寝ている間の歯ぎしりや、無意識の食いしばりに要注意
歯が折れる「破折」の原因として、寝ている間の歯ぎしりや無意識の食いしばりがあげられます。普段食事をする際にかかる力というのは、たとえ強くても力がかかる時間はそれほど長くありません。でも、歯ぎしりや食いしばりというのは、体重、もしくはそれほどの力が長い時間かかり続けることから歯を傷めてしまいやすいのです。歯ぎしりや、食いしばりといったものは、専門用語で総称して「ブラキシズム」と呼ばれており、歯が折れる大きな原因となっています。
歯を傷めてしまうブラキシズム
ブラキシズムには次のようなものがあります。ブラキシズムによって、歯がすり減ったり、割れたり、詰め物や差し歯が外れやすくなったり、顎関節症、頭痛、肩こりなどを起こしやすくなると言われています。ブラキシズムはストレスが主な原因だとされています。
■歯ぎしり(グラインディング)
歯をギリギリ擦り合わせる動作です。ギリギリ音がするので、家族などに指摘されることが多いブラキシズムです。歯が擦れてしまうので、歯が異常にすり減ったり、詰め物や差し歯が取れやすくなったりしやすくなります。
■食いしばり(クレンチング)
上下の歯を強く噛みしめる動作です。ギリギリと音がしないので、周囲の人にも気づかれることがありません。睡眠中、日中、いずれでも起こることがあり、強い力がかかり続けるため、歯に強いダメージがかかり、破折を起こしやすい動作です。
■歯をカチカチ合わせる(タッピング)
歯をカチカチと合わせてしまう動作です。こちらも無意識にやっている人が多いと言われています。軽く合わせるだけでも、歯や顎関節などにダメージが加わることがわかっています。
神経を抜いた歯は特に歯根破折のリスクが高い
神経を抜いた歯は特に歯根破折のリスクが高まります。それは、神経がなくなることによって歯に柔軟性が失われ、枯れ木のように脆くなってしまうためです。特に、神経を取った後、歯の中にコアと呼ばれる芯棒のようなものが入っている人は要注意です。噛んだ力によって芯棒から歯に向かってくさびのような力が働き、力が集中してしまうからです。また、硬いものを好んで食べる人、早食いをする人も、噛む力が強くかかり過ぎる傾向があるため、歯が折れやすくなると言われています。
歯根破折を防ぐためにできること
・歯ぎしり、食いしばりのコントロール(食いしばりは意識して止めるように、歯ぎしりに関しては、歯科医院で夜間につけるマウスピースを作ってもらう)
・ストレスを溜めすぎない
・硬いものを食べすぎない
・早食いを避ける
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