歯科コラム

Column

歯科医が教える 歯についての豆知識

 

ストレスで虫歯や歯周病が悪化するってホント?

2019年08月26日
ストレスが色々な病気の原因になっていることは皆さんもご存知かと思います。でも、ストレスが虫歯や歯周病を悪化させたり、ひいては歯を失うことにも繋がるのをご存知ですか?

ストレスで口の中にも変化が起こります

ストレスで口に違和感を覚える女性
胃潰瘍や自律神経失調症、うつ病というような病気は、ストレスとの関連が強いことで知られています。身近な例では、不安や緊張を感じるとお腹が痛くなる、というような現象、これもストレスが体に影響を与える例だと言えるでしょう。

このように、体と心というのは密接に関係しています。心理的なストレスというのは体にも影響してくるのです。お口の中の病気である虫歯や歯周病も例外ではありません。

それでは、ストレスがお口の中に与えるメカニズムについて見ていきましょう。

ストレスが虫歯や歯周病を悪化させるメカニズム

ストレスで唾液の分泌が減る

強いストレスを感じると、自律神経のうちの交感神経が優位な状態となります。そうすると、体が興奮した状態となり、唾液の分泌が減ってお口の中が乾いた状態となります。

口の中は唾液で満たされているのが健康的な状態であり、唾液が少なくなると、様々な弊害が起きてきます。

唾液には様々な作用があり、お口の中の細菌を洗い流す「自浄作用」、雑菌の繁殖や発育を抑える「抗菌作用」、免疫力に関わる「免疫作用」、食後に酸性に傾いた唾液を中和する「緩衝作用」、虫歯菌が出す酸に溶かされ始めた歯の表面を修復する「再石灰化作用」、歯にペリクルと呼ばれる保護膜を形成する「保護作用」というものがあります。

唾液が少なくなると、このような唾液の大事な機能が働かなくなるということにつながります。私たちの歯は、実は常に唾液に守られているのであり、その唾液がなくなってしまうと、たちまちのうちに虫歯菌や歯周病菌にやられてしまう恐れがあるのです。

ストレスで歯ぎしりをしてしまう

歯ぎしりはストレスによって引き起こされることがわかっています。歯ぎしりはただギリギリ歯をこすり合せる動作なのではなく、実は普段食事で噛む際の数倍もの力が歯に持続的にかかります。

それゆえ、歯に与えるダメージというのは非常に大きく、放置すると歯に亀裂が入ってその部分から細菌が内部に入り込んで虫歯ができたり、ひどい場合には歯が真っ二つに破折することもあります。

また、歯に強い力がかかり続けると、歯の周囲組織にもダメージが加わることになります。そうすると、歯を支える骨がダメージによって吸収してしまい、下がってしまうことにつながります。もしその歯が歯周病にかかっている場合、歯周病による骨の吸収を一気に進めてしまう恐れがあります。

ストレスで免疫力が低下する

ストレスは体の血管を収縮させ、血行を悪くさせてしまいます。血管の中には白血球やリンパ球というような免疫に関わる成分が含まれており、血行が悪くなることで免疫力が落ちてしまいます。

虫歯や歯周病というのも細菌による感染症であり、免疫力が落ちるとかかる危険性が高まります。

ストレスのコントロールが大事

マウスピースを装着する女性
ストレスというのは過剰になると、体に害を起こす危険性が高まります。ですが、生きていく上でストレスを全く感じないということは不可能です。むしろ適度なストレスがなければ張り合いも何もない人生になってしまうでしょう。

ただ、ストレスが過剰な場合は、体が悲鳴をあげる前に、ストレスをどうにかして解消したり、和らげる必要があります。ストレスから病気になってしまうと、余計にストレスを抱えることになり、悪循環になってしまうからです。

そうならないようにするためには、1日に少しでもリラックスできる時間を作って自律神経のバランスを整えることが大事です。

歯ぎしりは、ストレスが減ることで改善する可能性がありますが、歯ぎしり自体もストレスを解消する体の反応だと言われています。そのため、そういう観点から言えば、歯ぎしりは悪いこととも言えないのですが、でもやはり強い力がかかり続けることによって歯にとっては相当なダメージとなることは否定できません。

そのため、歯ぎしりがひどい場合には歯や歯の周囲組織を守るように、夜間に装着するマウスピースを入れることをおすすめします。こちらは保険適用で作れますので、歯ぎしりが気になる方はご相談ください。


 

入れ歯が落ちる、外れる場合の原因と対処法

2019年08月19日
入れ歯の悩みの中でも、「落ちてくる、外れる」というのはとても深刻な問題です。入れ歯が落ちてくると、食事がしにくいだけでなく、人と話すのも億劫になってしまいます。

入れ歯が落ちたり外れたりする、という場合、必ず何らかの原因があります。どのような原因があるのか、また対処法について見ていきましょう。

入れ歯が落ちる、または外れる原因

入れ歯が合わず悩む女性
入れ歯が落ちる・外れる原因は部分入れ歯なのか、総入れ歯なのかによっても違ってきます。

部分入れ歯が落ちる・外れる原因

■入れ歯の金具がゆるい、合っていない

部分入れ歯では、残存歯にクラスプと呼ばれる金具を引っかけて入れ歯を安定させます。でも使用していくうちに、クラスプがだんだんとゆるくなってきて、入れ歯が落ちたり、外れやすくなります。また、クラスプ自体が変形してしまっている場合も同様に、入れ歯がきちんと固定されず、入れ歯が落ちたり外れたりする原因になります。

総入れ歯が落ちる・外れる原因

1.入れ歯が小さすぎる

総入れ歯の場合の安定は、粘膜にいかに吸着するかによって決まります。そのため、入れ歯が粘膜を覆う面積が小さいと、吸着力が弱くなり、外れてしまう原因になります。

2.入れ歯が大きすぎる

逆に入れ歯が大きすぎても、外れる原因になります。入れ歯が大きすぎて、粘膜の動く部分に乗ってしまっていると、口を動かすたびに粘膜も動いて外れてしまいます。

3.噛み合わせに問題がある

お口の中のどこか一箇所でも噛み合わせが悪いと、噛んだ時にバランスが崩れて外れる原因となります。

4.歯茎がやせて合わなくなる

長期間入れ歯を使っているほど、顎の骨が吸収し、歯茎もそれに伴い、やせてきます。そうすると、入れ歯の内側との隙間ができてくるため、吸着が悪くなって外れやすくなってしまいます。

5.入れ歯の人工歯の位置が悪い

入れ歯の人工歯の位置が悪くても外れることがあります。例えば人工歯が内側に寄り過ぎていても、外側に寄り過ぎていても、外れやすくなります。前歯が出っ歯になっている場合も外れやすくなります。バランスのとれた位置に歯が並んでいることが大切です。

6.唾液が少ない

入れ歯と粘膜を吸着させるのに唾液は大きな役割を果たしています。唾液が少ない乾いた粘膜だと吸着しにくくなってしまいます。

入れ歯が落ちる、外れる・・・そんな場合の対処法

入れ歯
入れ歯が落ちる・外れる場合、原因によって対処の仕方が変わります。原因に応じて次のような対処法があります。

部分入れ歯の場合

部分入れ歯が落ちたり外れたりする場合、入れ歯を安定させるための金具がゆるんでいることがほとんどです。そのような場合、ゆるんだクラスプを調整する、もしくはクラスプの交換をすることで、安定させられます。

総入れ歯の場合

■入れ歯の大きさが不適切な場合

入れ歯が大きすぎる、もしくは小さすぎても入れ歯が落ちたり外れたりする原因となります。大きすぎる場合には邪魔になる部分を削る、小さい場合には材料を足したり、入れ歯を作り直したりすることで解決します。

■噛み合わせが不適切な場合

入れ歯を外れやすくさせるような歯の異常な当たりを調整すれば、外れにくくなります。

■歯茎がやせて、入れ歯の内面と合わなくなっている場合

入れ歯を長く使っていると、歯茎がやせて入れ歯の内面との間に隙間ができ、外れやすくなります。このような場合、入れ歯の内面に材料を足して歯茎にぴったりと合わせることもできますが、入れ歯自体が古くなっているケースでは、作り直したほうが良い場合もあります。

■入れ歯の人工歯の位置に問題がある場合

この場合は歯を良い状態に配置した入れ歯を作り直す方が良いでしょう。

■唾液が少ないのが原因の場合

口の中の乾燥を起こしている原因を探り、原因となる病気や薬の副作用などがあれば、それに対する対処をかかりつけの医師と相談させていただくことがあります。唾液分泌は唾液腺のマッサージなどで改善することもありますが、なかなか改善が難しい場合には人工唾液といったものを使用する方法もあります。

当院では、十分に時間と手間をかけてお作りするオーダーメイド義歯を作製しています。入れ歯でお悩みの方はぜひご相談ください。

 

歯茎が下がってきたかも、というあなたへ…原因と対策

2019年08月12日
「最近歯が長くなった気がする」というような方はいらっしゃいませんか?こんな場合、歯茎が下がってきている可能性があります。歯茎が下がると、見た目が悪くなってしまうだけでなく、様々な不快症状も出てきます。歯茎が下がる原因と対策について見ていきましょう。

歯茎が下がる主な原因

鏡で歯茎を見る女性

歯周病

歯茎が下がる原因で最も多いのが歯周病です。歯周病にかかると骨が破壊されてしまいますので、それに伴い歯茎も下がっていきます。

乱暴な歯磨き

歯磨き時に力を入れてゴシゴシ磨いていると、歯茎にダメージが加わり、歯茎が下がる原因になります。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、歯を支えている歯の周囲組織に過剰な負担がかかって骨が吸収し、それに伴い歯茎も下がってきます。

詰め物や被せ物の不適合

詰め物や被せ物がぴったり合っておらず、歯との境目に段差があると、歯茎に炎症を起こして歯茎が下がってしまうことがあります。

不正咬合

歯並びがガタガタになっているような場合、外側に位置している歯の前面にある骨が薄いため、骨が下がりやすい傾向があります。

加齢によるもの

加齢によっても少しずつ歯茎は下がる傾向があります。

歯茎が下がると起こってくること

歯茎が下がると次のようなことが起こる可能性があります。

知覚過敏

歯茎が下がり、歯根が露出してくると、歯の知覚過敏を引き起こすことがあります。とくに冷たいものでしみるケースが多く見られます。

露出した歯根が虫歯になりやすくなる

露出してきた歯根の部分には、もともと歯茎の上に出ている部分のようなエナメル質が存在しません。そのため、虫歯に対する抵抗性が弱く、虫歯にかかりやすくなります。

歯と歯の間にものがつまりやすくなる

歯茎が下がると、歯と歯の間の下の部分に隙間が空いてきます。そうすると、この部分に食べ物がつまりやすくなります。

見た目が老けて見える

歯が長くなると、見た目的に老けた印象を周囲の人に与えてしまいます。

歯茎下がりへの対策

歯ブラシ

セルフケア(ご自宅でのケア)

■歯ブラシは硬すぎないものを選ぶ

歯ブラシによる歯へのダメージを避けるため、歯ブラシは「ふつう」か「やわらかめ」を選び、「かため」は選ばないようにしましょう。

■やさしくブラッシングする

グーで歯ブラシを持ってゴシゴシ磨くではなく、ペンを持つように歯ブラシを持ち、あくまでソフトタッチで磨くようにしましょう。

■フロスの使用

歯間部の汚れを落とし、隅々まで磨くためにも、1日1回はフロスを通すことが大切です。

■歯ぎしり対策マウスピースを装着する

夜間に歯ぎしりがある人は、就寝中に歯を保護するマウスピースをつけると、歯にかかる歯ぎしりのダメージから歯や歯の周囲組織を守ることができます。マウスピースは歯科での保険診療で作ることができます。

プロケア(歯科医院でのケア)

■歯肉移植

歯茎が失われた部分に、他の部分から切り取った歯茎を移植する「遊離歯肉移植術」とよばれる方法があります。

■歯周組織再生療法

骨などの歯周組織そのものから再生させる方法もあります。GTR法やエムドゲイン法といった方法があります。

■知覚過敏に対するケア

歯茎が下がって知覚過敏が出ている場合には、しみ止めを塗る方法もあります。

歯茎下がりは「下がる前に」気をつけることが大切

下がった歯茎を自然に元どおりに回復する方法はありません。手術という方法もないわけではありませんが、100%確実な方法ではありませんので、できればそうなってしまう前にしっかりと対策をたてておくことが大切です。

歯茎が下がる原因は、多くの場合歯周病ですので、まずは歯周病が進まないよう歯周病ケアをしっかりと行うことをおすすめします。その際、歯周病ケアのために歯磨きが欠かせませんが、くれぐれも歯茎を傷めて下げてしまうことのないよう、力任せにゴシゴシと磨くのは避けましょう。

歯周病予防のためには正しい磨き方で磨くことが必要不可欠です。ついつい自己流の歯磨きになってしまいがちですので、時々歯科医院で歯磨きの仕方をチェックしてもらい、ブラッシング指導を受けると良いでしょう。

 

歯のトラブルが起こりやすい妊娠中の歯科への関わり方

2019年08月6日
妊娠中は歯のトラブルが起きやすいことをご存知ですか?妊娠中はつわりで食生活が大きく変化したり、歯磨きが気持ち悪くてできなかったり、というような理由でお口の環境が悪くなりがちです。そして、それに加え、女性ホルモンが急激に増えることにより、歯周病のリスクが大きく高まります。

妊娠中はなるべく体にストレスを与えたくないので、歯科治療は避けたいと思われる方もいるかもしれません。ですが、お口の環境が悪い状態を放置していると、母体のみならず、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。今回は妊娠中の歯科への関わり方についてご紹介していきます。

妊娠中に歯の治療は大丈夫?

妊娠中の女性
妊娠中であっても、治療の時期を選べば、大抵の治療は受けていただくことができます。むしろ、悪くなっている歯を放置していると、さらに状態が悪化し、母体や赤ちゃんに大きな負担がかかってしまう恐れがあります。

健やかなマタニティ生活を送っていただき、赤ちゃんの健康を考える上でも、極力ストレスのかからない治療で済ませられる、軽度の段階で治しておく事が大切です。

ただし、治療のリスクをなるべく避けるためにも、妊娠している旨、妊娠した旨は必ず歯科医に伝えておきましょう。

歯科治療に適している時期

歯科治療を受ける時期は、安定期(5ヶ月〜8ヶ月)が最も適しています。簡単な治療や、ストレスのかからない治療であれば、安定期でなくても可能ですが、なるべくストレスを避けるために、本格的な治療は安定期まで待ってから行う場合もあります。

ただし、すでに痛みがあったり、緊急を要する場合には、痛みのストレスそのものが胎児に悪影響を及ぼす可能性がありますので、産婦人科医と相談の上、治療をせざるを得ない場合もあります。

出産後に治療といっても、なかなか赤ちゃんに手がかかって通院できない場合も多いものです。できれば妊娠中の時間に余裕があるうちに、悪いところは痛くなくても治しておきましょう。

妊娠中の麻酔やレントゲン、お薬について

レントゲン、CT
歯科の麻酔は、麻酔をかけた部分にのみ作用する局所麻酔ですので、直接胎児に影響が及ぶことはありません。むしろ、麻酔をせず痛みを我慢する方がストレスとなり、胎児にもよくありません。

歯科のレントゲンに関しては、撮影の際にお腹を保護する防護エプロンをつけますし、腹部には直接当たりませんので、心配はいりません。ですが、通常は必要最低限の撮影にとどめます。

また、痛み止めや化膿止めの薬に関しても、必要に応じて産婦人科医に相談の上、妊娠さんに安全性の高いものを投薬しますので、過度に心配する必要はありません。

お母さんの虫歯や歯周病は胎児にも影響を及ぼす

お母さんの虫歯や歯周病は赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことがわかっています。

■お母さんの虫歯が赤ちゃんに与える悪影響

虫歯菌というのは、生まれた後、周囲の人から赤ちゃんへ感染します。赤ちゃんにもっとも虫歯菌をうつす可能性のあるのは、通常、赤ちゃんと接することの一番多いお母さんです。

お母さんの口にたくさん虫歯があると、それだけ赤ちゃんへ虫歯菌をうつすリスクが高くなります。そのため、赤ちゃんが生まれる前にできるだけ虫歯は治しておく事が大切です。

■お母さんの歯周病が赤ちゃんに与える影響

お母さんが歯周病にかかっていると、歯周病菌が出す毒素が血管を巡って子宮収縮をうながし、早産を引き起こす可能性がある事が分かっています。

また、歯周病菌が胎盤に感染すると、胎児の発育を妨げてしまい、低体重児出産の原因になるとも言われています。重度の歯周病にかかっている人は、歯周病にかかっていない人に比べて、早産や低体重児出産の危険性が7倍にも増すと報告されています。これは喫煙が起こす危険性と同じくらいのレベルに相当します。

妊娠中は女性ホルモンの急増により、女性ホルモンを餌とする歯周病菌が爆発的に増え、その影響で歯周病が悪化する事が分かっています。そのため、妊娠中にはより一層、ご家庭と歯科医院での歯周病ケアが大切になってきます。


 

虫歯は自然治癒するって本当?歯の再石灰化で歯を守りましょう

2019年07月28日
虫歯は軽いうちに治療したほうがいい、と言われますが、最近ではごく初期の虫歯の場合、積極的に虫歯治療をせず、様子を見るというのが歯科界の常識になってきています。

まだ穴のあいていないごく初期の虫歯の場合、歯の再石灰化という働きにより虫歯が治るということがわかってきたから、というのがその理由です。

ただし、歯の再石灰化がうまくいかないと、虫歯ができてしまいます。今回は歯の再石灰化を起こしやすくする方法についてご紹介していきます。

歯は溶けたり修復したり、というのを絶えず繰り返している

虫歯
実は、歯というのは、飲んだり食べたりするたびに、溶かされたり修復されたり、ということを繰り返しています。

口の中に飲食物が入ると、口の中が酸性に傾いてミネラル成分が溶け出してしまい、その後、唾液の持つ働きにより、唾液中のミネラル成分が歯に沈着する、というのがそのメカニズムです。

歯が溶かされる現象を「脱灰(だっかい)」、歯にミネラル成分が沈着することを「再石灰化」と呼んでいますが、この両者のバランスは、食生活や生活習慣によって大きく変わってきます。

脱灰と再石灰化が良いバランスで行われれば、虫歯へと発展することはありませんが、脱灰のスピードが再石灰化よりも速ければだんだんと歯が溶かされ、いずれ歯に穴があいて本格的な虫歯へと進展してしまいます。

穴のあいた本格的な虫歯になってしまうと、もはや様子を見ておくわけにはいきません。そうなってしまった場合には、できるだけ早い段階で、虫歯を削って詰めるという治療が必要になります。

歯の再石灰化を起こしやすくして、虫歯を防ぐ方法

フッ素入り歯磨き粉
歯の再石灰化を起こしやすくして、虫歯を防ぐためには次のようなことに気をつけると良いでしょう。

間食に気をつける

食事以外にものを食べることが多く、口の中に食べ物や飲み物が入っている時間が長いほど、その分お口の中が酸性に傾く時間が多くなり、歯が溶かされやすくなります。間食はしたとしても、だらだらと食べ続けることを避け、短時間に済ませればそれほど問題はありません。

1日に2回は歯磨きをする

できれば、朝、昼、晩の3回、食後に歯磨きをするのが理想的ではありますが、最低でも朝と夜の1日2回は歯磨きをするようにしましょう。特に、夜眠っている間には唾液の分泌が落ちて虫歯のリスクが大幅に高まりますので、寝る前の歯磨きは欠かさず、丁寧に行うことが大事です。

唾液を出すことを心がける

歯の再石灰化を起こす唾液を出すことは必要不可欠です。唾液が少ないと、歯を修復することができません。唾液を出すためには、食べる際にしっかりと噛んで唾液線を刺激することが大切です。

最近では、よく噛まなくても食べられるようなやわらかい食べ物が溢れているため、唾液の分泌がうまく行われずに、ドライマウスの症状を訴える人が多くなっていると言われています。

フッ素を積極的に活用する

フッ素は歯の再石灰化を助け、歯を強くしてくれる効果があります。家庭での歯磨きの際にはフッ素配合の歯磨き粉を使用し、歯の再石灰化を積極的に起こすように心がけましょう。

また、お子さんや、初期虫歯があるというような虫歯リスクが高い人は、定期的に歯科医院で高濃度のフッ素を塗布することで石灰化が促され、歯を虫歯から守ることができます。

歯科で初期虫歯と診断された場合、削らずに経過観察となるのが一般的ですが、油断は禁物です。しっかりとケアを行わなければ、虫歯が進行して本格的な虫歯になってしまう危険性があるため、以上のようなことに気をつけ、定期的に歯科での検診やケアを受けるようにしましょう。


 

歯茎に白いニキビのようなものが・・・これって何?

2019年07月21日
歯茎に白いニキビのようなものができることがあります。このようなものを見つけると、「口内炎かな?」と思う人が多いようです。でも、もしそれがなかなか消えない場合、口内炎ではなく、歯が原因かもしれません。今回は、なかなか治らない、歯茎にできる白いニキビのようなものの正体についてご紹介していきます。

歯茎にできる「白いニキビのようなもの」の正体とは

歯茎にできる「白いニキビのようなもの」の正体とは
歯茎に現れる白いできものとしては、口内炎、粘膜の病気の可能性も考えられます。でもそれが、歯に何らかの異常が起こった結果膿がたまり、その膿の出口を作った「フィステル」という場合であることが結構あります。

フィステルというのは、膿が排出される通路のことをいいます。歯に問題が起こると、周囲に膿をため、歯茎からその膿を排出しようとするのです。そのため、このような場合には原因となっている歯をしっかりと治療しなければ、歯茎の異変もおさまることはありません。

フィステルを起こす歯の異常としては、主に次の3つが挙げられます。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

これは、歯根の先端部分に膿が溜まっている状態で、主に神経を処置済みの歯の歯根内部に細菌が繁殖し、歯根周囲の骨を溶かして膿をためている状態です。

膿が溜まっていて、その膿の逃げ場がないと、圧が高まって痛みを出すことがありますが、歯茎から排出されれば、それほど痛みを感じることはありません。

ただし、痛みを感じることはないと言っても、感染は起こっている状態であり、放置しておけば骨がさらに破壊されてしまうため、根の治療が必要になります。

歯根破折(しこんはせつ)

歯根にヒビが入ったり、折れてしまったりすると、その部分に細菌感染が起こり、周囲に膿が溜まってきます。

歯根に穴があいている

根の治療の際に、器具によって歯根の壁に穴が開いてしまった場合、その部分に細菌感染が起こって膿を溜めることがあります。

歯茎に白いニキビのようなものができたら

歯茎に白いニキビのようなものができたら
歯茎に白いニキビのようなものができてしまった場合、触ったり、食事の際に強い痛みがあったりする場合には、口内炎のような粘膜の病変の可能性が高いと言えるでしょう。

口内炎の場合には長くても1〜2週間くらいで自然におさまりますので、様子を見ても特に問題はありませんが、それほど強い痛みがなくてなかなか治らず、中から膿が排出されるような様子があるならば、フィステルの可能性が高くなります。

フィステルの場合には、単なる粘膜の問題ではありませんので、口内炎のように自然に治ることはありません。膿が排出された後は治ったように見えることもありますが、また膿がたまると繰り返し同じ場所に現れます。

フィステルの場合、結局は歯の治療をしなければ治ることはありませんので、たとえ痛みがないからといっても放置することのないようにしましょう。もしフィステルが疑われるような場合、早めに歯医者を受診し、早めに治療を受ける事で、大事な歯をより長く残すことができる可能性が高くなります。

 

歯が抜けるだけではない…歯周病の本当の恐ろしさ、知っていますか?

2019年07月14日
歯周病は歯を失う病気としてはよく知られていますが、「命に関わるわけではないから」と、あまり注意をしない人が多いのが現状のようです。でも、実は歯周病がただ「歯が抜けてしまう」だけの病気ではなく、もっと恐ろしいことを引き起こすことをご存知ですか?

歯が抜けること」以外にもある歯周病の恐ろしさ

口臭が気になり口を手でおおう女性
歯周病は歯が抜けること以外にも次のような恐ろしいことがあります。

ひどい口臭

歯周病はひどい口臭を引き起こします。その原因として、歯周病によってできた歯周ポケットの奥に住みつく歯周病菌の出すガスや、歯茎から出てくる膿が挙げられます。歯周病がひどくなればなるほど、歯磨きをしても口臭を消すのは困難になります。

また、口臭の困った点として、自分自身は匂いに慣れてしまっているので、自分が気付きにくいということが挙げられます。自分が気づかないうちに周囲にひどい口臭を撒き散らし、人間関係にも影響してくることも珍しくありません。

歯並びが崩れてくる

歯周病になると、歯の支えが弱くなり、歯が動きやすくなります。そのため、だんだんと歯の位置がずれて、前歯の隙間が空いてすきっ歯や、出っ歯になってくる、ということも起こってきます。

命に関わる病気を引き起こす

歯周病は歯の周囲の組織を破壊してしまうだけでも十分に恐ろしいですが、歯周病をひきおこす細菌は、血管に入り込んで全身の病気を起こす原因にもなっていることがわかってきています。歯周病が原因となって起こる病気としては、次のようなものが報告されています。

■糖尿病

糖尿病にかかると、免疫力の低下により、歯周病にもかかりやすくなります。ですが最近、それだけではなく、歯周病の人は糖尿病が悪化しやすいという逆の関係性もわかってきており、歯周病と糖尿病との密接な関係が注目されています。

■心臓疾患

歯周病細菌が心臓の心内膜に付着すると、「細菌性心内膜炎」の原因となります。また、歯周病菌は血管内部に付着して血管を狭くしてしまったり、血栓を作りやすくしたりします。そして、そのことが原因で、心筋梗塞や狭心症を引き起こすことがあります。

■脳梗塞

歯周病細菌が脳の血管内に付着すると、血管を狭くして血栓を作り、脳梗塞を起こすことがあります。

■誤嚥性肺炎

高齢になるに連れ、気管の反射機能が衰えてきます。そうすると、口腔内の細菌が、誤って肺の方へ入りやすくなり、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。実際、誤嚥性肺炎を起こす細菌の正体は、多くの場合歯周病細菌であることがわかっています。

■低体重児出産・早産

妊婦が重度の歯周病にかかっていると、お腹の赤ちゃんにも低体重児出産や早産のようなリスクを起こすことがわかっています。これは、歯周病菌が血液中に入り込み、胎盤を通過してしまうことが原因だと考えられています。

■肥満・メタボリックシンドローム

肥満やメタボリックシンドロームの人は歯周病にかかっていることが多い、ということが報告されています。その原因として、歯周病細菌の出す毒素が、肝臓や脂肪組織に脂肪を蓄積させやすくなることが指摘されています。

■アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の人の脳からは、高い頻度で歯周病細菌の出す毒素が検出されることがわかっていることから、その関係性が疑われています。

歯周病を予防することが体の健康にもつながります

歯ブラシ、フロス
歯周病によって歯を失うだけでなく、命に関わる病気まで引き起こす可能性があることをお分かりいただけたことでしょう。でも、裏を返せば、歯周病ケアをすることで全身の様々な病気を予防することができるということでもあります。

歯周病は予防することが可能な病気です。意識して、自宅でのケアを丁寧に行い、歯科医院で定期的ケアをしっかりと行えば、十分に予防することは可能です。

でも、もしすでに歯周病にかかっているとしても心配はいりません。歯周病は進行性の病気ではありますが、適切なケアを継続していくことで、進行を止めることは可能です。皆さんもぜひ、歯を長持ちさせるためだけでなく、健康を維持して健やかな毎日を送るためにも、歯周病ケアに力を入れていきましょう。


 

知っていますか?大人の虫歯は子どもの虫歯と違います

2019年07月7日
「特に痛いところもないし、虫歯もないだろう」と思っていませんか?実は、厚生労働省の調査によれば、大人の90%以上に虫歯があり、特に40才以上では近年増加傾向があることがわかっています。

子供の虫歯と比較した大人虫歯の特徴

虫歯の成人女性
40才以上にもなると、40%くらいの人が虫歯で歯を失います。これはつまり、大人の虫歯というのはそれほど重症化しているということです。大人と子供の虫歯との違いを見てみましょう。

詰め物・被せ物の下からできる虫歯が多い

大人の虫歯で多いのは、銀歯などの詰め物・被せ物の下にできる虫歯です。30代では、ほぼすべての人が一度は虫歯になったり、治療した経験を持っていますが、だんだんとそこから虫歯が再発してくるのです。
詰め物・被せ物の下というのは、年数が経つにつれ、接着剤の劣化などが原因で虫歯が起こってくることが多いのですが、ご自分では見えないため、痛みが出るまで放置されがちです。

歯周病が原因の虫歯ができてくる

年齢を重ねるにつれ、歯周病による歯茎下がり起こる人が増えてきます。歯茎が下がると歯根が露出しますが、歯根部分は硬いエナメル質に覆われていないので、虫歯になりやすい特徴があります。
そのため、それまで一度も虫歯にかかったことがない人でも虫歯ができてくることも珍しくありません。

虫歯でも痛みを感じにくい

大人になると、虫歯治療で歯の神経を抜いた経験のある人もだんだんと増えてきます。神経のない歯は、虫歯が再発しても痛みを感じませんので、気づかないうちに虫歯が進みすぎて抜歯になってしまうケースも少なくありません。

唾液が少なくなって虫歯になりやすい

歳をとるにつれ、唾液の分泌は衰えてきます。また、持病などで服用する薬が増えてくるとその副作用で口の中が乾燥しがちになります。

唾液は雑菌を洗い流す役割があるため、唾液が減ると虫歯にかかるリスクが高くなります。

大人虫歯になりやすい人の特徴とは

次に当てはまる方は大人虫歯にかかるリスクが高いと言えます。

治療箇所の歯が多い人

治療した箇所は、数年経つと虫歯になってしまうことも少なくありません。

歯周病にかかっている人

歯周病で歯茎が下がっている人は歯の根元が虫歯にかかりやすくなります。

口の中が乾燥気味な人

最近唾液が少なくなったと感じている方、喉がやけに渇くという人はお口の自浄作用が落ちている可能性があります。

間食が多い人

間食が多いと、虫歯の原因プラークが蓄積する原因となり、虫歯のリスクが高まります。砂糖入りの飲み物をよく飲む方も要注意です。

食べる時にあまり噛まない人

食べる時にあまり噛まないという人は唾液が十分に分泌されません。また、やわらかいものばかり食べていると歯に食べカスが残りやすいため、虫歯のリスクが高くなります。

歯磨きをせずに眠ってしまうことがよくある人

お酒を飲んだ後や疲れているときにいつの間にか眠ってしまい、歯磨きをし忘れた、という経験は誰にでもあると思います。

ですが、そういうことがしょっちゅうあると、虫歯にかかるリスクが高くなります。

大人の虫歯対策

フッ素入り歯磨き粉

歯磨きの仕方を見直してみる

ただ、なんとなく磨いているだけでは虫歯を防ぐことはできません。虫歯になりにくくするためにはしっかりとポイントを押さえた磨き方をする必要があります。

・朝・晩は必ず磨く
・夜寝る前には、特に丁寧に磨く
・歯間部はデンタルフロスを1日に1回通す
・フッ素入りの歯磨き粉を使う
・歯の根元は念入りに磨く

というようなことに気をつけて磨いてみるだけでも違ってきます。ぜひ試してみてください。

なるべく間食をしない

間食をするとそれだけ、虫歯や歯周病の原因となる歯垢が蓄積しやすくなります。間食の癖はなるべくなくしましょう。

唾液を出す

食べる時にはよく噛むようにして唾液の分泌を促しましょう。やわらかいものだけでなく、食事に繊維質のものを取り入れることをおすすめします。ノンシュガーのガムなどを噛むのも効果的です。また、よく喋ることも唾液を促してくれます。最近ではスマートフォンの普及などで、会話をする機会が減っていることもドライマウスの一因とされています。

歯科で定期検診・クリーニングを受ける

詰め物・被せ物の内部にできる虫歯というのは、なかなかご自分で気づくことはありませんので、定期的に歯医者で問題がないか確認してもらうことが大事です。また、歯周病や虫歯も気づかないうちに進行していることがありますので、そちらも定期的にチェックが必要です。

普段の磨き残しの蓄積、歯石も定期的に落とすことで虫歯や歯周病の予防になります。ぜひ、定期的に歯科での定期検診・クリーニングを受けるようにしましょう。

 

こんなにある!歯の痛みを起こす原因のいろいろ

2019年06月30日
歯が痛いと「虫歯かな?」と思うのが普通ですが、歯の痛みの原因が虫歯ではない場合というのも実は多くみられます。今回は歯の痛みを引き起こす様々な原因について見ていきましょう。

口の中が原因の場合

歯が痛む女性

虫歯

歯の痛みを感じる原因として最も多いのはやはり虫歯です。ですが、虫歯の痛みというのは、ある程度進行してから感じ始めます。通常、まずは甘いものや冷たいものでしみる、その後温かいものでしみる、というようなパターンで起こってきます。

虫歯が進行して中の神経が炎症を起こすと、普通にしていても激しい痛みを起こすようになり、痛み止めも効かない、というような状態になります。

虫歯は穴が空いている場合、自分でも虫歯があることがわかりますが、パッと見てわかりにくい場合もあります。例えば、歯と歯の間の虫歯、詰め物や被せ物の内部にできた虫歯といったものです。このような場合にはご自分で虫歯があることになかなか気づかないので、痛みが出るまで放置されてしまうことも少なくありません。

知覚過敏

知覚過敏というのは、虫歯ではないのに温度刺激(特に冷たいもの)を受けると歯が痛みを感じてしまう状態をいいます。しみる症状は虫歯と似ていますが、痛む時間が虫歯よりも短めで、ずっと同じような症状を繰り返すのが特徴です。

歯の破折

神経の入っている歯に亀裂が入ったり、歯が破折すると、冷たいものや熱いものでしみたり、噛むと痛い、というような症状が起こる場合があります。亀裂が神経にまで達してしまうと神経が炎症を起こしてズキズキという痛みを引き起こします。

神経が入っていない歯の場合、温度を感じる神経はないので、一般的にはしみるというような症状ではなく、噛んだ時の痛みや、歯茎が炎症を起こして腫れるというような症状を起こしてきます。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

神経を取ったことのある歯が痛む場合に多いのが、歯根の先端に炎症を起こして膿溜まりを作っているケースです。神経を処置した後、根の中の細菌が根の先端に病巣を作ってしまうのです。慢性化しているケースでは全く症状がないことが多いですが、急性化すると噛むと痛みが出たり、ひどくなるとズキズキと強い痛みを引き起こします。

噛み合わせのダメージ

歯ぎしりや食いしばり、上下の歯を合わせる癖などで歯に噛み合わせの力が過剰にかかった場合、歯の周囲にある歯根膜がダメージを受け、噛むと痛いという症状を出すことがあります。

歯茎の炎症

歯茎が炎症を起こしても歯が痛く感じることがあります。特に歯茎の炎症がひどくて、膿を溜めてしまったりすると、とても強い痛みが起こることもあります。

食片圧入の痛み

歯と歯の間にものが強くはさまってしまった場合にも歯の痛みを感じることがあります。

口内炎など粘膜の炎症

口内炎などのような粘膜の強い炎症も、時に歯の痛みのように感じられることがあります。

歯が生える時の痛み

親知らずが生える際など、歯が押してくる圧や歯茎の炎症により、歯が痛く感じることがあります。

口の中が原因でない歯の痛み

頭痛がする女性

咬筋の痛み

噛む筋肉が緊張状態にあると、その筋肉のコリが歯の鈍痛に感じられることがあります。よくあるのは奥歯の鈍痛です。歯に異常が認められないのに、うずくような重苦しい痛みが続く場合、これが原因のことも珍しくありません。

副鼻腔炎による痛み

風邪や花粉症などで副鼻腔炎を起こすと、上の奥歯に違和感や痛みを感じることがあります。

神経障害性の痛み

顔の内部を走る三叉神経(さんさしんけい)に痛みが起こると、激烈な強い痛みを感じ、その痛みが歯に広がって歯が原因と思われることがあります。

また、顔に発生する帯状疱疹が、歯の神経の痛みのような強い痛みを起こすことがあります。

頭痛が原因の痛み

偏頭痛などの頭の痛みが強いと、歯の痛みに感じてしまうことがあります。

心臓病が原因の痛み

心筋梗塞や狭心症などが原因で歯に痛みを感じることがあります。手や腕、肩などに痛みが表れるケースが多いですが、稀に歯にも現われます。

普段は歯が痛まないのに、運動をし始めた時、興奮をした時、寒い時などに歯に痛みを感じる場合には要注意です。

精神疾患が原因の痛み

精神疾患(うつ病、統合失調症など)が歯の痛みの症状を引き起こすことがあるケースも報告されています。

原因不明の歯痛

原因が全く不明な場合もあります。歯でも、歯以外にも異常が見当たらないのに歯が痛むケースというのもあります。このような場合、時間がたつにつれ症状が変化したりすることも多いです。

 

歯周病になりやすい人の生活習慣とは

2019年06月23日
日本人の成人の8割は歯周病、という文句をよく目にします。このようなことを目にすると、「みんな歳をとると歯周病になってしまうんだ」と思ってしまいそうですね。でも、歯周病というのは、高血圧症や糖尿病などに代表されるような生活習慣病の要素が強く、生活習慣などによって歯周病にかかるか、また進行するか、ということが大きく変わってきます。

今回は歯周病になりやすい人の生活習慣についてご紹介していきます。

歯周病は予防・治療ができる病気です

デンタルフロスをする女性の口元
歳をとると歯周病になっていつか歯は抜けてしまうものだ、と思われがちですが、決してそんなことはありません。

確かに歳をとるにつれ、歯周病で歯を失う人は増えていきます。でもこれは、歳をとったからと言って急にかかったわけではなく、30代や40代の時にかかった歯周病がだんだんと進行していった結果です。

歯周病の初期には自覚症状をほとんど出しませんので、若い頃には気づかず放置され、放置され続けた結果、手の施しようのないくらい悪化してしまうのです。

歯周病はごく一部の珍しいタイプの歯周病を除き、予防や、治療により悪化させないことが可能な病気です。そのためには歯周病になりやすい生活習慣をしていないかどうか、ということも知っておくことが大切です。

歯周病になりやすい人の生活習慣

睡眠中の女性

夜寝る前の歯磨きを忘れることがある


歯周病は歯周病細菌が原因です。夜寝ている間には唾液の分泌が低下するため、細菌が大量繁殖します。それゆえ夜寝る前に歯磨きをしないと、眠っている間に歯周病細菌が増殖し、歯周病を発症・悪化させることになります。

喫煙をする


タバコは歯周病にとって大敵です。ヘビースモーカーの人はタバコを吸わない人に比べて、5倍以上も歯周病の進行が速い、ということがわかっています。また、タバコを吸うと、歯茎の血流が悪くなり、歯茎の出血、腫れというような初期症状が出にくくなって、歯周病に気づくのが遅くなります。

間食が多い


間食が多いと、細菌の集合体である歯垢が常に歯の周囲に蓄積した状態になります。そうするとそこに含まれる歯周病細菌により歯周病が悪化しやすくなります。

デンタルフロスを使っていない


歯磨きをしているのに歯周病になってしまう、という人は、磨き残しが歯周病の原因です。特に歯と歯の間は普通に歯ブラシだけで磨いていても歯垢が取りきれず、そこから歯周病を引き起こす原因となります。歯と歯の間の汚れを取るためにはデンタルフロスが必要です。

歯科医院には問題が起こった時だけ行く


何か歯に問題が起こった時だけ歯科医院に行く、という人は多いものです。残念ながら、このような方は高確率で歯周病にかかってしまっています。

歯垢や歯石というのはどうしても溜まってしまいます。それを放置していると、みるみるうちに歯周病が悪化します。定期的に歯科医院で歯垢や歯石を除去することで歯周病を防ぐことができるのです。

糖尿病である


糖尿病は生活習慣病の一つですが、こちらも歯周病を悪化させます。糖尿病は免疫力を低下させるため、歯周病を悪化させてしまいます。

また、最近では、歯周病の人が糖尿病を悪化しやすいという逆の関係があることも分かってきており、歯周病治療が糖尿病の改善のためにも効果があることが報告されています。

歯ぎしりをしている


夜間に歯ぎしりをしている方もいるのではないでしょうか?歯ぎしりをしていると、歯に異常な力がかかり続けます。そのため、歯を支えている骨などの組織に継続的にダメージがかかり、歯周病が進行しやすくなります。ひどい歯ぎしりがある、という人は歯を守るために夜間に装着するマウスピースを装着するとダメージを回避できます。マウスピースは保険適用で作れますので、ご相談ください。

口呼吸をしている


鼻炎などで鼻が詰まっている、もしくは癖で口呼吸をしてしまっている場合、口の中の唾液が乾いてしまい、唾液の重要な役割である洗浄・殺菌効果が失われてしまいます。

そのため、お口の中が唾液で満たされていないと、歯周病が悪化するリスクが高くなります。口呼吸をしているという人は、耳鼻科できちんと鼻が通るように治療を受けるか、癖で口呼吸になっている場合には鼻呼吸ができるようになるように心がけてみてください。


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