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マイクロスコープを導入してきた経緯④
マイクロスコープを導入してきた経緯④

当時の院内ポスター 必死でマイクロスコープをアピールしていた。今見返すと本当に恥ずかしい。。。
2011年よりマイクロスコープを本格的に導入するようになリました。”マイクロスコープを使いさえすれば、肉眼やルーペで治療している時より拡大できて精密にいい治療ができる” と本気で思っていました。しかしここにも大きな落とし穴がありました。確かに拡大して見えるために前歯の虫歯や歯石の存在や、歯のひび割れなどは直接見ることができ、左手に持った小さなミラーで映しながらであれば根管治療における肉眼では発見できない根管の入り口や奥歯の虫歯や歯石を見つけることも非常に容易に発見することができました。が肝心の治療となると①肉眼やルーペでは目は物を立体視できるのにマイクロスコープ越しでは見るポジションを確実に立体的に取らないと拡大して見えているつもりでも、大きくミスしてしまうことに気がつきました。また②ミラー越しの映像は実像とは反転するため正確な治療とは程遠い、例えるなら車をバックミラーを見ながら正確にしかも速いスピードで運転できるのか疑わしいのと同じです。この2点がマイクロスコープを使えば精密治療ですと決して言えない理由で、多くの歯科医院でマイクロスコープを購入したものの単に診断に(またはただ医院の広告として)使っているだけで、実際は部屋の片隅でオブジェになっている理由です。実際私自身も今までの人生で一番高価な買い物だったマイクロスコープも徐々に診療室の片隅に追いやられていきました。

ミラー越しの水滴がついた状態で果たして精密な治療ができていると言えるのか? 続く
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