column【column】インプラント
15年経過したインプラントcase

2007年開業して間もない頃に来院。すでに神経の処置がしてある歯が目立つ。だたし幸いにも上下左右の犬歯がご自身の歯で処置も最低限で済んでいる。現在ではすっかり行わなくなったが、数十年前まで神経の処置をした後に長いメタルの土台を入れて差し歯にすることが当たり前だった。その土台は金属で硬いものであるため、噛む力や歯ぎしりによる力で歯根破折のリスクはかなり高くなる。

左上のブリッジが取れたとのことで調べてみると、第一小臼歯は歯根破折、第一大臼歯は大きくは破折しておらずなんとか再補綴可能と診断。

2010年に骨補填剤を用いて上顎洞底を挙上、インプラントを埋入。15年経過するも安定している。

左下第2大臼歯も2010年歯根破折。インプラント埋入後15年経過するが特に問題は起きていない。
開業してからもう何百本もインプラントの手術をしてきましたが、長期予後を見ていると、残念ながらインプラントがだめになってしまった患者さんもみえます。同じように手術をしているのに、駄目になってしまう方と何年も変わらず維持されている方との差は何かと考えます。①まず何よりもその方の持っている免疫力。歯周病菌に対してどれだけ抵抗力があるか。体や骨の強度。②その次にその方のかみ合わせ。ギシギシ歯軋りしたときに犬歯だけで下顎が誘導され、臼歯部が離開して過度な負担がかからない。③そして歯磨きをある程度しっかりしているかどうか。他にも多くの要因はあると思いますが、これら3つが揃っているとインプラントが駄目になる可能性は低くなると考えています。そのため当院では基本的には犬歯の位置がいい方、よくなければ矯正治療により咬合を改善した方で、歯磨きをある程度しっかりと出来る方にインプラントを行うようにしています。歯がなくなってしまった原因を解決せずに歯がなくなってしまったから単純にインプラントをお勧めすることはありません。インプラントにするかどうかを迷うその前に、その歯がなくなってしまった理由はなんなのか、解決できるのかどうかを歯科医師も患者さんも悩むべきであるとつくづく思います。
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