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思い出は美しい

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  2.  約25年ぶりに高知県に行ってきました。果てしなくあった時間を持て余していた学生時代、友人と一緒に徳島から出発して四国を2日間で一周するという旅に出たことを思い出した。金比羅山付近の讃岐うどんのお店で香川出身の友人は「うどんは噛まずに喉ごしで」とやたら主張してきて辟易した。噛みたいから噛んでたら男らしくないなんて言ってきたこと。松山の道後温泉に夜明けまじかについたため意識が朦朧としていて路面電車に危うくぶつかるところだったこと。高知の四万十川の透明さに圧倒され、また龍馬がここにかつていたことを感じ、遠く海の向こうに思いを馳せたこと。あれから随分と月日が経ちみんなどうしてるかな?きっと脳は思い出を勝手にいいように塗り替えているから振り返ることはいつでも美しくなっちゃう。海岸沿いはやはり津波避難タワーが多く建設されていて、現実に起きうることとして、思い出に浸っている場合ではなかった。ひろめ市場に集う若者達の間を歩いていたら、今の不満や恋愛のこと、これからのことを友人と一緒に語らっている姿が懐かしくて、すぐちょっと前、自分たちもそこにいたはずなのにとくすぐったくなった。
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