の入れ歯は部分入れ歯の金属のバネの部分が口の中から見えるなどの悩みもつきものではありましたが、金属のバネを使用することなく固定できる入れ歯を制作することが可能となります。
入れ歯を使用する患者さまは、入れ歯を装着し失った歯を補い、食べ物を噛み砕き生きるための栄養を取り入れています。しかし、入れ歯が合わず「痛い」「がたつく」「咬みにくい」といった症状が生じてしまうこともあり、思う存分に食事を楽しむことが困難な場合も多く見受けられるのも事実であります。
また、食事だけではありません。「入れ歯が落ちてこないか心配で会話に集中できない」「部分入れ歯の金属バネが口元から見えてしまい、入れ歯だと気づかれてしまう」などの理由から、入れ歯を装着していること自体がストレスやコンプレックスとなってしまっている場合や、「入れ歯だから仕方がない」と、快適に食事や日々の生活をおくることを諦めてしまう患者さまも多く、「入れ歯生活にはつきものだ」と言わんばかりに入れ歯を言い訳にしてしまっている傾向も見受けられます。
そこで、こころ歯科がご提案するのが「オーダーメイド義歯」です。オーダーメイド義歯は、義歯を制作するにあたり十分な時間を設け、型取りなどをおこない、患者さま一人一人にフィットした、世界で1つの患者さま専用オーダーメイドな義歯を制作します。
従来では、歯科医師が患者さまの型取りをおこない、患者さまからの義歯への不満や改善点を伺い、歯科医師を通して入れ歯を制作する専門家である歯科技工士に伝えていました。
オーダーメイド義歯では、プライバシーに配慮された個室にて歯科医師立会いのもと、歯科技工士が、患者さまからの意見を直接お伺いし、患者さまにご満足、ご納得いただける“入れ歯を言い訳にさせない“オーダーメイド義歯を制作することが可能となります。
入れ歯は、義足、義手と同じように失った身体の一部を補う大切なアイテムです。もし現在使用している入れ歯にご満足していない、お困りの点などがある場合は、お気軽にご相談ください。
長年日本では虫歯治療で失った歯を補う為にパラジウム合金とよばれるいわゆる“銀歯”を装着していました。しかし、銀歯はパラジウム合金の性質上、どんなに精巧に銀歯を制作しても歯と銀歯の間にはわずかな隙間が出来てしまい、その隙間から虫歯菌が侵入し二次虫歯となってしまいます。
銀歯と歯の隙間に侵入した虫歯菌は銀歯の下で歯をむしばんでいき、気が付きにくく気が付いた時には、歯髄(神経)を除去しなければならないケースも多く、定期的な検診をおこなっていても、目視だけでは判明しない場合もあります。
また、根管治療でも二次疾患となってしまう場合があります。根管内はとても細く迷路のように枝わかれし、ミクロ単位の治療をおこなう必要があり高度な技術が求められます。目視だけでは根管内の状況を細部まで確認することは難しく、根管内に虫歯菌によって腐敗した歯髄(神経)や軟組織が除去されることなく、根管治療を終えてしまうケースもあります。そのまま根管治療を終え、土台(コア)や被せ物(補綴物)をし、歯科治療は終了となりますが、取り残された根管内で細菌が増殖し、近い将来歯の先端に病変(膿)ができてしまう、二次疾患である根尖性歯周炎なってしまう可能性があります。根尖性歯周炎に罹患した場合、抜歯を余儀なくされる場合もあり見過ごせない症状となります。
また、近年では歯科医療技術も向上し虫歯治療、根管治療、補綴治療においては、脳外科手術などでも使用される医療機器であるマイクロスコープをしようすることで、二次虫歯や二次疾患のリスクを限りなく抑えることが可能となり、歯科治療のなかでマイクロスコープは革命的な存在となりました。
また、補綴物治療においてもマイクロスコープは活躍します。前述でもお伝えしたように、補綴物と歯の隙間から虫歯菌が侵入し、補綴物の下の歯が虫歯となってしまうケースが多く課題となっていましたが、マイクロスコープを使用することでミクロ単位の作業が可能となり、補綴物と歯の隙間を最小限に縮めることが可能となり、虫歯菌の侵入を防ぎます。
しかし、歯科医療業界において、革命的な医療機器であるマイクロスコープを完備している歯科医院は、全国に5%しか存在しないと言われています。マイクロスコープは1990年代後半より歯科医療において導入されてから現在までおよそ20年経過をしましたが、マイクロスコープ自体の価格が高額であり、マイクロスコープを使用し治療できるようになるまでには多くの時間を要するために、なかなか普及されないのが現状であります。
以上、二次虫歯や二次疾患とはなにか、それらを防ぐための革命的な医療機器であるマイクロスコープについてご紹介してまいりました。人生100年時代に突入したとされる昨今、自身の歯を生涯に渡り維持するには、毎日の歯ブラシや口腔ケアはもちろんのこと、治療内容により歯の寿命は左右されることがあることを理解し、治療内容を歯科医師と相談しながら選択しましょう。
銀歯は主に「歯科鋳造用金銀12%パラジウム合金」と呼ばれる、さまざまな金属を混合させた合金が使用されています。金12%、銀40%、パラジウム20%、銅12%~20%を混ぜ合わせることで、強度に優れた硬い補綴物である銀歯を作ることができるのです。
しかし、銀歯を使用する国は数なく、先進国である日本ではありますが、矯正治療同様に、「銀歯を使用することは」世界からは遅れをとっていると言われています。
では、なぜ日本をのぞく各国は、銀歯を使用しないのでしょうか。
銀歯は、ご紹介したように複数の金属を混ぜ合わせた補綴物です。銀歯をかたどった歯の形状に合わせ精巧に制作しても、銀歯と歯の間にμ単位(ミクロン)程の肉眼ではわからないほどの隙間ができてしまいます。そのμ単位(ミクロン)の銀歯と歯のわずかな隙間から虫歯菌が侵入し、銀歯で覆われ残っていた歯が更に虫歯にむしばまれ、虫歯となってしまう場合があり、また銀歯の銀イオンが、お口の中で少しずつ溶かされ、体内で蓄積されていき、金属アレルギーを発症してしまうリスクもあり、各国では銀歯の使用が見直されています。
この虫歯を二次虫歯とよび、補綴治療をおこなった歯が二次虫歯となってしまう確率は思いのほか高く、お口の中は高温多湿であり、劣悪な環境下に置かれていることからも、歯科学会の調査報告によると、銀歯の耐久性年数は約5年と考えられています。
日本では、1939年に金銀パラジウム合金の使用が認可され、およそ80年の間、銀歯は多くの人々が利用する保険診療の補綴物として、使用されています。
近年では前歯や小臼歯に補綴物を装着する場合は、金銀パラジウム合金などの金属に硬質レジンを貼り付けた補綴物である硬質レジン前装冠(前歯)や硬質レジンジャケット冠(主に小臼歯)などの補綴物を保険診療で装着することが可能となりました。
しかし、臼歯(奥歯)は前歯よりも噛む力が歯に負担をかけるために、保険診療では、耐久性のある銀歯が適用されています。奥歯なので一見、見えにくい部位とはなりますが、大きく口を開けるシチュエーションなどでは、口をあけることに抵抗を覚える人も見受けられます。
また、補綴物を装着するセメントも、近年では歯の色と見分けがつかないほどに精巧になっていますが、肉眼で除去することが困難な場合も多く、セメントが歯肉炎を引き起こすリスクを限りなくゼロに近づけるために、マイクロスコープで治療部位を拡大し、除去をおこないます。
金12%、銀40%、パラジウム20%、銅12%~20%の合金でつくられています。強度に優れ、比較的安価で装着することが可能です。
金属の土台に硬質レジンを焼き付けます。見た目は白い歯となりますが、裏側は金属です。硬い物を噛んでしまうと欠けてしまう場合があります。
金属は使用せずに、硬質レジンのみで形成されているため、どこからみても白い歯であり、審美的にも優れています。金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配もありません。
セラミックのみで形成されている、クラウンです。見た目は天然の歯に近く、金属を使用していないために、透明感のある白い人工歯となります。金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配もありません。
歯の表面を薄く削り、その表面に希望の色のセラミックを選択し、貼り付けます。歯を削る量は補綴物に比べるとごくわずかであり、短期間で治療を終えることが可能です。金属アレルギーの心配もありません。
歯に近い色をしているため審美性に優れ、歯とセラミックインレーの強度が近いために、噛んだ時に歯とセラミックインレーに均一に力が加わり、自身の歯にかける負担を少なくすることができます。金属アレルギーの心配もありません。
今回は、審美歯科についてご紹介してまいりました。審美歯科治療をおこなった綺麗な口元は、コンプレックスを解決できたり、人の印象をよくするだけでなく、二次虫歯を防いだり、身体への影響も軽減することができ、審美歯科の需要はこの先も大きくなると考えられています。正しい審美歯科の知識を備え、治療法を選択しましょう。
また、予防歯科の重要性は国からも認められ、なんと20歳まで無料で歯科検診を受けることができる国も存在しており、欧米各国に遅れるように日本でも、予防歯科の重要性が叫ばれるようになってきましたが、1年に1回程度の頻度で定期的に検診に訪れる人の割合は5割であり、まだまだ国民の半数の人は、予防歯科への取組みがなされていないことになり、課題となっています。
2014年日本歯科医師会の調査報告によると、歯科医院への受診のきっかけは、痛み、腫れ、出血などの症状があり受診した人は36.7%、過去に治療した箇所に不具合が生じた場合は27.4%であり、およそ5割の人々が、症状が現れてから歯科医院を受診することが数字にも明澄に現れています。
また、お口の中になんらかの症状が現れている人の中で、実際に歯科医院での治療を受けている人は2割にも満たず、お口の中でなんらかの症状があるにも関わらず、治療を受けずに放置してしまう人も多く見受けられます。痛みがでてから歯科医院を受診、またはなんらかの症状がでているにも関わらずに放置していては、虫歯や歯周病になりかねず、歯を失い生涯に渡り自身の歯で食事をとることができなくなる可能性もあります。
“痛みがでてから歯科医院を受診する人”だけでなく、“なんらかの症状がでているにも関わらず歯科医院を受診しない人”が一人でも多く予防歯科に関心を持ち、取り組むことで、生涯に渡り自身の歯で美味しく食事を楽しみ、全身の健康へと繋げられるようになります。
脳外科や眼科では当たり前のように使用されているマイクロスコープではありますが、歯科での普及は、わずか3%とであり、まだまだ歯科治療に置いて、マイクロスコープを使用することは知られていません。
虫歯や歯周病を誘発する最大の原因である歯垢(プラーク)は、唾液のミネラル成分に結合し、石灰化し硬くなり歯石となります。歯石自体は無機化するために直接、歯や歯肉に影響はありませんが、歯石の表面はデコボコしているために、歯垢(プラーク)が付着しやすく、更に歯垢が付着し続け、また歯石になり虫歯と歯周病に進行しかねません。
そのまま放置してしまうと、虫歯や歯周病になりかねないため、歯垢(プラーク)や歯石を除去する必要があります。歯と歯肉の間の溝である歯周ポケットに潜むことを好む歯垢(プラーク)や歯石を除去するには目視できず、以前までは、手の感覚で歯周ポケットに住み着く歯石を除去していきます。
そこで、マイクロスコープを使用して、肉眼では見ることのできない細かな小さな歯石なども、取り残すことなく除去をおこないます。前述でもお伝えしたように、歯石は歯垢(プラーク)が付着しやすく、せっかく歯石を除去しても、歯周ポケットなどに歯石が残っていては、意味がありません。マイクロスコープは万能な精密機械ではないので、完璧に歯石を除去することはできません。しかし、取り残しを限りなくゼロに近づけることで、虫歯リスクを軽減させ、歯周病を改善させます。
以上、予防歯科はなぜ必要なのか。虫歯や歯周病との関係性などについてご紹介してまいりました。予防歯科はまだまだ認知度が低く、日本では虫歯を予防するために歯科医院に通う概念が備わっておりませんが、徐々に“痛みがでてから歯科医院を受診する”のではなく、近い将来“虫歯や歯周病を予防するために歯科医院を受診する”ことが当たり前になることを目標にし、一人でも多くの人が長い生涯に渡り、自分の歯で食事を食べられるように、サポートしてまいります。
根管治療を必要とする症状は、以下の通り2通りあります。
1つ目は、歯の組織の中で唯一の軟組織であり、歯髄の他にも毛細血管や結合組織が歯髄腔を満たしています。それら軟組織が虫歯菌に蝕まれ腐敗した症状の場合です。専用の器具で歯髄や軟組織を除去し、根管内の清掃や消毒をおこない、ゴム状の薬剤を根管の先までまんべんなく充填し、失った歯の機能を取り戻すための土台(コア)制作、補綴物(被せ物)制作へと繋げるための治療です。
2つ目は、歯の根っこの先に膿が溜まっている状況や、一度根管治療をし、ゴム状の薬剤が根管内にまんべんなく充填しきれていなかった場合などに空間ができてしまっている場合に、たんぱく質や血液が根管内に侵入、感染し根尖(根管の先端)に病巣が出来ている場合です。上記と同様に腐敗した歯髄や毛細血管、結合組織を専用の器具を使用して除去し、根管内を清掃や消毒をし、ゴム状の薬剤を根管の先までまんべんなく充填し、失った歯の機能を取り戻すための土台(コア)制作、補綴物(被せ物)制作へと繋げるための治療です。
根管治療の歴史は古く、麻酔が使用されていない1800年代、歯の治療は大変苦痛なものでありました。虫歯となった部分をとがった器具でえぐり、虫歯に蝕まれ腐敗した歯髄を焼くために、根管内に火で熱した細い金属を押し当てて、腐敗した歯髄を焼き付け、金属を熱く熱し溶かしたものをえぐりとってできた空洞に叩きながらつめこむなどの工程を踏み、歯科治療はおこなわれていました。
現在と比べれば歯科医療技術には雲泥の差がありますが、ほぼ同じような治療内容を麻酔が発見されていない時代からおこなっていました。歯科医療技術が向上した現在の根管治療では、保険診療と自費診療と2つの治療法があり、各治療方法のメリット、デメリットを見極め、治療を受けることが重要となります。
保険診療の根管治療は、限られた器材、器具、薬剤を使用して治療をおこないます。なかでも根管内に充填する薬剤はホルムアルデヒド系の薬剤を使用することが多く、このホルムアルデヒド系は環境ホルモンであり、体内のバランスに影響を与え、シックハウス症候群などを引き起こしかねない恐れもあり、アメリカやヨーロッパでは使用禁止とされています。歯科医院独特の薬品の臭いは、このホルムアルデヒド系の薬剤の影響です。また、治療方法も限られているために、細かく狭窄した歯根内で治療するには高度な技術が必要となり、成功率は30%~50%といわれ、歯を維持することが難しくなってしまう場合があります。
いっぽう自費診療では、使用する器材、器具、薬剤に制限がなく、根管治療を成功におさめるために、保険診療ではおこなえない更に高度な治療をおこない、治療成功率は80%~90%にまでのぼり、保険診療に比べてはるかに高い確率で治療を成功させることが可能となります。
では、自費診療ではどのように治療をおこなっているかをご紹介してまいります。
ゴム製のラバーダムと呼ばれる膜を治療する歯のみを露出させた状態で被せ、クランプと呼ばれる金属で治療する歯とラバーダムを固定し、唾液や血液などの混入を防ぎ、また根管治療では細かな器具、器材、薬剤をしようするために、口腔内に落下してしまう恐れもありますが、ラバーダムは治療する歯を露出し、お口の中や口元はラバーダムに覆われるために落下や誤飲を防ぐことも可能となります。
しかし、ラバーダム防湿法はラバーダム設置までの工程に手間がかかるために、実施している歯科医院は数少なく、根管治療をおこなう場合はラバーダム防湿法をおこなっているかがキーポイントとなります。
細く狭窄している根管内での治療は1ミリ単位以下でおこなうために、マイクロスコープで患部を拡大しながら治療をおこなえ、従来では困難であった精度の高い治療が可能となります。また精度な治療が可能となり、保険診療よりも時間をかけずに治療をおこなうこともできるようになります。
マイクロスコープを使用する自費診療をおこなう歯科医院は限られているため、ラバーダム防湿法とならび、根管治療をおこなう際のキーポイントとなります。
妊娠が判明し、母子手帳を交付された時期から、悪阻や体調などを考慮して、検診を受けましょう。予約時や受診時には必ず妊娠していることを受付の人や、歯科医師、歯科衛生士等に伝えましょう。
妊娠初期には、妊婦さんの体調やお腹の中の赤ちゃんの状態が不安定であり、歯科検診や治療を受ける前に、かかりつけ産婦人科医に相談し、歯科医院と共に歯科治療の時期を決めましょう。一般的に歯科治療に最適と言われる時期は妊娠16週と言われている安定期です。妊娠28週目からの妊娠後期からは、お腹が大きくせり出すために、仰向けの状態で同じ姿勢でいることや、診療ユニットから転落などのリスクも高めるため、十分注意しましょう。
歯科治療では主に局所麻酔薬を使用します。近年では主にリドカイン局所麻酔薬が使用され、投与したことが原因でお腹の中の赤ちゃんになんらかの影響がでる可能性は極めて低くいですが、麻酔薬は胎盤を通りお腹の中の赤ちゃんにも微量ながら移行していると考えられていますが、一般的に歯科治療で使用する麻酔薬の量ならば問題ないとされています。
しかし、赤ちゃんの器官が形成する時期である妊娠12週までは、なるべく薬剤などは使用しない方が賢明と考えます。しかし、虫歯などで緊急に処置が必要な場合は局所麻酔薬を使用して治療を受けましょう。
歯科治療でレントゲン撮影をおこなう際の放射線量はごくわずかであり、直接赤ちゃんがいるお腹を撮影するわけではないため、過度な心配はありません。また、放射線を通さない鉛が入った防護エプロンを着用し撮影をおこなうことで、より安心してレントゲン撮影をおこなうことが可能です。
局所麻酔薬と同様、お腹の中の赤ちゃんの器官が形成される妊娠12週まではなるべく服薬・投薬することは避けるべきでしょう。歯科治療で主に処方される薬は抗菌薬である抗生物質や鎮痛剤です。お腹の中の赤ちゃんにも影響が少ないとされている、ペニシリン系、セファム系、βラクタム系の薬を処方してもらいましょう。
安定期(妊娠16週以降)に入るにつれて、お腹の中の赤ちゃんも大きく成長し、それにともない妊婦さんのお腹も大きくなり、妊娠後期である妊娠28週以降にはお腹が更にせり出します。前述でもお伝えしたように、お腹が大きくなるにつれて、身体のバランスを保つことが難しくなります。診療ユニットで同じ体制をとることが困難になる場合や、診療ユニットから転落してしまうリスクも高まるため、注意が必要です。
また妊娠期は唾液の分泌量自体は軽減してしまうので、口の中の流動性が低下し、口の中が酸性になることで、虫歯の原因菌である、ミュータンス菌などもが増殖しやすく、虫歯になる可能性も高まります。妊娠初期(妊娠0週から12週)には、悪阻の影響から歯磨きをすることが困難になり、更に虫歯や歯周病の可能性も高まるために、日頃の口腔ケアが必要になります。
妊婦さんが歯周病に罹患している場合、低体重児を産むリスクが高くなります。生まれた時の赤ちゃんの体重が2,500グラム以下の場合は低体重児となり、妊娠22~36週の間に早産で生まれた赤ちゃんに多くみられます。歯周病菌が歯肉から血中に進入し、子宮収縮を促してしまい早産や低体重として生まれるリスクが7倍にも膨れ上があるのです。
妊婦さんが歯周病に罹患してしまう、または既に罹患してしまっている場合は、歯周病が進行しやすく、歯周病予防や適切な治療が必要となり、それにともない日々のセルフケアもしっかりとおこないましょう。
以上、妊娠中の歯科検診、歯科治療、お腹の中の赤ちゃんへの影響についてご紹介しました。妊娠中の歯科検診、歯科治療、日々のセルフケアはどれをとっても重要であり、しっかりとおこないましょう。
某100円ショップなどでも購入が可能な電動歯ブラシです。価格は低価格で販売されていることが特徴です。ブラシ部分は往復運動で動き、その振動回数は毎分1,000回ほどであり。乾電池で動くためにあまりパワーは期待できません。ブラシの毛先を直接歯面にあて歯垢(プラーク)や食べカスを除去していきます。ブラシを付け替える機能はなく、使い捨ての商品が多いのも特徴となります。
ブラシの部分が円状の形であり、その円状のブラシが回転をし、直接ブラシの毛先を歯面にあてて、歯垢や食べカスなどを除去していきます。振動回数は毎分40,000回ほどであり、円状の形のブラシ部分が、通常の歯ブラシでは行き届かない奥歯や、舌側の歯面が磨きやすいのが特徴です。また、ブラシ部分は回転するだけでなく、回転しながら上下運動も行うタイプのものもあり、より歯面の歯垢や食べカスを除去することができます。ブラシ部分は買い替えが可能な商品も販売されています。
振動式電動歯ブラシの機能にプラスして、音波の振動を利用して歯垢(プラーク)や食べカスを除去していきます。毎分30,000回から50,000回ほど振動し、歯面に直接ブラシの毛先をあて歯垢(プラーク)や食べカスを除去しながら、流水下で音波の振動を発生させ、毛先が当たっていない周辺の歯垢(プラーク)や食べカスをも除去することも可能となります。
価格は1万円から2万円ほどで、ブラシ部分は買い替えが可能な商品も多く販売されています。
音波式歯ブラシとの違いは、毎分100万回から150万回もの振動で、超音波式歯ブラシの方が、除去能力が優れていると考えられ、歯垢(プラーク)や食べカスを除去します。価格は15,000円から20,000円ほどの価格であり、ブラシ部分もブラシ部分は買い替えが可能な商品も多く販売されています。
忙しい現代にいて歯磨きをする時間さえも貴重な時間となりますが、通常の歯ブラシでの歯磨きよりも時間をかけずに磨くことが可能となります。
電動歯ブラシは完璧に歯磨きをおこなう機械ではなく、あくまでも歯磨きを補助する役割に過ぎません。電動歯ブラシは通常の歯ブラシで磨く歯磨きよりも、磨けている気になってしまいますが、磨き残しもあることもあり、注意が必要です。
また、歯肉を傷つけてしまう恐れもあり、正しい電動歯ブラシの使用法を身に付けましょう。
電動歯ブラシを、ペンを持つように持つペングリップ、掴むように持つパームグリップで電動歯ブラシを持ちましょう。歯磨き粉を使う場合は、米粒程度の量を使用しましょう。
研磨剤や発泡剤が含まれていないものを使用することが適切であり、研磨剤が入っている歯磨き粉を使用すると、歯や歯肉を傷つけてしまう恐れもあります。また、研磨剤を使用するときは、口の中に電動歯ブラシを含んでからスイッチを入れましょう。
磨き残しがないように、磨く順番を決めて磨きましょう。その時の気分によって磨く箇所を決めて磨くのではなく、左側の奥歯から右側の奥歯へなど、磨く順番を決めて歯をみがきましょう。また、どの部分を磨いているのか確認しながら歯磨きをするためにも、鏡をみながら歯を磨きましょう。
磨く部位によってブラシの毛先をあてる角度を変えましょう。歯の表側を磨く場合は歯面に垂直またはやや斜めにブラシをあて、咬み合わせ部分を磨く場合は咬み合わせ面に垂直にブラシをあてましょう。歯の裏側を磨く時には、電動歯ブラシを縦に持ちかえるなど、磨きやすい角度に持ち替え磨きましょう。歯肉と歯の境目を磨く時は斜め45℃に歯ブラシの毛先をあてましょう。このとき、過度に歯肉を磨いてしまうと歯肉を傷つけてしまう恐れがあるので注意が必要です。
以上、電動歯ブラシについてご紹介してきました。電動歯ブラシは通常の歯ブラシよりも高価であり、購入に踏ん切りがつかない人、または本当に磨けているのか疑問を抱いている人もいらっしゃると思いますが、電動歯ブラシの機能や効力、正しい使用方法や知識を身に付けることが、虫歯や歯周病予防にも繋がります。是非、電動歯ブラシを活用しましょう。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
9:30-13:30(最終受付13:00) | ○ | ○ | ― | ○ | ○ | ※ | ― |
15:00-18:30(最終受付18:00) | ○ | ○ | ― | ○ | ○ | ― | ― |
※土曜日の診療時間は9:00-14:00(最終受付13:30)です
※初診の方の受付は平日18:00、土曜日13:00までとなります
※当院は完全予約制のためお越しの際は必ずお電話下さい