日本臨床矯正歯医会調べによると1000人中72.6%もの男女が「歯並びは第一印象を左右する」と回答し、日本人の歯並びへの関心が高まっていることが見受けられ、第一印象が重要視される人生のターニングポイントでもある、就職先の面接や、お見合いなどの場面で、口元の歯並びが綺麗に整っているだけで、相手に好印象を与えるのではないでしょうか。
そこで今回は、歯並びの種類や、矯正歯科治療のメリット・デメリットを含め詳しくご紹介していきましょう。
歯並びの種類と原因
良い歯並びとされる条件
■咬み合わせ
良い歯並びとしての判断材料は、見た目の美しさだけではなく、歯と歯の咬み合わせがとても重要となります。良い歯並びと言われる咬み合わせは、奥歯でしっかりと咬むようにし、上の前歯と下の前歯が合わさり「イ」と発音するような形をとったときに、上の前歯が2~3mm前にでて下の前歯を覆うような咬み合わせが理想とされています。
■Eライン
また、お口の中の見た目だけではありません。口を閉じたときの鼻先と顎を結んだラインをEラインと呼び、Eラインから唇がでている場合は、歯並びや咬み合わせになんらかの原因があると考えられます。
■永久歯28本、綺麗な歯列アーチ
歯の本数は親知らずを抜き、永久歯は28本です。上の歯、下の歯ともに歯列の真ん中より奥歯まで左右に7本ずつあり、歯列が綺麗なアーチ状に整列している歯並びが理想とされています。
歯並びが悪くなってしまう原因
歯並びが悪くなってしまうのは、さまざまな原因が考えられます。
■遺伝
歯の形や大きさ、本数は遺伝すると言われています。本来ならば、上の前歯が下の前歯に覆い被さるように、上下の歯が咬み合わさるのが理想とされていますが、上下が反対になってしまい、下の前歯が上の前歯に覆い被さる咬み合わせである反対咬合(受け口)は遺伝しやすいと言われています。
■自身のくせ
幼少期に指しゃぶりをするくせがあった場合、歯並びに影響を及ぼす場合があります。
また、舌を歯に押し当てたり、唇や舌を噛んだり、常に横向きになって寝て居たり、常に口呼吸するなどの、生活する上でくせになっている行為が歯並びを悪くする原因となります。
■毎日の食事
現代の食事事情は、昔と比べ食べやすい柔らかいものへと変化しつつあります。その影響から顎の発達に影響を及ぼし、顎が小さくなり本来生えるべき場所に歯が生えることができずに、歯並びが悪くなってしまいます。
■乳歯の虫歯
乳歯が虫歯になり、神経を取る治療をおこなわなければならなくなった場合、永久歯に生え変わるころに、神経を伝い乳歯から永久歯に生えかわるように発する信号が上手く伝わらず、永久歯が生えてこない場合があります。
歯並びの種類
歯並びは以下のように分類されています。
■上顎前突(出っ歯)
六歳頃に生えてくる臼歯である上の歯の“六歳臼歯”の位置が、本来生えるべき位置より前方に位置する為に、上の前歯が前に突き出してしまいます。
■反対咬合(受け口)
上の前歯が下の前歯に覆い被さるように、上下の歯が咬み合わさるのが理想とされていますが、上下が反対になってしまい、下の前歯が上の前歯に覆い被さる咬み合わせとなった場合の状態をいいます。
■開咬
幼少期の頃に、指しゃぶりをするくせが影響し奥歯は咬み合っているのに、前歯が咬み合うことがなく、空間が空いてしまう歯並びの状態をいいます。
■叢生(八重歯や乱ぐい歯)
顎の発育不良により顎が小さくなり、本来生えてくる位置に生える場所がなく、アーチ状に歯列が綺麗に整列するのではなく、デコボコな歯並びになってしまう状態をいいます。
■正中離開(すきっ歯)
永久歯に生え変わる頃に歯と歯の間が空いてしまう場合もありますが、徐々に永久歯に生え変わるにつれてその隙間は埋まるのが通常でありますが、生えてくる永久歯が小さすぎたり、生えるべき場所に生えてこなかったりする場合に、そのまま歯と歯の間に隙間ができたままの状態をいいます。
矯正歯科治療のメリット・デメリット
欧米や先進国では、歯並びを整えることはエチケットとされており、日本でも矯正歯科治療をおこなうことが重要視されています。また、矯正歯科治療をおこなうことで、美しい口元になるだけではなく機能性も改善され、お口の健康にも繋がります。歯並びでお悩みの場合、矯正歯科治療をお考えの場合、歯科医院にご相談ください。
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