歯周病は予防・治療ができる病気です
歯周病の初期には自覚症状をほとんど出しませんので、若い頃には気づかず放置され、放置され続けた結果、手の施しようのないくらい悪化してしまうのです。
歯周病はごく一部の珍しいタイプの歯周病を除き、予防や、治療により悪化させないことが可能な病気です。そのためには歯周病になりやすい生活習慣をしていないかどうか、ということも知っておくことが大切です。
歯周病になりやすい人の生活習慣
夜寝る前の歯磨きを忘れることがある
歯周病は歯周病細菌が原因です。夜寝ている間には唾液の分泌が低下するため、細菌が大量繁殖します。それゆえ夜寝る前に歯磨きをしないと、眠っている間に歯周病細菌が増殖し、歯周病を発症・悪化させることになります。
喫煙をする
タバコは歯周病にとって大敵です。ヘビースモーカーの人はタバコを吸わない人に比べて、5倍以上も歯周病の進行が速い、ということがわかっています。また、タバコを吸うと、歯茎の血流が悪くなり、歯茎の出血、腫れというような初期症状が出にくくなって、歯周病に気づくのが遅くなります。
間食が多い
間食が多いと、細菌の集合体である歯垢が常に歯の周囲に蓄積した状態になります。そうするとそこに含まれる歯周病細菌により歯周病が悪化しやすくなります。
デンタルフロスを使っていない
歯磨きをしているのに歯周病になってしまう、という人は、磨き残しが歯周病の原因です。特に歯と歯の間は普通に歯ブラシだけで磨いていても歯垢が取りきれず、そこから歯周病を引き起こす原因となります。歯と歯の間の汚れを取るためにはデンタルフロスが必要です。
歯科医院には問題が起こった時だけ行く
何か歯に問題が起こった時だけ歯科医院に行く、という人は多いものです。残念ながら、このような方は高確率で歯周病にかかってしまっています。
歯垢や歯石というのはどうしても溜まってしまいます。それを放置していると、みるみるうちに歯周病が悪化します。定期的に歯科医院で歯垢や歯石を除去することで歯周病を防ぐことができるのです。
糖尿病である
糖尿病は生活習慣病の一つですが、こちらも歯周病を悪化させます。糖尿病は免疫力を低下させるため、歯周病を悪化させてしまいます。
また、最近では、歯周病の人が糖尿病を悪化しやすいという逆の関係があることも分かってきており、歯周病治療が糖尿病の改善のためにも効果があることが報告されています。
歯ぎしりをしている
夜間に歯ぎしりをしている方もいるのではないでしょうか?歯ぎしりをしていると、歯に異常な力がかかり続けます。そのため、歯を支えている骨などの組織に継続的にダメージがかかり、歯周病が進行しやすくなります。ひどい歯ぎしりがある、という人は歯を守るために夜間に装着するマウスピースを装着するとダメージを回避できます。マウスピースは保険適用で作れますので、ご相談ください。
口呼吸をしている
鼻炎などで鼻が詰まっている、もしくは癖で口呼吸をしてしまっている場合、口の中の唾液が乾いてしまい、唾液の重要な役割である洗浄・殺菌効果が失われてしまいます。
そのため、お口の中が唾液で満たされていないと、歯周病が悪化するリスクが高くなります。口呼吸をしているという人は、耳鼻科できちんと鼻が通るように治療を受けるか、癖で口呼吸になっている場合には鼻呼吸ができるようになるように心がけてみてください。
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