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歯周病は咳やくしゃみでうつるの?

歯周病というのは、歯周病菌による感染症です。感染症というと、インフルエンザや風邪などを思い浮かべる方もいるかと思います。となると、インフルエンザや風邪のように、咳やくしゃみなどでうつるものなのだろうか?と気になる方もいるかもしれません。

歯周病は、今や日本では成人の80%以上という、まさにほとんどの方がかかってしまっている病気であり、これにより多くの方が歯を失ったり、生活の質を下げてしまったりしています。そんな厄介な病気である歯周病ですが、なるべくかからないようにするために、今回は、歯周病はどのくらいうつるものなのか、どのような原因で起こるのか、などについてご紹介していきます。

歯周病菌、どんなふうに感染する?

生まれて間もない赤ちゃんのお口の中には歯周病菌は存在しません。ではいつ歯周病菌がお口の中に入ってくるのかというと、現在のところでは、幼少期に親など周囲の大人からもらうことが多いとされています。その理由として、子どもの口の中はまだお口の中の細菌の数自体が少なく、歯周病菌が住める余地がたくさんあるので感染する可能性が高い、ということが言われています。ですが大人になってからでも、主に夫婦間や恋人同士の間で感染する可能性があります。その主な経路は、唾液による接触感染です。歯周病菌が含まれた唾液が相手の口に入ることにより、感染を起こすリスクがあるのです。

例えば、スプーンや箸、コップの共有、飲み物の回し飲み、口へのキスなどがその原因となります。つまり、唾液が直接的に相手の口の中に入る状況であればリスクが高いと言えるのであり、咳やくしゃみくらいでは歯周病菌が感染することはほとんどない、つまりインフルエンザや風邪のような空気感染を起こすことはありません。

歯周病の原因

歯周病の直接的な原因は歯周病菌です。でも、歯周病菌を保有しているからといって、必ずしも歯周病を発症するわけではないのです。つまり、他人から歯周病菌をうつされたとしても、絶対に歯周病を起こすというわけではありません。実際に歯周病自体を発症するかどうか、というのは次のようなことによって左右されます。

歯周病菌を持っているか

歯周病菌がいなければ歯周病は発症しません。ですが実際はほぼ全ての方が歯周病菌を保有しているといってよいでしょう。また、歯周病を起こす細菌にもいくつか種類があり、どんな細菌を持っているかでも引き起こす年齢や重症度などが変わってきます。

環境

歯磨きがきちんとできているか、タバコを吸うか、どんな食生活をしているか、規則正しい生活をしているか、ストレスの多い生活をしているか、というような環境要因によっても歯周病のなりやすさが変わってきます。歯磨きをあまりしないと歯周病菌が増えて歯周病を発症しやすくなりますし、タバコを吸うと歯周病のリスクは5倍以上にもなると言われています。また、糖分の多い食事は歯周病細菌を増やしますし、不規則な生活、ストレスフルな生活は抵抗力を落とし、感染症を起こしやすくなり、歯周病にもかかりやすくなります。

生まれ持った体質や健康状態

生まれついて持った免疫力、唾液の質というのも関係しますが、歯周病の多くは、ある程度年をとってから(30代以降)から発症します。その原因としては、免疫力の低下、糖尿病などの全身疾患による影響などがあります。

歯ぎしり、噛み合わせ

歯に異常な力がかかると歯を支える歯周組織が弱りやすく、歯周病を悪化させやすくなります。例えば、日常的な歯ぎしりや、噛み合わせの悪さというものは、歯周病を悪化させる大きな原因となります。

歯周病は、ほとんどが上にあげた複数の要素が絡んで起こっています。当てはまっているものが多いほど歯周病のリスクが高いと言えます。心当たりのある方は気をつけてみてください。

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