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雨ニモ風ニモも負けるときは負ける。

  

 寄せては返す波によって硬い岩でさえ少しずつ少しずつえぐられてしまいます。

 最初は小さな穴でも少しずつ少しずつ大きくなってしまう。

 雨ニモマケズ、風ニモマケズと行きたいところだが雨にも風にも負けるときは負けるのです。

”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす”(祇園精舎の鐘の音は世の中に不変はないと言っているように聞こえる。沙羅双樹の花の色は、盛んな者は必ず衰えることを表している。思い上がった者は長く続かない。)      「平家物語」より

 虫歯の治療をしている時、歯周病の処置をしている時、インプラントのopeをしている時,矯正治療をしている時、入れ歯の調整をしている時、いつも頭の中にあって決して離れないのは”諸行無常の響き”なのです。例えば夜間の歯ぎしりでは歯は想像以上の負担を受けていて、噛み合わせによっては、数歯に過度の力が加わり、知らない間にクラック(ヒビ)が入ってしまいます。今まで虫歯や歯周病がなかったとしても、この先10年同じ状態かは誰にもわかりません。どんなに高額な治療をしたとしても一生持つことは約束はできません。だからできるだけ歯に負担をかけないために、時には矯正治療も必要となります。インプラントが適用ではなく入れ歯が適応となることもよくあります。メインテナンスにより早期発見されることによりトラブルを最小限にできることもあります。長持ちするように、修理しやすいようにと治療の方法を考えています。決して思い上がらずに日々を丁寧に。

 

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