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歯ぎしりで歯が折れる!神経抜いた歯は特に要注意

歯を失う原因の二大原因は虫歯と歯周病ですが、その次に歯を失う危険要因となるのが、歯の根っこが折れる「歯根破折」です。この歯根破折はなぜ起こるのか、原因をご存知でしょうか?最近は、30代、40代でも歯根破折で歯を失う人が増えていると言います。歯根破折で歯を失わないためにも、今回は歯根破折について詳しくご紹介していきたいと思います。

寝ている間の歯ぎしりや、無意識の食いしばりに要注意

寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをする女性

歯が折れる「破折」の原因として、寝ている間の歯ぎしりや無意識の食いしばりがあげられます。普段食事をする際にかかる力というのは、たとえ強くても力がかかる時間はそれほど長くありません。でも、歯ぎしりや食いしばりというのは、体重、もしくはそれほどの力が長い時間かかり続けることから歯を傷めてしまいやすいのです。歯ぎしりや、食いしばりといったものは、専門用語で総称して「ブラキシズム」と呼ばれており、歯が折れる大きな原因となっています。

歯を傷めてしまうブラキシズム

ブラキシズムには次のようなものがあります。ブラキシズムによって、歯がすり減ったり、割れたり、詰め物や差し歯が外れやすくなったり、顎関節症、頭痛、肩こりなどを起こしやすくなると言われています。ブラキシズムはストレスが主な原因だとされています。

■歯ぎしり(グラインディング)

歯をギリギリ擦り合わせる動作です。ギリギリ音がするので、家族などに指摘されることが多いブラキシズムです。歯が擦れてしまうので、歯が異常にすり減ったり、詰め物や差し歯が取れやすくなったりしやすくなります。

■食いしばり(クレンチング)

上下の歯を強く噛みしめる動作です。ギリギリと音がしないので、周囲の人にも気づかれることがありません。睡眠中、日中、いずれでも起こることがあり、強い力がかかり続けるため、歯に強いダメージがかかり、破折を起こしやすい動作です。

■歯をカチカチ合わせる(タッピング)

歯をカチカチと合わせてしまう動作です。こちらも無意識にやっている人が多いと言われています。軽く合わせるだけでも、歯や顎関節などにダメージが加わることがわかっています。

神経を抜いた歯は特に歯根破折のリスクが高い

神経を抜いた歯は特に歯根破折のリスクが高まります。それは、神経がなくなることによって歯に柔軟性が失われ、枯れ木のように脆くなってしまうためです。特に、神経を取った後、歯の中にコアと呼ばれる芯棒のようなものが入っている人は要注意です。噛んだ力によって芯棒から歯に向かってくさびのような力が働き、力が集中してしまうからです。また、硬いものを好んで食べる人、早食いをする人も、噛む力が強くかかり過ぎる傾向があるため、歯が折れやすくなると言われています。

歯根破折を防ぐためにできること

マウスピースを装着する女性
歯根破折を防ぐためには、以下のようなことに気をつけると良いでしょう。・神経を取らなくて済むよう、虫歯予防・早期発見、早期治療に努める
・歯ぎしり、食いしばりのコントロール(食いしばりは意識して止めるように、歯ぎしりに関しては、歯科医院で夜間につけるマウスピースを作ってもらう)
・ストレスを溜めすぎない
・硬いものを食べすぎない
・早食いを避ける

大府で「歯科」「歯医者」をお探しなら、まずは当院へご相談ください。精密な診断とマイクロスコープを活用した丁寧な治療で、あなたに合う方法をご提案します。詳しくは各ページ(矯正治療/インプラント/マイクロスコープ/歯周病治療/衛生士による予防プログラム/アクセス)もご覧ください。オンライン予約も可能です。「大府 歯科」「大府 歯医者」で迷ったら、こころ歯科クリニックへ。

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執筆者情報

監修・こころ歯科クリニック 院長・歯科医師

Shinjiro Hata

略歴

徳島大学歯学部卒。2007年に愛知県大府市でこころ歯科クリニックを開設。マイクロスコープと歯科用CTを軸に臨床を行い、国内外で顕微鏡歯科の講演・症例発表を継続。2021年には、 「第6回Academy of Surgical Microscopic Clinical Dentistry」(臨床応用顕微鏡歯科学会)で最優秀賞を受賞。
詳しい経歴は、「スタッフ紹介」をご覧ください。( → スタッフ紹介

専門・監修分野

マイクロスコープを用いた精密・低侵襲治療、根管・歯周治療、インプラント、オーダーメイド精密義歯、咬合・矯正の診断サポート、歯科用CTによる画像診断、予防メインテナンス。記事ではこれらの基礎情報とセルフケアを中心に執筆します。

メッセージ

「痛みを抑え、削りすぎない、諦めない」を基本に、検査と説明を丁寧に行い、写真で“見える化”。患者さんと相談しながら選択肢を提示し、根拠に基づく安全性と継続ケアを重視します。
※診断・治療の可否は、口腔内の状態により異なるため、受診のうえご相談ください。

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