歯科コラム

Column

歯科医が教える 歯についての豆知識

 

フッ素ってどんな薬剤?安全性と効力を学び、虫歯予防につなげよう

2018年11月19日
テレビやCM、雑誌などでフッ素が頻繁に取り上げられるようになり、みなさんもフッ素という言葉を目にしたり、耳にしたりする機会も多いのではないでしょうか。「歯に良いもの」、「虫歯を予防するもの」と理解している人も数多くいらっしゃいますが、実際には、どのような効力や効果を得られるのか、ご存知ではない人も中にはいらっしゃいます。そこで今回は、フッ素について詳しくご紹介していきます。

フッ素とはどんな薬剤?

進行した虫歯
健康の歯は、虫歯の原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンス菌が食品に含まれる糖をエネルギーにして酸を作り出し、歯を溶かし虫歯になっていきます。歯が酸によって溶かされることを脱灰と呼び、唾液の成分であるリンやカルシウムが溶け出した歯を元の状態に戻す働きがあり、この働きを再石灰化(修復)と呼び、脱灰と再石灰化を繰り返し、健康な歯を維持しています。

しかし、歯磨きなどの口腔ケアが疎かになってしまったり、正しくおこなわれなかったりする場合には、再石灰化の働きのバランスが崩れ、再石灰化されずに歯は酸によって溶かされ続け、ついには進行した虫歯となってしまいます。

フッ素は再石灰化の働きを促す作用があり、虫歯になる原因である酸から歯を守り、虫歯になりにくくなります。

安全性と効力

お口の中で使用するフッ素の安全性が気になるところではありますが、フッ素は自然界にもともと存在するミネラル成分であり、土、海水にも含まれ、そこで栽培、捕虜される野菜、果物、魚介類などにも微量にフッ素が含まれており、それらを食料として食している私たち人類の骨や歯にもフッ素は含まれています。

フッ素は主に3つの効力が期待できます。

再石灰化を促す

酸によって溶かされはじめた歯を元の状態に戻す働きである、再石灰化を更に促す効力があります。

虫歯から歯を守る

フッ素を歯面に取り込むことで、酸に強い歯となります。

虫歯菌の勢力を抑制

食べ物に含まれる糖をエネルギーにし虫歯の原因である酸を生産する、ストレプトコッカス・ミュータンス菌などの力を抑制する働きがあります。

歯科医院で使用するフッ素

歯科医院でおこなうフッ素治療をご紹介します。歯科医院で使用するフッ素濃度が高く、歯科医師・歯科衛生士のみが取り扱えるものであり、高い効果が期待できます。

フッ素塗布

歯科医院で扱うフッ素は一般では販売していない、9,000ppmと高濃度なフッ素を歯に塗布します。唾液が塗布中の歯に触れないようにロールワッテと呼ばれる円筒状の綿などで防湿します。数分間歯面にフッ素を浸透させ、塗布後はうがいを避け、唾液も飲み込まず、吐き出し、塗布後は30分間飲食を控え、フッ素の浸透率をより高めます。

定期的にフッ素塗布を受けることで、虫歯に強い歯となります。

家庭で使用するフッ素

フッ素配合の歯磨剤と歯ブラシ
一般に購入でき、家庭で扱うことのできるフッ素濃度は、高くても1,500ppm程度ではありますが、口の中や歯面にフッ素を留めることを目的とする場合は950ppm以上のものを使用しましょう。また、成人と子どもで適切なフッ素濃度は異なり、フッ素濃度1,000ppm以上のフッ素は6歳未満の子どもには使用しないように注意しましょう。

フッ素配合の歯磨剤

ドラックストアやコンビニなどで販売している歯磨剤には、フッ素が配合されているものも多く存在します。1度に大量のフッ素入り歯磨剤を使用すれば、使用するだけ効果がでると考える人も中にはいらっしゃるかと思いますが、1回の歯磨きに使用する適切な歯磨剤の量は、豆粒程度の少量です。

また、就寝中は唾液の分泌が減少しフッ素が口の中に留まりやすくフッ素効果をより維持できるように、就寝前にフッ素入り歯磨剤を使用することをおすすめします。

フッ素ジェル

フッ素をジェル状にしたものは、歯面への停滞率もよく、塗布した部位が一目でわかるので、塗り残し、二重塗りを防ぎます。普段の歯磨きのあと、フッ素ジェルを歯に塗布する場合は、歯ブラシを使用して、満面なく塗布しましょう。

フッ素洗口液

無味無臭なフッ素入りの洗口液です。1回分の分量を守り歯磨きをした後に、30秒ほどくちに含み、洗口液が口の中にまんべんなく行き渡るようにしましょう。この時、万が一洗口液を飲み込んでしまっても、1回分の用量を守って口の中にフッ素洗口液を含んでいる場合は、過度な心配はいりません。

家庭でおこなえるフッ素ケアと、歯科医院でおこなうフッ素塗布を併用しておこなうことで、更なる効果が期待できると考えられています。

フッ素のデメリットは?

フッ素を過剰摂取してしまった場合、歯が白く濁ってみえる斑状歯や、褐色の斑点が歯面に現れるコラルド褐色や、呼吸困難、下痢、嘔吐といったフッ素中毒症の症状が現れてしまう恐れもありますが、用量・使用方法を守ってフッ素を使用する分には、人体には影響はありません。ただし、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭の場合は、誤飲を防ぐためにも、子どもの手の届かない場所に保管しましょう。

以上、フッ素の効力や効果、使用方法などについてご紹介してきました。フッ素はあくまでも虫歯を予防する働きがあるものであり、100%虫歯にならないようにするものではありません。毎日の歯磨きや口腔ケアと合わせて、フッ素ケアを取り入ることで、更なる虫歯治療へと繋げていきましょう。

 

口臭の原因は、内臓ではなく口の中にある?!口臭レベルをチェックしよう!

2018年11月12日
自身の口臭が気になることはありませんか?人と会う時、「相手に不快な思いをさせたくない」、「息が臭いと思われたら恥ずかしい」と悩んだり、気になってしまったりする人は数多くいらっしゃるのではないのでしょうか。

そこで今回は、気になる口臭の原因や改善方法をご紹介していきましょう。

どんな時に口臭が気になるの?

どんな時に口臭が気になるの?
日々生活を送る上で人々はさまざまな悩みを抱え、その中でもお口の中の悩みを抱えている人も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。

日本歯科医師会が10代から70代男女1万人にアンケートをおこなった結果、お口の中のトラブル・悩みを抱えている中で一番多く回答が寄せられたのは、「歯と歯の間に、ものが挟まる」(43.2%)次いで、「歯の色が気になる」(32.7%)、「口臭が気になる」(27.1%)と続き、20代においては3人に1人は自身の口臭が気になっているとの調査結果がでているように、口臭の悩みは思春期を境に、生涯において長年の悩みの種となっているのも事実であります。

では、人はどんな時に口臭が気になるのでしょうか?とある企業による意識調査をおこなった報告によると以下のような結果となりました。

自身の口臭が気になるとき

●人と顔を近づけて話すとき(75.3%)
●起床時(34.9%)
●電車やバス、エレベーターなど閉ざされた空間(25.7%)

他人の口臭が気になるとき

●1対1で会話をしているとき(89.2%)
●電車やバス、エレベーターなど閉ざされた空間(36.6%)
●グループで会話をしているとき(25.5%)

上記のように、自身の口臭が気になるとき、他人の口臭が気になるとき、2つの異なる立場からみても、人と接近して会話をするとき、閉ざされた空間にいるときに口臭が気になると回答結果からも見受けられます。

口臭の原因

人間の口臭の原因はよく「内臓に原因がある」とも言われていますが、口臭の原因は大きく分類すると5つに区別されます。

生理的に生じる口臭

人間は起床時、空腹時、緊張時に口臭が強くなる傾向があり、これを生理的口臭と呼びます。生理的口臭の原因は、唾液の分泌量が減少したお口の中には、細菌が増殖することで、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が発生し、口臭が強くなります。

また、女性は生理・妊娠中などに女性ホルモンの影響から口臭が強くなる傾向にあります。

生理的口臭は、歯磨きなどの口腔清掃をおこない、水分を取り、食事をする際もしっかりと咬み唾液の分泌量を促すことで、お口の中の環境は改善され、口臭の臭いレベルは軽減すると言われているため、治療は必要ありません。

飲食後に生じる口臭

料理や嗜好品に臭いが強い食品が含まれている場合に、口臭が生じる場合があります。特にニンニク、お酒、タバコ等を口に含んだ際に生じる口臭であり、歯ブラシや口腔内清掃をおこなった場合や、時間の経過により口臭は改善されるため治療は必要ありません。

疾患による口臭

胃や腸、肺、鼻、肝臓、糖尿病、口の中など、身体になんらかの疾患がある場合に生じる口臭です。口臭の原因は主に内臓疾患が原因と考える人も多くいらっしゃいますが、疾患による口臭の主な原因は虫歯や歯周病などの口の中の疾患であり、その割合は約90%にものぼります。疾患による口臭は疾患を治療、改善しない限り口臭が軽減することは少なく、しかるべき診断を受け、治療をおこないましょう。

また、お口の中の疾患とひとくくりでお伝えしましたが、虫歯や歯周病が原因なだけでなく、歯垢(プラーク)、歯石、舌苔、唾液量の減少、義歯の清掃不良などで口臭が発生することもあります。

ストレスで生じる口臭

人間はストレスを感じることにより、唾液の分泌量が減少することによって口臭が強くなります。生理的に生じる口臭と同様に、唾液の分泌量が減り、揮発性硫黄化合物が発生し口臭が強くなる傾向があります。

心理的に生じる口臭

「息、臭くないかな?」「口臭が臭っていたらどうしよう」と考え過ぎてしまい、実際は、口臭は匂わないのに、口臭が普段より強く感じてしまうなど、心理的に生じる口臭があります。

口臭レベルをチェック

口臭レベルをチェック
人間は臭いに敏感でありながらも、その匂いに順応してしまうもので、自分の口臭や体臭に気づかないことも多くあります。そこで今回は、口臭レベルを自分でチェックする方法をご紹介しましょう。

コップの臭いの有無

コップの中に息を吹きかけて、コップの中の臭いを嗅いでみましょう。

舌苔の有無を確認する

舌の表面に付着した汚れである“舌苔”の有無を鏡で見て確認しましょう。健康な舌はピンク色、赤みかかった色をしていますが、舌苔が付着している場合は白くなっています。

舌の臭いの有無を確認する

ティッシュなどで、舌苔を拭き取り臭いを嗅いでみましょう。この時、強く舌をこすりすぎると傷ついてしまうため、注意が必要です。

デンタルフロスの臭いの有無

デンタルフロスを歯と歯の間に滑り込ませ、清掃しましょう。清掃した後のデンタルフロスの臭いを嗅いでみましょう。

唾液の臭いの有無

唾液をティッシュなどに含ませ、臭いを嗅いでみましょう。

1つでも試してみて“臭い”と感じた場合は、口臭が発生している可能性もあるので、口臭を改善するために、原因を見極めましょう。

口臭改善するには?

気になる口臭を改善するためには、原因となるものを見極め、改善しましょう。

毎日のセルフケア

正しい歯磨き方法を歯科医院で指導を受け、日々のセルフケアをおこないましょう。歯ブラシだけではなく、歯間フロス、デンタルフロス、舌クリーナーも併用しましょう。

歯周病・虫歯治療

歯周病や虫歯は口臭の原因となります。初期の虫歯や歯周病では口臭を感じることはありませんが、病状が進行するにつれて、口臭が強くなり腐敗臭のような臭いを感じるようになり、最終的には歯を失いかねません。歯科医院で虫歯、歯周病の有無を確認し、治療しましょう。

内科への受診

お口の中に口臭の原因がない、考えられない場合は、内科への受診も検討しましょう。

以上、今回は口臭についてご紹介していきました。


 

世界から遅れをとっている?!審美性を歯科矯正から学ぼう

2018年11月5日
みなさんは、自身の歯並びが気になったことはりませんか?欧米では、歯並びはエチケットされており、歯並びが悪いと「家庭環境に問題がある」「低収入な家庭」と周囲から見られてしまうほどに、一般的な歯科治療の一環として、矯正歯科治療が行われています。

ところが日本では、「矯正歯科は子供の治療」という概念のもとから、幼少期や青年期に矯正歯科治療を行わなかったことを理由に、矯正治療を諦めてしまっている人や、成長するに連れてコンプレックスとなり、今現在も歯並びで悩んでいる人も少なからず存在するのではないでしょうか。

日本臨床矯正歯医会調べによると1000人中72.6%もの男女が「歯並びは第一印象を左右する」と回答し、日本人の歯並びへの関心が高まっていることが見受けられ、第一印象が重要視される人生のターニングポイントでもある、就職先の面接や、お見合いなどの場面で、口元の歯並びが綺麗に整っているだけで、相手に好印象を与えるのではないでしょうか。

そこで今回は、歯並びの種類や、矯正歯科治療のメリット・デメリットを含め詳しくご紹介していきましょう。

歯並びの種類と原因

歯並びの種類と原因
まずは、理想とする歯並び、咬み合わせをご紹介致します。

良い歯並びとされる条件

■咬み合わせ

良い歯並びとしての判断材料は、見た目の美しさだけではなく、歯と歯の咬み合わせがとても重要となります。良い歯並びと言われる咬み合わせは、奥歯でしっかりと咬むようにし、上の前歯と下の前歯が合わさり「イ」と発音するような形をとったときに、上の前歯が2~3mm前にでて下の前歯を覆うような咬み合わせが理想とされています。

■Eライン

また、お口の中の見た目だけではありません。口を閉じたときの鼻先と顎を結んだラインをEラインと呼び、Eラインから唇がでている場合は、歯並びや咬み合わせになんらかの原因があると考えられます。

■永久歯28本、綺麗な歯列アーチ

歯の本数は親知らずを抜き、永久歯は28本です。上の歯、下の歯ともに歯列の真ん中より奥歯まで左右に7本ずつあり、歯列が綺麗なアーチ状に整列している歯並びが理想とされています。

歯並びが悪くなってしまう原因


歯並びが悪くなってしまうのは、さまざまな原因が考えられます。

■遺伝

歯の形や大きさ、本数は遺伝すると言われています。本来ならば、上の前歯が下の前歯に覆い被さるように、上下の歯が咬み合わさるのが理想とされていますが、上下が反対になってしまい、下の前歯が上の前歯に覆い被さる咬み合わせである反対咬合(受け口)は遺伝しやすいと言われています。

■自身のくせ

幼少期に指しゃぶりをするくせがあった場合、歯並びに影響を及ぼす場合があります。
また、舌を歯に押し当てたり、唇や舌を噛んだり、常に横向きになって寝て居たり、常に口呼吸するなどの、生活する上でくせになっている行為が歯並びを悪くする原因となります。

■毎日の食事

現代の食事事情は、昔と比べ食べやすい柔らかいものへと変化しつつあります。その影響から顎の発達に影響を及ぼし、顎が小さくなり本来生えるべき場所に歯が生えることができずに、歯並びが悪くなってしまいます。

■乳歯の虫歯

乳歯が虫歯になり、神経を取る治療をおこなわなければならなくなった場合、永久歯に生え変わるころに、神経を伝い乳歯から永久歯に生えかわるように発する信号が上手く伝わらず、永久歯が生えてこない場合があります。

歯並びの種類

歯並びは以下のように分類されています。

■上顎前突(出っ歯)

六歳頃に生えてくる臼歯である上の歯の“六歳臼歯”の位置が、本来生えるべき位置より前方に位置する為に、上の前歯が前に突き出してしまいます。

■反対咬合(受け口)

上の前歯が下の前歯に覆い被さるように、上下の歯が咬み合わさるのが理想とされていますが、上下が反対になってしまい、下の前歯が上の前歯に覆い被さる咬み合わせとなった場合の状態をいいます。

■開咬

幼少期の頃に、指しゃぶりをするくせが影響し奥歯は咬み合っているのに、前歯が咬み合うことがなく、空間が空いてしまう歯並びの状態をいいます。

■叢生(八重歯や乱ぐい歯)

顎の発育不良により顎が小さくなり、本来生えてくる位置に生える場所がなく、アーチ状に歯列が綺麗に整列するのではなく、デコボコな歯並びになってしまう状態をいいます。

■正中離開(すきっ歯)

永久歯に生え変わる頃に歯と歯の間が空いてしまう場合もありますが、徐々に永久歯に生え変わるにつれてその隙間は埋まるのが通常でありますが、生えてくる永久歯が小さすぎたり、生えるべき場所に生えてこなかったりする場合に、そのまま歯と歯の間に隙間ができたままの状態をいいます。

矯正歯科治療のメリット・デメリット

矯正歯科治療のメリット・デメリット
矯正歯科治療のメリットは歯並びが整うこことで審美的に見た目が美しくなるだけではなく、食べ物を上手く咬めるようになったり、今まで歯並びが悪く歯磨きがしづらかった部分が、歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯予防にもつながります。

矯正歯科治療のデメリットは、なんといっても治療期間や費用の面ではないでしょうか。矯正歯科の治療期間は治療を始める年齢により変動しますが、平均すると2年から3年と言われています。

欧米や先進国では、歯並びを整えることはエチケットとされており、日本でも矯正歯科治療をおこなうことが重要視されています。また、矯正歯科治療をおこなうことで、美しい口元になるだけではなく機能性も改善され、お口の健康にも繋がります。歯並びでお悩みの場合、矯正歯科治療をお考えの場合、歯科医院にご相談ください。


 

これを読めば解決?!お口の中のお悩みQ & A 

2018年10月26日
お口の中は、日々食事をするために使い、毎日の口腔ケアが重要となりますが、歯磨きが適切におこなえていなかったり、“面倒くさい”と歯磨きを疎かにしてしまったり、体長の変化があったりすると、お口の中には様々なトラブルが起こる可能性があります。そこで今回は、よく患者さまよりご質問を頂くお口の中のトラブルや、悩みをご紹介していきましょう。

Q.口内炎がよく出来てしまい、なかなか治りません。

口内炎

A.口内炎が出来てしまったら、お口の中を清潔に保ちましょう。

口内炎の種類はいくつか種類があります。入れ歯が合わず、粘膜にあたるなど物理的な刺激による口内炎、カンジダ菌による口内炎、アレルギーによる口内炎、ストレスや栄養の偏りによる口内炎とありますが、どの要因からくる口内炎だとしても、お口の中は常に清潔に保つように努めましょう。

口内炎が出来ていると、歯ブラシが当たるなどを避けがちではありますが、お口の中が清潔に保たれていないと、口内炎が悪化してしまう可能性もあります。口内炎がなかなか治らず2週間以上口内炎が治らない場合は、歯科医院にて診察を受けましょう。また、口内炎は全身疾患の症状として生じる場合もあるので、内科への受診も視野に入れましょう。

Q.歯磨きは1日3回しなきゃだめ?

A.出来る限り磨きましょう。歯磨きが出来ない場合は口を水でゆすぐだけでも効果的です。

みなさんは1日に何回歯磨きをしていますか?理想は朝・昼・晩の食事後3回とされていますが、特に日中は仕事や学校の関係上、歯磨きをすることが難しい状況の場合も多くあるかと思います。そんなときは、食後に口に水を含み、ゆすぐだけでも効果的です。また、

“歯磨きするのは面倒くさい”と歯磨きを疎かにしがちな人も中にはいらっしゃるかと思いますが、特に夕食後の歯磨きは念入りにおこなうことをおススメします。なぜならば、人間の口の中に潜む虫歯菌は寝ている間に増殖し、虫歯となってしまう恐れがあるからです。日々の歯磨きを適切におこない、清潔な口の中の環境を保ちましょう。

Q.虫歯はなんで痛くなるの?

A.痛みを感じる神経がある“歯髄”まで虫歯が進行してしまうと、痛みを生じてしまいます。

初期の虫歯では、痛みは感じません。主な症状は歯の表面組織であるエナメル質の色が白濁している程度であり、歯科検診を定期的に受けていない限り、自分自身で気づくことが難しいとされています。しかし、初期虫歯に気づかずに象牙質、歯髄まで虫歯が進行してしまうと、歯が痛いと感じるようになってしまいます。虫歯の痛みは一度痛み出すと数十分は激しい痛みが持続し、やがて自然に収まる傾向があります。歯に痛みを感じる場合は、すみやかに歯科医院へ受診しましょう。

Q.歯肉から血がでるのはなぜ?

歯肉炎、歯周病

A.歯肉炎、歯周病に罹患している場合に歯肉から出血してしまいます。

しっかりと歯磨きをしているにも関わらず、歯磨きをすると歯肉から血がでてしまうことはありませんか?そんな場合は、歯肉炎や歯周病に罹患している可能性があります。歯磨きを怠る、または歯磨きが適切におこなわれていない場合、歯周病菌が増殖してしまい、歯肉に炎症きたしてしまいます。歯肉が炎症し腫れているところに、歯ブラシの毛先が当たり出血してしまうのです。しかし、歯肉から少量の出血があったからといって慌てる必要はありません。歯科医院を受診し、お口の中の状態を確認し、適切な処置、対処法を指導してもらいましょう。

しかし歯周病に進行している場合、適切な処置をおこなわずに放置してしまうと、更に出血量が増し、口臭もきつくなり、歯がグラグラするようになり、最終的には歯が抜け落ちてしまう場合もあり、歯肉からの出血は見過ごしてはいけないサインでもあります。そうならないためにも、歯科医院で定期健診をおこない、歯周病を未然に防ぎましょう。

Q.舌が白くなった!病気?!

A.主に舌苔と呼ばれる汚れが舌に付着し溜まっているのが原因で舌が白く見えてしまいます。

舌の表面には、舌乳頭と呼ばれる突起があり、そこに口の粘膜から剥がれ落ちる細胞や、白血球などの血液成分、細菌、食べカスが付着し、舌が白く見えてしまいます。また、汚れだけではなく、食べ物や飲み物によって着色される場合もあります。唾液の分泌量が安定し、口の中の環境がバランスよく保たれている場合は、舌が目立って白く見えることもなく、うっすらと舌苔が付着している程度です。

しかし、ドライマウスのようにお口の中が乾燥している状況が続く場合や、胃腸が弱っているとき、薬の副作用により舌に症状が現れ、舌苔が目立ちやすくなります。

ドライマウスの改善や体調を整えることが先決ではありますが、現在では舌苔を除去する、舌クリーナーが販売され、薬局や歯科医院で販売されています。舌の表面には、味覚を感じる味蕾と呼ばれる組織もあるため、柔らかい素材の舌クリーナーで、優しくブラッシングしましょう。強い力を入れてしまうと、舌を傷つけてしまうので、気を付けましょう。

以上、患者さまより質問やご相談いただく事が多い悩みやトラブルをご紹介してまいりました。お口の中でお困りの症状がある場合は、なんなりとご相談ください。

 

歯のホワイトニングは、もはや常識?!白い歯が求められるわけ

2018年10月19日

ホワイトニングが求められるわけ

ホワイトニングが求められるわけ
ホワイトニングは近年とくに歯科医療のなかでも注目されている施術の一つです。人に接することの多い職業の人、人前に出ることが多い職業の人などはもちろんのこと、おしゃれ感覚で歯を白くしたい人、とくに清潔感や見た目の爽やかさ、審美性を求めて歯を白くしたいと考える人が増えてきました。

欧米では歯並びが不揃いな場合、矯正治療をおこない、歯並びを整えるのがマナーとなっていますが、歯並びだけではなく、歯の色もマナーとされており、ホワイトニングは盛んに行われています。日本でも欧米同様に、白い歯が好印象を与えるとして、歯の色がマナーとされる傾向が徐々に見られ、白い歯が求められています。そこで今回は、ホワイトニングをご紹介していきたいと思います。

なぜ歯は黄ばむのか?

人間の歯はなぜ黄ばむのでしょうか。そもそも、人間の歯は白い色ではなく、黄色みがかった色をしています。歯は3構造から形成され、エナメル質、象牙質、歯髄の組織で歯はできています。一番上の層であるエナメル質は人間の骨よりも硬く、人体の組織の中でもっとも硬い組織ともいわれていますが、実はエナメル質は半透明であり、白い色ではありません。

半透明のエナメル質の下の層にあるのが、象牙質です。象牙質は、黄色がかったクリーム色をしています。その象牙質のクリーム色が半透明のエナメル質越しに見えるので、歯が黄色く見えます。

そして、加齢ともに歯が黄ばんでいくのは、老化現象の症状の1つでもありますが、年齢を重ねるごとに、クリーム色の象牙質は厚みを増し、より歯が黄ばんで見えるようになります。

更には、食べ物や飲み物などの色素沈着も歯を黄色くさせる原因となります。代表的なものは、ワインやコーヒー、お茶、カレーライス、タバコのヤニなどがあげられます。

あまり知られてはいませんが、その他にもチョコ、バナナ、りんご、柿、ブルーベリー、緑黄色野菜なども、歯の表面に色素が沈着しやすい食品と言われています。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングの種類
では、どうやって黄ばんでしまった歯を白くするのでしょうか。
今回は代表的なホワイトニング方法をご紹介していきます。

オフィスホワイトニング

歯科医院でおこなう、ホワイトニングです。オフィスホワイトニングは、資格を保有する歯科医師や歯科衛生士が、過酸化水素を含む劇薬を歯に塗布し、沈着してしまった色素を分解させ白くさせます。

■メリット

●患者さまのご希望する歯の白さに、近づけることができます。
●短期間で希望の白さを手に入れることができます。
●ムラなく綺麗に仕上がります。

■デメリット

●前歯(表側)限定のホワイトニングとなります。奥歯や前歯の裏側はホワイトニングで白くすることはできません。
●歯科医院に数回は通院しなければなりません。
●ホワイトニング効果を保つためには、定期的にホワイトニングする必要があります。

ホームホワイトニング

歯科医院で患者さま一人一人専用のマウスピースを製作し、歯科医師指導のもとに、自宅でホワイトニングをおこないます。オフィスホワイトニングとは異なり、治療期間は長期的になります。

■メリット

●自宅で気軽にホワイトニングができます。
●すべての歯を白くすることができます。

■デメリット

●歯が白くなるまでには長期的な時間が必要です。

ホワイトニングが出来ない人

ホワイトニングは誰でもできることができるわけではありません。
以下の場合は、ホワイトニングをおこなうことは避けるべきだと考えられています。

■妊娠中または授乳中の人

ホワイトニングで使用する薬剤である過酸化水素が、お腹の中の赤ちゃんや、授乳中の赤ちゃんに与える影響などはいまだ解明されておらず、安全は保障されていないため、ホワイトニングをおこなうことは避けましょう。

■無カタラーゼ症に罹患している人

無カタラーゼ症の人は、ホワイトニングで使用する薬剤である過酸化水素を体内で分解することができず、体内に残ってしまい、身体の組織が壊死してしまう可能性もあるので、無カタラーゼ症に罹患している人は、ホワイトニングはおこなえません。

歯を白く保つには

歯を白く保つには
ホワイトニング効果を長く保つにはどのようにすればよいのでしょうか。

●色素沈着しやすい食べ物、飲み物を口にしたら、歯磨きまたは水で口をゆすぎましょう。

●定期的に歯科医院にて、専用の機器で歯を磨いてもらい、汚れを除去してもらいましょう。

●ホワイトニング効果が薄れてくるタイミングで、再度ホワイトニングをおこない白い歯を保ちましょう。

以上、今回はホワイトニングについてご紹介してまいりました。ホワイトニングにはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあり、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自分に合ったホワイトニング方法を選択しましょう。


 

時代は予防歯科へ!虫歯知らずの歯をつくろう

2018年10月12日
みなさんは、どうして虫歯になるかご存知ですか?「毎日歯を磨いているのにどうして虫歯になるのだろう?」と、不思議に思っている人や、「歯が弱いから虫歯になりやすい」と諦めている人もいるのではないでしょうか。
以前の日本では「虫歯になったら、歯医者で治療してもらう」ことが主流ではありましたが、最近では「虫歯にならないようにする」ことが重要だと考えられており、予防歯科に力をいれている歯科医院も数多く存在します。
そこで今回は、どうして虫歯になってしまうのか、虫歯にならないためにはどうすればいいのか、ご紹介していきましょう。

どうして虫歯になるの?

どうして虫歯になるの?
虫歯になってしまう原因は、さまざまな理由が考えられます。毎日しっかりと歯磨きをしているつもりでいても、汚れを落としきれていなかったり、食事の時間を区切らずに、ダラダラと食べ続けたり、砂糖が入った甘いお菓子ばかりを食べていると、虫歯になってしまう可能性は高まってしまいます。
では次に、虫歯になるまの過程をご紹介していきましょう。
お口の中には、数え切れないほどの細菌が潜んでいます。その中でも虫歯をつくってしまう強い力をもっている細菌が、ミュータンス菌です。
ミュータンス菌は、食べ物に含まれる糖分をエネルギーにし、歯の表面に張り付き、糖分を分解して、プラークを作り出します。プラークの中に潜んでいるミュータンス菌は、プラークを寝床にして増殖していきます。
歯の表面に張り付き増殖したミュータンス菌は、更に酸を生みだし、歯を溶かしていき、虫歯をつくっていくのです。

治療しなくていい虫歯が存在する?

虫歯に一度なってしまうと、元に戻ることはなく、歯を削り治療をおこなわなければ、進行を止めることもできません。しかし、治療をおこなわなくてもいい虫歯が存在します、それが「初期虫歯」です。
初期虫歯とは、その名の通り、初期の段階の虫歯です。歯は酸によって溶かされていきますが、この状態を脱灰と呼びます。
虫歯は歯の表面の組織であるエナメル質に穴が空いた状態になった状態を指しますが、初期虫歯とは穴が空く前の段階である、酸に溶かされ始めの歯の状態を指します。
みなさんは鏡で歯をまじまじと見たことはありますか?一部白濁している部分が、初期虫歯の段階になっている状態です。
では、「治療しなくていい虫歯」とは、どういうことなのでしょうか。その真相は、初期虫歯の段階であれば、唾液に含まれるカルシウムやリンが、溶け始めた歯を修復させることができるのです。この状態を再石灰化と呼び、初期虫歯の場合は治療をおこなわずに経過観察とることから、虫歯治療をおこなうことはありません。
初期虫歯の段階で毎日の歯磨きを適切におこない唾液の力が作用することで、歯がもとの状態に戻ることもありますが、歯磨きを怠り、再石灰化では補えなくなったときに、初期虫歯は虫歯へと進行していきます。

時代は予防歯科へ!

時代は予防歯科へ!
虫歯を予防するには、虫歯になりにくい環境をつくることが重要になります。
では、虫歯になりにくい環境とはいったいどのような環境なのでしょうか。一緒に確認していきましょう。

ダラダラ食べないようにする

食事の回数や時間が増えるほど、虫歯になるリスクは高まります。小さなお子さんの場合は特にダラダラと食べ続けてしまう場合もありますが、決められた時間内に食べるように促しましょう。

寝る前の食事は避ける

夜、歯磨きをした後にお腹がすくことはありませんか?「また歯磨きをすればいい」と軽く考えがちではありますが、食事をしてから約1時間30分の間は、虫歯菌であるミュータンス菌が活発に活動をし、虫歯の原因である酸を生みだしやすく脱灰が始まってしまいますが、唾液の作用が働き再石灰化されることでバランスを保てるのですが、食べた後、すぐに寝てしまうと、唾液の分泌が減少し、口の中のバランスが崩れてしまい、虫歯になりやすくなります。

食後は必ず歯磨きをする

食後は必ず歯磨きをしましょう。しかし、日々生活の中で毎食後に歯磨きができない場合もあるかと思います。そんな時は、水で口をすすぐだけでも、効果的です。

歯間ブラシ、デンタルフロスの併用

毎日の歯ブラシはもちろんのこと、歯ブラシの毛先が行き届かない、歯と歯の間には、歯間ブラシやデンタルフロスを併用しましょう。

正しいセルフケアで虫歯知らずの歯をつくろう

正しいセルフケアで虫歯知らずの歯をつくろう
きちんと歯磨きをしているつもりでも、じつは約6割程度しか磨けていないと言われています。虫歯を予防するためにも、正しい歯の磨き方を身に着けましょう。

鏡を見ながら歯磨きをしよう

今、自分がどの歯を、どのように歯ブラシを使い磨いているのかを鏡を見て確認しながら歯磨きすることが大切です。

正しい歯ブラシの持ち方

前歯を磨くときには、歯ブラシは握るように持つパームグリップまた、奥歯を磨くときは、鉛筆を持つように持つペングリップの2つの持ち方を使い分けて、おこないましょう。

磨く順番を決めよう

気が向くままに歯磨きをしていては、完璧な歯磨きとは言えず、必ずとっていいほど、磨き残しがあります。そこで、奥歯から前歯、更に反対側の奥歯まで磨くなどをして、歯の列にそって順番に歯を磨くことをおススメします。

歯を1本1本磨くように磨きましょう

ゴシゴシと大きく歯ブラシを動かすのではなく、小刻みに歯ブラシを動かし、歯を磨きましょう。

優しいチカラで磨きましょう

強いチカラで磨いたからといって、磨けるわけではありません。むしろ強いチカラで磨いてしまうと、歯や歯肉を傷つけてしまうので、注意が必要です。

以上、虫歯はどうしてできるのか、虫歯にならないための方法などをご紹介していきました。正しい虫歯予防の知識を身に着け、虫歯知らずのお口の環境を作りましょう。



 

不正咬合は予防が可能?日常生活で気をつけるポイント

2018年10月5日
受け口になったり出っ歯になったりしている歯並びの悪い状態のことを、不正咬合(ふせいこうごう)といいます。遺伝が関係しているという説もあるのですが、「悪い癖」が不正咬合の症状を悪化させることがあります。
癖が関係しているということは、癖を直せば不正咬合にならずに済むかもしれないということです。もしくは、不正咬合を悪化させずに済むかもしれません。
日常生活のなかでできる不正咬合の予防法について紹介します。

不正咬合の種類と原因

不正咬合の種類と原因
不正咬合には受け口(下顎前突、かがくぜんとつ)や出っ歯(上顎前突、じょうがくぜんとつ)以外に、歯が斜めに生えたり前後に重なって生えたりする叢生(そうせい)や、奥歯をかみ合わせたときに上下の前歯が触れない開咬(かいこう)、かみ合わせたときに上の前歯に下の前歯の大部分が隠れてしまう過蓋咬合(かがいこうごう)などがあります。

遺伝による不正咬合では、顎の骨の形が影響していることがあります。その場合、矯正治療は長期化するかもしれません。また一般的な矯正治療でも治らないときは、外科手術で顎の骨を削ることもあります。

ただそこまで悪化することはまれです。
指しゃぶりなどの「悪い癖」によって不正咬合が生じることがあります。もちろん、赤ちゃんの指しゃぶりはまったく問題ありませんが、例えば幼稚園に入る年齢になっても指しゃぶりをしている場合は、やめさせたほうがいいでしょう。
そのほかにも不正咬合を引き起こす「悪い癖」があるので紹介します。

口呼吸

口呼吸をしている人は、不正咬合になりやすいといわれています。それは、口呼吸をしているときに口を開いているからです。
口を開いていると、上下の唇が上下の前歯の表面を「押していない」状態になります。「歯を押さない」状態が長期間に及ぶと、歯が悪い方向に成長してしまうのです。

つまり、口を閉じて鼻呼吸をしている人の唇は、いい具合に歯を押し続けているのです。
唇の重量は数十グラムしかありませんし、唇が前歯を押す力といっても微力にすぎません。しかしわずかな力でも1日20時間、年7,000時間以上に及ぶと、歯の成長をコントロールしたり、歯の移動を制御したりする大きな力になるのです。

また出っ歯の兆候がある人は口を閉じにくいので、口呼吸になりがちです。口呼吸のほうが楽に感じるのでそれが癖になり出っ歯をさらに悪化させる、という悪循環に陥る可能性があります。
口呼吸は口のなかの乾燥を招き虫歯や歯周病のリスクを高めるので、早急に治したほうがいいでしょう。

片方で噛む

不正咬合は左右のずれで生じることもあります。奥歯で食物を噛むとき、右だけ、または左だけになっていないでしょうか。
右だけで噛む癖があると、右の顎だけが発達してしまいます。つまり左右の顎の大きさが違ってくるのです。そうなれば当然かみ合わせも狂ってしまいます。
かみ合わせが狂うということは、頻繁に咀嚼(そしゃく、噛むこと)に使われる歯と、ほとんど使われない歯にわかれることになります。咀嚼に使われる歯は常に押さえつけられるので成長が抑制されますが、ほとんど使われない歯は自由に伸びてしまいます。それで歯並びが悪くなる(不正咬合になる)のです。

さらに、右だけ(あるいは左だけ)で噛み続けていると、たまに左で(あるいは右で)噛むことに違和感を持つようになります。するとますます右だけ(あるいは左だけ)で噛むようになります。
片方で噛む癖も、悪循環を引き起こすのです。

顎の発達

顎の発達
不正咬合は、顎が小さいことでも発症します。顎が小さいとすべての永久歯が顎のなかに収まりきらないので、斜めに生えたり、先に生えている歯を押したりしてしまうからです。
顎の大きさは遺伝もありますが、幼いころの習慣も影響してきます。

母親の乳房から母乳を飲むことがなかったり母乳の期間が短かったりすると、顎を動かす時間が短くなり、顎が順調に発達しなくなることがあります。これも小さな顎になる原因とされています。
離乳食に移行したときも注意が必要です。離乳したてのころは液体に近いメニューでかまわないのですが、それを続けすぎて繊維質の食材を食べさせないと、顎を使わなくなります。
また、幼いころに高い椅子に座り続け、食事をするときに足が床に着かずブラブラさせていると、噛むときに力が入らず顎の発達に悪影響を及ぼします。

しっかり食べる習慣がない

成長期の食習慣も顎の成長に大きく影響します。
好き嫌いがある、硬いものを食べない、間食が多く朝ご飯を食べない、といった悪い食習慣は、顎を含む全身の成長にとってよくありません。

また、あまり咀嚼せずすぐに飲み込むのもよくない癖です。子供うちから一口30回噛む習慣を身につけておいたほうが顎の成長にはよいでしょう。

食事中に大量の水分を飲むこともよくない習慣とされています。もちろん喉を詰まらせてはいけないので、水分を摂りながら食べることが「絶対にダメ」な習慣というわけではありません。
しかし常に大量の水やお茶を飲めるようにしておくと、「食材を噛まずに流し込む」習慣がついてしまいます。それは顎の成長を阻害するだけでなく、胃や腸にも負担をかけます。
よく噛んでたくさんの唾液を出し、唾液の力を借りて飲み込むことが理想です。

これを心がけましょう

これを心がけましょう
ここまで紹介した内容を振り返ってみましょう。
●指しゃぶりの癖をやめさせる
●口呼吸をやめて鼻呼吸する
●左右両方で噛む
●乳房から母乳を飲むほうがよい
●離乳食に注意する
●足が床につく椅子に座らせる
●好き嫌いをしない、硬いものも食べる
●間食を少なくして3食をしっかり食べる
●一口30回噛む癖をつける
●唾液をたくさん出して飲み込む

まとめ~よい食習慣を身につけさせてあげましょう

親が子供の食生活を改善してあげることが不正咬合の予防につながります。子供が幼いころは「噛む回数などにかまっていられない」ほど、忙しいと思います。しかし毎回、食べ方をチェックする必要はないのです。余裕がある食事のときだけでもいいので、子供の食べ方をしっかりみてあげて、間違った食べ方をしていたら注意してあげてください。
ちょっとした気遣いが、子供の歯並びに影響するからです。困ったら歯科クリニックの歯医者に相談しましょう。


ご予約・お問い合わせはこちらまで
0562-44-2111

アクセス

〒474-0038 愛知県大府市森岡町1丁目187番 TEL:0562-44-2111
  電車・新幹線でお越しの場合/JR名古屋駅より快速で12分「大府」駅西口より徒歩15分
       
  お車でお越しの場合/知多半島道路大府東海インター下車 大府市方面に3分
  飛行機でお越しの場合/セントレア中部国際空港より30分
診療時間
9:30-13:30(最終受付13:00)
15:00-18:30(最終受付18:00)

※土曜日の診療時間は9:00-14:00(最終受付13:30)です
※初診の方の受付は平日18:00、土曜日13:00までとなります
※当院は完全予約制のためお越しの際は必ずお電話下さい

^