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マイクロスコープを導入してきた経緯③

20年前インプラント治療が全盛だった頃、インプラントができなければこれからはダメだという風潮にあやかり、最先端の治療を行っているアメリカに行ってインプラントコースを受講しました。メインのインプラント授業の合間でおまけみたいな感じでマイクロスコープを使用した根管治療の授業があり、受講生のほとんどはインプラントを聞きにアメリカまで来たのになんで根管治療なんだと受講しない参加者もいたぐらいだった。真面目な私は本来の貧乏性も相まって受講料がもったいないからとマイクロスコープを使った根管治療の授業を受けることにした。その中で紹介された歯の根管内を拡大した映像に衝撃を受けた。youtubeもzoomもなかった時代、歯科の情報源は主に国内で出版される歯科雑誌や国内でのセミナーだけで、今思えばその偏った情報を疑いもなく信じて、良かれと思って患者さんに応用していた。得られた情報は数年後には消えて、今度はまた新しい術式や薬が紹介されて。日本にいるだけでは意図していなくても結果騙されてしまっていることがあることを知りました。

日本に帰り早速マイクロスコープで自分がルーペで治療を行った患者さんの根管内を見てみた。もう十分綺麗になっているはずと思っていた根管内は、明るく拡大された視野の中では悲しいくらい汚れと出血でいっぱいだった。前歯に虫歯ができたと来院された患者さんの肉眼では1.5ミリ程の小さな虫歯をマイクロスコープで見てみた。入り口は1.5ミリでもその奥には無限かと思えるくらいの虫歯で柔らかくなった軟化象牙質や食べかすが詰まった空間が広がっていた。  続く

 

 

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