マイクロスコープ(手術用顕微鏡)での精密歯科治療が行なわれる以前は肉眼やルーペでの治療が主流であった。やむを得ず虫歯の治療においては、大きく削る(マイクロスコープ(手術用顕微鏡)での治療レベルと比較すると)ことが行なわれてきた。わずかな虫歯を削るために、健康な歯質を大きく削り犠牲にしてきたと言えます。(小さな虫歯の銀歯の治療がその代表)
マイクロスコープ(手術用顕微鏡)の出現と接着技術によりミクロの世界の確実な虫歯治療が可能となりました。
予防拡大という誤った概念(=虫歯になってしまったところはさらに中で広がってしまっている可能性があるから、念のためにあらかじめ大きめに削っておきましょう。)により、かつての虫歯の治療では大きく削ることは正しいと教育され、それは100年前からはほぼ変わらない考え方で、小さな虫歯が大きく金属で詰められているのは、修復物をつける接着剤の技術が低かった時代の産物です。
高精度を要求される本当の「審美歯科」において、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)は必須の道具です。
キレイ(高精度)に歯が削られていないとピッタリ合ったかぶせ物を作ることが困難になってしまいます。かぶせ物がピッタリ合っていないと、長持ちしなくなってしまいます。また、かぶせ物がピッタリ合ってないと変色の原因にもなり、せっかく審美歯科治療をしたはずが台無しになってしまうこともあるのです。
つまり、ほんのわずかの隙間も作らないほどの高精度な治療が本当の「審美歯科」には求められているのです。
それだけでなく、最近では審美歯科治療に使われるセメントが歯の色に非常に近くなっており、肉眼では見分けるのが困難な場合が多くあります。
セメントの取り残しはかぶせ物を装着した後に、歯肉炎を引き起こす原因となる可能性があります。歯肉炎を引き起こすと、歯茎が下がってしまい、審美性を損なう原因となります。
しかし、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使うことで肉眼よりも遥かに拡大した映像を見ることが可能になり、今まで肉眼では見えなかったものが見えるようになります。
特にラミネートベニアの治療をする場合は歯の表面を薄く削る必要があります。
更にラミネートベニアは隣の歯を削らずに、治療する歯の表面をわずかに削らなければいけない場合も多くあります。このように、「治療する歯を最低限しか削らず、かつ隣の歯を傷つけない」という高精度が要求される場合には、肉眼では限界が生じます。
また、ラミネートベニアの場合、セラミックと歯の境目が歯の表面に来る関係上、その境目にほんのわずかでも段差があれば、その段差にプラーク(歯垢)が沈着し、堺目が変色するリスクが高くなってしまいます。
上記のようなことを考えると本当の「審美歯科」をする上で、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)は正に必須の道具といえます。
根管治療とは、歯の中の神経の通っている管(根管)を削りなおし、根管充填材を詰め、細菌の感染を防ぐ治療です。 虫歯が歯髄にまで及んでしまった場合や、歯の根が病気になった場合などに根管治療が行われます。
根管治療は歯の治療の基礎であり、どんなに綺麗な歯を被せても、適切な根管治療がされていない歯は長くもちません。根管治療がしっかりされていないと、後々に根尖性歯周炎になり、根の先端が化膿したり、痛みがでるからです。
歯根の中の神経は、このように複雑に走行しています。まるで、木の幹から枝分かれしたようになっています。太い主根管から、ごぼうのひげのように細い神経が沢山のびているイメージです。
根管治療(根の消毒)は、この神経の中の感染源(細菌)の徹底した除去が必要なため、従来保険治療で行われて来た方法(見えない歯の中を手探りでほじくる方法)では当然限界(感染源の取り残しによる再感染)があるわけです。
インプラント治療においても歯科用マイクロスコープ(手術用顕微鏡)をもちいた顕微鏡治療は近年その有効性が認められています。術後の腫れや痛みを抑え、また傷口の治りが従来の手術よりも早いなどのメリットをもっています。とくに審美性が重要な前歯のインプラント治療には顕微鏡歯科治療は有効な方法です。
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