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マイクロスコープでの歯石除去が必要な理由...
”予防歯科”という言葉がテレビCMなどを通して随分と広まりました。定期検診に通って虫歯や歯周病を予防しましょうと。もちろん定期検診は非常に重要でその必要性は十分に立証されています。では定期検診に通ってさえいればずっといい状態を保てるかというとなかなかそうはいかないのも事実だと思います。
以下に示す論文は非常に有名な論文で、歯周ポケットが7ミリ以上ある場合に肉眼やルーペで繰り返し歯石除去を行えば(=定期検診に通えば)健康な状態になるかどうかを経過を追っていったcaseで、クリーニングをしてある程度は歯肉からの出血(BOP)の低下は見られるものの、あるところでその割合は止まり、クリーニングの回数を増やしても出血の量が0%になることはなかったというものだった。十分経験のある歯科医師が行った場合でもその結果にあまり差はなかったともあった。

通常歯石が完全に除去できれば歯肉からの出血はほぼなくなる。しかしこの論文より出血が無くならないということは歯石の取り残しがあるということ。肉眼やルーペでの視野には限界があることが示唆される。当院でもまだマイクロスコープがなかった頃から通っていただいていた方で下の前歯の一か所からだけ出血があるとのことでマイクロスコープの拡大明視野下での処置を行った動画を以下に示す。この方の治療以来、当時視力は1.5で臨床経験20年以上経っていた院長である私の肉眼は、口の中の小さな小さな領域ではあまりにも無力で見えてると思っていただけで信じてはいけないことを実感した。
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