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なぜ歯磨きをしても虫歯ができてしまうの?
「毎日欠かさず歯磨きしているのに、虫歯ができてしまう!」という人は意外に多いものです。「歯が弱いから」とあきらめている方もいるかもしれませんが、実は原因はそのようなことでなく、他のこと、特に日常生活のことが原因になっている可能性があります。
虫歯は生活習慣病?
世の中には歯磨きをしていないのに虫歯にならない方もいれば、どんなに歯磨きをしていても虫歯になってしまう方もいます。これは歯の強さが問題だと考えられていることが多いですが、むしろそれよりも生活習慣が原因になっていることも案外多いものです。
そのため、虫歯になりにくい歯を作るためには一度、生活習慣や食習慣を見直してみるといいかもしれません。
こんな方は虫歯リスクが高い
次のような方は虫歯にかかりやすい傾向があります。
食生活が乱れている
糖が口の中に長時間とどまるような食生活をしていると虫歯ができやすくなります。例えば次のような場合はリスクが高くなります。
■間食が多い
甘いものに限らず、糖質を含んだパンやご飯、おせんべい、スナック菓子などを頻繁に食べると虫歯のリスクは高くなります。
■甘い飲み物をよく飲む
お茶、コーヒータイムの頻度が多く、砂糖を入れて飲む人、清涼飲料水をよく飲む人は虫歯リスクが高くなります。
■加工食品をよく食べる
やわらかい加工食品は、特に歯にくっついて残りやすく、虫歯を発生させやすくします。
■夜遅く食べる
夜遅く食べる習慣があると、たとえ歯磨きをしても就寝中には唾液が減るので、酸性に傾いた口の中が中和されないままとなり、虫歯リスクが高くなります。
■夜、お酒を飲む機会が多い
アルコールを飲むと、おつまみなどの食べ物を口にすることが多くなります。また、アルコールには利尿作用があるので、結果的に口の中が乾燥し、眠っている間に虫歯ができやすくなります。
唾液の出が少ない
唾液が少なくなる原因はいくつかあります。唾液が少なくなると、口の中の自浄作用や殺菌作用が落ち、虫歯にかかりやすくなります。唾液は次のような原因で少なくなります。
■口呼吸
何らかの原因により口で呼吸をしていると、口の中の水分が乾いてしまいます。
■ストレス
人はストレス状態にあると、唾液の分泌が落ちてしまいます。
■服用薬の影響
常用している薬がある場合、薬の副作用で唾液の分泌が落ちてしまいます。
歯磨きがうまくできていない
歯磨きを1日に何度行っていても、汚れが取りきれていなければ、虫歯にかかってしまいます。特に次のような場合、汚れの取り残しが多くなります。
■歯並びが悪い
歯並びが悪いと、歯ブラシが隅々まで届きにくいため、汚れの取り残しが多く出てしまいます。
■治療箇所が多い
過去に治療した箇所が多いと、虫歯の再発が起こりやすくなります。
■歯ブラシでしか磨いていない
歯ブラシだけの歯磨きでは、どんなに頑張っても汚れを全て取り切ることはできません。特に歯と歯の間などの汚れは取り残しやすく、虫歯が頻発します。
以上にあげたような要因が複雑に絡み合い、虫歯のかかりやすさが左右されます。
虫歯リスクを減らすには
虫歯リスクを減らすには、まずは口の中に歯垢の原因となる糖を残さないよう、間食を極力減らすということが大切です。甘いものを食べるにしても、ダラダラと食べず時間を決めて食べる、寝る前には食べない、というようなことを守っていれば、めったに虫歯にはなりません。また、唾液を積極的に出すよう心がけることも大切です。そのためにはストレスを溜め込まない、鼻で呼吸する、普段からよく喋り、よく噛んで唾液線を刺激する、というようなことを意識して行うと良いでしょう。
歯磨きの回数ではなく、仕方に注意を払うことも大事です。歯ブラシだけで磨いている人はぜひ歯間ブラシ、デンタルフロスも使ってみましょう。
毎日の歯磨きに夜だけでもそのステップをプラスすると、汚れ除去率が2−3割アップし、歯と歯の虫歯を効果的に予防してくれます。ですがそれでも100パーセント汚れを取り切ることは難しいため、、3ヶ月~半年に1度くらいは歯医者に行き、検診やクリーニングを受けたり、虫歯予防についてのプロからのアドバイスを受けることをおすすめします
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