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マイクロスコープが歯周病治療に必須な理由
当院がマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を導入する以前からメインテナンス(当時は肉眼あるいはルーペでの施術)に通っている。2017年衛生士によるマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下でのメインテナンス時に歯肉縁下歯石を確認。歯科医師による歯石除去を行う。
歯茎も引き締まっていて問題があるようには見えない。が歯肉ポケット内に歯石が残っている場合、メスなど使わずに容易に歯肉が剥離され、歯石の存在が確認できる。
当院を信用して定期検診にきてくれていたにもかかわらず、肉眼、あるいはルーペ下でのクリーニングでは取り残しがあり、肉眼やルーペでの自分自身の視野は全く信用できないことを実感する。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)下での強拡大、明視野で”見て取る”ことが最重要となる。
歯石が取れたことが視覚的に確認できる。
Evidence(論文)
①歯周ポケットの深さが3.73mm以上になると、歯石を取り残す可能性が高い。Stambaugh RV.et al: The limits of subgingival scaling. J Perio Rest Dent, 1(5): 30-41, 1981
②フラップをあけて処置しても3mmまでの浅い歯周ポケットでも処置後に14%歯石の取り残しがあり、4~6mmでは24%、6mm以上では50%取り残している。 Caffesse RG et al: Scaling and root planing with and without periodontal flap surgery. J Clin Periodontol, 13: 205-210, 1986.
③5mm以上のポケットでは、歯石を取り残す危険性が非常に高く、89%は取り残していた。Waerhaug J: Healing of the dento-epithelial junction following subgingival plaque control. Ⅱ: As observed on extracted teeth. J Periodontol, 49(3): 119-134, 1978
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