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歯周病とアルツハイマー型認知症との関係

歯周病とアルツハイマー型認知症との関係

歯周病が体の様々な病気と関係していることが次々と明らかになってきています。そんな歯周病ですが、アルツハイマー型認知症との関連性も指摘されています。

アルツハイマー型認知症とは?

アルツハイマー型認知症とは?
認知症というのは、物事を認識したり、記憶したり、判断したりというような機能に障害を受けて、社会生活において支障をきたしてしまう状態のことを言います。認知症にはいくつかタイプがありますが、アルツハイマー型認知症はその中の一つのタイプで、認知症の中の6〜7割がこのアルツハイマー型認知症だとされています。
現在、高齢化社会に伴い、アルツハイマー型認知症患者は増加していると言われています。

アルツハイマー型認知症の症状

アルツハイマー型認知症というと、「記憶がだんだんとなくなる」というイメージを持つ人が多いですが、具体的には次のような症状が出てきます。・少し前に起こった記憶がなくなる
・時間や場所がわからなくなる
・人の顔や物の区別ができなくなる
・言語障害が起きてくる
・家事や仕事がだんだんとできなくなってくる
・日常生活(食事、風呂、着替えなど)がまともにできなくなってくる一般的に、病状が進むにつれて症状は悪化し、最終的には寝たきりになって10年くらいで死に至るという経過をたどることが多いようです。

歯周病とアルツハイマー型認知症の関係

歯周病とアルツハイマー型認知症の関係

アルツハイマー型認知症にかかると、脳に様々な異変が起きてきます。これらの異変は、脳の内部にβ(ベータ)アミロイドと呼ばれるタンパク質が蓄積することが一因だとされています。そして、このβアミロイドは歯周病になると増えてくることがわかっています。歯周病にかかると、歯周病細菌が産生する毒素が血管に入り、全身を巡ります。その毒素は脳内にも到達し、そこで炎症性物質がたくさん作り出されます。そしてこの炎症性物質がβアミロイドを増やし、脳にダメージを与えてしまうと考えられているのです。

実際に、βアミロイドが蓄積し始めてから認知症を発症するまでは25年くらいかかると言われています。認知症は70歳前後で発症する人が多いと言われていますから、だいたい45歳頃から認知症の予防を始める必要があるということになります。

歯周病に関しては、30歳前後くらいから発症する場合が多いので、認知症のリスクを減らすためには、出来るだけ若いうちから歯周病対策をしていくことが大切になってきます。

歯を失うことでも認知症にかかりやすくなる

歯を失うと、よく噛めなくなります。噛めなくなると、脳に刺激が伝わりにくくなるため、認知症が進行しやすくなると言われています。歯周病は歯を失う原因の第一位の病気です。それゆえ、歯周病対策をしっかりと行い、歯周病予防をしていくことで、歯をできるだけ残すことができようになるため、認知症にかかるリスクを大きく下げることができると言えるでしょう。

でも、すでに歯が抜けている場合や、現在歯周病であったとしても、しっかりと歯周病治療を行いつつ、抜けている部分に入れ歯やインプラント、ブリッジで歯を補うことで、認知症を予防することは可能です。

大切なのは、悪い部分を放置しないことです。歯はしっかりと治療をし、メインテナンスを続けていくことで良い状態を保ち続けることは可能です。ぜひあきらめずにお手入れしていきましょう。

大府で「歯科」「歯医者」をお探しなら、まずは当院へご相談ください。精密な診断とマイクロスコープを活用した丁寧な治療で、あなたに合う方法をご提案します。詳しくは各ページ(矯正治療/インプラント/マイクロスコープ/歯周病治療/衛生士による予防プログラム/アクセス)もご覧ください。オンライン予約も可能です。「大府 歯科」「大府 歯医者」で迷ったら、こころ歯科クリニックへ。

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執筆者情報

監修・こころ歯科クリニック 院長・歯科医師

Shinjiro Hata

略歴

徳島大学歯学部卒。2007年に愛知県大府市でこころ歯科クリニックを開設。マイクロスコープと歯科用CTを軸に臨床を行い、国内外で顕微鏡歯科の講演・症例発表を継続。2021年には、 「第6回Academy of Surgical Microscopic Clinical Dentistry」(臨床応用顕微鏡歯科学会)で最優秀賞を受賞。
詳しい経歴は、「スタッフ紹介」をご覧ください。( → スタッフ紹介

専門・監修分野

マイクロスコープを用いた精密・低侵襲治療、根管・歯周治療、インプラント、オーダーメイド精密義歯、咬合・矯正の診断サポート、歯科用CTによる画像診断、予防メインテナンス。記事ではこれらの基礎情報とセルフケアを中心に執筆します。

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「痛みを抑え、削りすぎない、諦めない」を基本に、検査と説明を丁寧に行い、写真で“見える化”。患者さんと相談しながら選択肢を提示し、根拠に基づく安全性と継続ケアを重視します。
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