Case

親知らずを咬合に利用した矯正治療case

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  • 症例情報

    主訴 歯並びを治したい。できれば歯を抜かずに治したい。他院にて2件ほど相談したが決められなかった。1件は親知らずを抜かないといけないと言われた。もう一件は4番目の歯を抜かなければいけないと言われた。
    治療方法 親知らずが生えてくる15歳前後に,親知らずの前の第2大臼歯を抜歯してそのスペースを利用して全体を動かす。親知らずが生えてきたら矯正力で歯列に誘導する。
    年代 初診時12歳
    性別 女性
    費用 矯正治療費 ¥972.000(消費税8%時)
    治療期間 矯正期間 48ヶ月
    来院回数 50回
    メリット 矯正治療により見た目が良くなるだけでなく、ブラッシングもしやすくなり、虫歯のリスクを下げることができる。また全体で噛めるようになるため、臼歯部への過度な負担を減らすことができる。
    リスク 親知らずがまれに歯槽骨と癒着していることがあるため,第2大臼歯の抜歯を選択する場合は非常に慎重に診断しなければならない。
  • 治療詳細

    矯正治療スタート時(2016年上顎)

    親知らずが確認できる。上顎は歯が並ぶスペースがほとんどない。通常であれば両側の第一小臼歯を抜歯してそのスペースに歯を動かすのが一般的だが無傷の歯を抜くのはやはりもったいない。

    そこで既にむし歯があった第2大臼歯を抜いて,そのスペースに全体を動かし,その間に親知らずが生えてくるのを待つ。

    2021年メインテナンス時(上顎)

    矯正スタート時(2016年下顎)

    メインテナンス時(2021年下顎)

  • 当院からのコメント

    矯正治療において小臼歯を抜歯しなければうまく並ばない場合は多い。それでもなるべくならなんともない小臼歯を抜かずに治療できないかギリギリまで考えて,やっぱり小臼歯を抜く場合もあるし,今回のように親知らずを利用することもある。小臼歯を抜いた方が治療はたやすいのだけれど,その代償として小臼歯抜歯を行った場合,気道が狭くなることも論文で明らかになってきている。

    矯正治療に関するページはこちらhttps://www.kokoro-dc.jp/orth/

     

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