Preventive medical care

メインテナンス

  • 定期検診(メインテナンス)について

    日本においてメインテナンス(定期的にお口の中のお掃除、チェックなど)で歯科を受診する率は、全国民のわずか2%と歯科先進国のスウェーデンで90%以上、アメリカで80%の方がメインテナンスに通っているという事実、70歳での残存歯数からみても残念な現状があります。むし歯や歯周病にならないために、さらには、いったん治療したところを少しでも長持ちさせるために、歯科医院を利用することは、非常に意味のあることだと思っています。メインテナンスとは、”病気にならないための予防、健康な状態を維持するためのもの”です。(それに対し保険治療とは、”国が定めた病気”に対して何割かを国が負担、残りを自己負担とする制度のため、メインテナンスは保険適用外となります。)当院では、衛生士がマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下でお口の中のメインテナンスを施術いたします。

    メインテナンス料金
    メインテナンス(60分) ¥11,000(税込)
    なぜこの費用がかかるのか
    最新の研究によると、歯周病は全身疾患(糖尿病、高血圧、心臓疾患、早産)との関わりが立証されています。歯科医療の先進国のヨーロッパやアメリカなどの国々では、「歯科医院は歯が痛くならないように、健康を維持する目的で行くところ」という発想が定着しています。また保険治療ではない美容院、エステ、整体、などの費用と比べた場合、歯科のメインテナンスで年に数回通院が必要だとしても十分妥当と考えます。
    マイクロスコープ(手術用顕微鏡)で行うメインテナンスについて
    歯科の分野ではマイクロスコープ(手術用顕微鏡)の普及率はわずか5%です。しかし脳外科、眼科などでは、マイクロスコープを使って手術を行うことは当たり前で、それがなければ手術できないと言っても過言ではありません。術者は肉眼で治療した場合に、疾患の原因を大きく見逃してしまうことがあることをよく知っています。肉眼でお口の中のお掃除(歯石除去)を行った場合、歯石を除去したつもりでも取り残しが必ず存在します。(マイクロスコープを使用するまでは見えていないためその事実すら気がつきませんでした。)当院では、マイクロスコープを使うことが特別なことではなく、肉眼では見える領域に限界があるために、マイクロスコープの拡大視野を利用して処置を行っています。


    ■メインテナンスの注意点
    ・メインテナンスを行なったからといって、一生その状態を保てるというお約束をするものではありません。
    ・メインテナンスを行なったからといって、全身疾患を改善・抑止するものではありません。

  • GSAF(縁下SRP)の
    費用について

    マイクロスコープ(手術用顕微鏡)での歯肉縁下SRP(歯石除去術)に関して、従来の保険適用のSRP(歯石除去術)(600円/1本)の延長ではなく、全く異なる術式だと思っています。従来の肉眼で盲目的なSRP(歯石除去術)では、歯肉の内側にある見えない場所から歯周病の原因と成っている歯石を完全に取り除くことは、ほぼ不可能です。歯石の取り残しだけではなく、歯根表面のセメント質、象牙質を損傷し、なおかつ歯冠周囲の歯肉を引き締めるだけで、より深い歯肉縁下の中で嫌気性菌の活動を手助けしてしまいます。歯科の教科書には、未だに歯石は見えにくいため”手指の感覚と、音と、経験を元にして歯石が取れたかどうかを判断する”と書いてあり、私もそう習いました。耳かきに近い感覚です。しかしマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を導入するようになり、それは間違っていたことがわかりました。もし悪性腫瘍の除去手術をする際に、担当Drが「手術はうまくいきました”手指の感覚と、音と、経験”で判断しましたから。」と言われたらどう思いますか?これが私がマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を導入している最大の理由です。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使用すればすべての病気が治せるとは思っていませんが、少なくとも、治療結果の向上には欠かすことができない道具だと思っています。大事なことは”マイクロスコープ(手術用顕微鏡)下の明るい光の中で手術部位を拡大してしっかりと見て歯石を取ること”です。

    マイクロスコープ(手術用顕微鏡)下での歯肉縁下SRP(歯石除去術)

    歯周ポケット4mm未満 ¥19,800(税込)/本
    歯周ポケット4mm以上 ¥35,200(税込)/本



■歯肉縁下SRP(歯石除去術)の注意点
・麻酔下で処置を行う必要があります。
・感染予防のために抗生剤の術前投与の必要があります。
・やや痛みがでることがありますが、時間の経過とともに収まります。

予防

  • 予防とは

    むし歯ができない、歯周病が発症・進行しない環境をつくるための処置を「予防」と言います。
    ほとんどの人は歯が痛くなってから来院されるのですが、それでは遅いのです。
    治療はできますが、治療後に2次的なむし歯ができやすくなったり、歯周病の場合はむし歯になっていない健康な歯を抜かなければいけない可能性も出てきます。
    当院では痛くなってからの治療だけではなく、「予防すること」を重視しています。

  • 衛生士によるサポート

    では、実際はどう予防すればいいのでしょうか?

    患者さん一人ひとりの口内環境が違うように、行う予防もさまざまです。
    当院ではさまざまな検査結果をもとに、患者さんそれぞれに合った予防プログラムをご提案しています。
    専門的な知識を持った衛生士がお手伝いさせていただきますので、安心してご相談ください。

衛生士の役割

歯科衛生士とは、歯科衛生士法に基づき免許が与えられているプロフェッショナルです。
予防処置・診療補助・保健指導を主に担当します。
手術においても予防においても、患者さんをサポートするには欠かせない存在です。

  • 予防処置
    Preventive measures

    予防処置Preventive measures

    患者さん一人ひとりに担当の歯科衛生士がつき、長期に渡ってお口の中の管理を行いますので、日々のセルフケアの強い味方になるはずです。
    豊富な専門知識とコミュニケーションでサポートを行いますので、何でもご相談ください。

  • 診療補助
    Medical assistance

    診療補助Medical assistance

    歯科診療は、歯科医師を中心とした「チーム医療」です。
    衛生士は、歯科医師の補助はもちろん、医師の指示を受けて治療の一部を担当することもあります。
    また、確実な衛生管理を行うためには衛生士の協力が不可欠となります。
    衛生士のサポートによってチームとして円滑な治療を行うことができるのです。

  • 保健指導
    Health guidance

    保険指導Insurance guidance

    むし歯や歯周病は生活習慣病です。
    治療よりも予防、本人自らが生活習慣を改善することが大切です。
    そのために、正しい生活習慣やセルフケアを実行するための専門的な指導も必要不可欠です。
    口腔ケアはもちろん、食べ物の食べ方や噛み方の指導も行います。

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