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口臭の原因は、内臓ではなく口の中にある?...

自身の口臭が気になることはありませんか?人と会う時、「相手に不快な思いをさせたくない」、「息が臭いと思われたら恥ずかしい」と悩んだり、気になってしまったりする人は数多くいらっしゃるのではないのでしょうか。そこで今回は、気になる口臭の原因や改善方法をご紹介していきましょう。

どんな時に口臭が気になるの?

どんな時に口臭が気になるの?
日々生活を送る上で人々はさまざまな悩みを抱え、その中でもお口の中の悩みを抱えている人も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。日本歯科医師会が10代から70代男女1万人にアンケートをおこなった結果、お口の中のトラブル・悩みを抱えている中で一番多く回答が寄せられたのは、「歯と歯の間に、ものが挟まる」(43.2%)次いで、「歯の色が気になる」(32.7%)、「口臭が気になる」(27.1%)と続き、20代においては3人に1人は自身の口臭が気になっているとの調査結果がでているように、口臭の悩みは思春期を境に、生涯において長年の悩みの種となっているのも事実であります。

では、人はどんな時に口臭が気になるのでしょうか?とある企業による意識調査をおこなった報告によると以下のような結果となりました。

自身の口臭が気になるとき

●人と顔を近づけて話すとき(75.3%)
●起床時(34.9%)
●電車やバス、エレベーターなど閉ざされた空間(25.7%)

他人の口臭が気になるとき

●1対1で会話をしているとき(89.2%)
●電車やバス、エレベーターなど閉ざされた空間(36.6%)
●グループで会話をしているとき(25.5%)

上記のように、自身の口臭が気になるとき、他人の口臭が気になるとき、2つの異なる立場からみても、人と接近して会話をするとき、閉ざされた空間にいるときに口臭が気になると回答結果からも見受けられます。

口臭の原因

人間の口臭の原因はよく「内臓に原因がある」とも言われていますが、口臭の原因は大きく分類すると5つに区別されます。

生理的に生じる口臭

人間は起床時、空腹時、緊張時に口臭が強くなる傾向があり、これを生理的口臭と呼びます。生理的口臭の原因は、唾液の分泌量が減少したお口の中には、細菌が増殖することで、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が発生し、口臭が強くなります。

また、女性は生理・妊娠中などに女性ホルモンの影響から口臭が強くなる傾向にあります。

生理的口臭は、歯磨きなどの口腔清掃をおこない、水分を取り、食事をする際もしっかりと咬み唾液の分泌量を促すことで、お口の中の環境は改善され、口臭の臭いレベルは軽減すると言われているため、治療は必要ありません。

飲食後に生じる口臭

料理や嗜好品に臭いが強い食品が含まれている場合に、口臭が生じる場合があります。特にニンニク、お酒、タバコ等を口に含んだ際に生じる口臭であり、歯ブラシや口腔内清掃をおこなった場合や、時間の経過により口臭は改善されるため治療は必要ありません。

疾患による口臭

胃や腸、肺、鼻、肝臓、糖尿病、口の中など、身体になんらかの疾患がある場合に生じる口臭です。口臭の原因は主に内臓疾患が原因と考える人も多くいらっしゃいますが、疾患による口臭の主な原因は虫歯や歯周病などの口の中の疾患であり、その割合は約90%にものぼります。疾患による口臭は疾患を治療、改善しない限り口臭が軽減することは少なく、しかるべき診断を受け、治療をおこないましょう。

また、お口の中の疾患とひとくくりでお伝えしましたが、虫歯や歯周病が原因なだけでなく、歯垢(プラーク)、歯石、舌苔、唾液量の減少、義歯の清掃不良などで口臭が発生することもあります。

ストレスで生じる口臭

人間はストレスを感じることにより、唾液の分泌量が減少することによって口臭が強くなります。生理的に生じる口臭と同様に、唾液の分泌量が減り、揮発性硫黄化合物が発生し口臭が強くなる傾向があります。

心理的に生じる口臭

「息、臭くないかな?」「口臭が臭っていたらどうしよう」と考え過ぎてしまい、実際は、口臭は匂わないのに、口臭が普段より強く感じてしまうなど、心理的に生じる口臭があります。

口臭レベルをチェック

口臭レベルをチェック
人間は臭いに敏感でありながらも、その匂いに順応してしまうもので、自分の口臭や体臭に気づかないことも多くあります。そこで今回は、口臭レベルを自分でチェックする方法をご紹介しましょう。

コップの臭いの有無

コップの中に息を吹きかけて、コップの中の臭いを嗅いでみましょう。

舌苔の有無を確認する

舌の表面に付着した汚れである“舌苔”の有無を鏡で見て確認しましょう。健康な舌はピンク色、赤みかかった色をしていますが、舌苔が付着している場合は白くなっています。

舌の臭いの有無を確認する

ティッシュなどで、舌苔を拭き取り臭いを嗅いでみましょう。この時、強く舌をこすりすぎると傷ついてしまうため、注意が必要です。

デンタルフロスの臭いの有無

デンタルフロスを歯と歯の間に滑り込ませ、清掃しましょう。清掃した後のデンタルフロスの臭いを嗅いでみましょう。

唾液の臭いの有無

唾液をティッシュなどに含ませ、臭いを嗅いでみましょう。

1つでも試してみて“臭い”と感じた場合は、口臭が発生している可能性もあるので、口臭を改善するために、原因を見極めましょう。

口臭改善するには?

気になる口臭を改善するためには、原因となるものを見極め、改善しましょう。

毎日のセルフケア

正しい歯磨き方法を歯科医院で指導を受け、日々のセルフケアをおこないましょう。歯ブラシだけではなく、歯間フロス、デンタルフロス、舌クリーナーも併用しましょう。

歯周病・虫歯治療

歯周病や虫歯は口臭の原因となります。初期の虫歯や歯周病では口臭を感じることはありませんが、病状が進行するにつれて、口臭が強くなり腐敗臭のような臭いを感じるようになり、最終的には歯を失いかねません。歯科医院で虫歯、歯周病の有無を確認し、治療しましょう。

内科への受診

お口の中に口臭の原因がない、考えられない場合は、内科への受診も検討しましょう。

以上、今回は口臭についてご紹介していきました。

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