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矯正治療をどうしてもお勧めしてしまう理由

10年以上前であるが勤務医が担当した患者さんより「こころ歯科クリニックに行くと矯正治療を勧められる!」とお叱りを受けたことがあります。話を伺ってみると、奥歯に虫歯ができて痛いから来たのにどうして矯正しなきゃいけないんだと。歯並びは全然気にならないし、家族からも歯並びが悪いと言われたことなんてないと。確かに前から見ると綺麗であるのだけれど、前歯がほとんど咬んでおらず、奥歯に過度な負担がかかってしまいその結果奥歯にヒビが入ってしまい虫歯の治療を繰り返してしまっていると診断できた。気にしていない歯並びのことをいくら歯医者だからと言って言葉を選ばずに指摘してしまっては、患者さんを驚かせ迷わせてしまうことがあること、言葉に重みがあり、責任があることを学びました。改めて説明をして納得していただき、この方は費用的に矯正は難しいとのことで矯正治療は行いませんでしたが、お知り合いの方には矯正治療の必要性を教えて回っているとおっしゃっていました。

長いこと歯科医師をやっていますが今まで患者さんに見た目を良くするために矯正治療をしましょうと言ったことは決してありません。ただし①普段の咬む位置で咬んでもらって前歯が咬んでいない方②下顎を左右に動かした時に上下の犬歯が咬合に参加していない方③それらの理由で奥歯の治療を繰り返している、またはもうすでに歯がない方にはどうしても矯正治療の話をしなければいくら治療してもまた再発してしまうと考え、骨格的な問題があったり、歯の数が上下左右で違っていたりすると理想的な咬合に辿り着くことが難しい場合もありますが、矯正治療の必要性を話することが多いです。

 矯正治療前:一見すると問題がなさそうだが奥歯で咬んだ状態を下からのぞくと、前歯が咬んでいない

矯正治療終了後:普通に咬むと前歯もあたり、咬んだ状態から下顎を左右に動かすと上顎の犬歯に誘導されるように下顎の犬歯があたって動く状態になっている

 

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