Case

臼歯部欠損に対して矯正治療と インプラント治療で対応したcase

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    • after before
  • 症例情報

    主訴 虫歯がたくさんある。10年ぐらい前に貧血で倒れてしまい顎の骨を折ってしまい手術をした。そこから歯科医院が怖くなって治療ができていない。倒れた時に何本か歯が折れてそのままの状態。
    治療方法 全顎的矯正治療により臼歯部のスペースを確保したのちインプラントによる修復を行う。
    年代 初診時(2010年)34歳 
    性別 女性
    費用 矯正治療 ¥972.000 (消費税8%時)
    インプラント¥486.000×2本(消費税8%時)
    治療期間 24ヶ月
    来院回数 40回
    メリット 矯正治療により見た目が良くなるだけでなく、ブラッシングもしやすくなり、虫歯のリスクを下げることができる。また全体で噛めるようになるため、臼歯部への過度な負担を減らすことができる。
    リスク 転倒による衝撃からか両側の顎関節に変形が見られるため,矯正治療を行ったとはいえ下顎は後退しやすいことを説明。矯正治療により側方運動時の犬歯誘導は確立できたが,ナイトガードによる夜間のブラキシズムによる臼歯部への負担を軽減することは必要と説明。
  • 治療詳細

    2010年初診時 転倒による衝撃からか顎関節の変形を伴う。そのため下顎は理想の位置よりかなり後方にある。上下の前歯が噛んでいないため臼歯部に過度な負担がかかってしまう。そのために臼歯にヒビが入ってしまい一生懸命歯磨きをしていたにもかかわらず虫歯が多発してしまう。既に抜歯されている部位もある。

    2010年初診時には矯正治療もインプラント治療も怖い,費用的にも難しいとのことで全体の治療を現状でできる範囲で終了した。しかし原因を改善していないため,短期間で治療したはずの奥歯が割れてしまった。再度治療計画を練り直し,根本的な原因を解決するため矯正治療を始める。(2018年矯正スタート)

    矯正治療前(2017年右上臼歯部)

    矯正治療により犬歯誘導が確立できたため,臼歯部にもインプラントによる修復を行う(2018年右上臼歯部)

    矯正治療前(2017年左上臼歯部)

    矯正治療により犬歯誘導が確立できたため,臼歯部にもインプラントによる修復を行う(2018年左上臼歯部)

  • 当院からのコメント

    顎関節の変形がありまたその左右差も大きく,時間をかけたとしても100%は治せないことを伝えなければならない時,それでも矯正治療やインプラント治療を受け入れるかどうかその判断を患者さんに委ねるのは非常に心苦しかったことを覚えています。もっと自信を持って絶対治せますと言えたのならもっと患者さんは安心するのかも,歯科治療はもっと単純なのかもしれないのですが,歯医者になって22年経った今でも患者さんとの緊張感は変わらない。むしろ経験すればするほど治療に介入することに慎重になってきている。

    矯正治療に関するページはこちらhttps://www.kokoro-dc.jp/orth/

    インプラントに関するページはこちらhttps://www.kokoro-dc.jp/implant/

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