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銀河鉄道の夜

 自分で作ったプレゼンを2.3年後に見返すと、よくもこんな拙い発表で大勢の前で発表したなと恥ずかしくなる。それを感じられるということは振り返れば少しは上手くなっていることになるのだけれど。。。2018年12月8・9日に東京で手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を応用した症例を発表する臨床応用顕微鏡歯科学会があり、最優秀賞をいただくことができた。その日に向けて色々と準備をして、練習をしてきたのだけれど終わってみると、一瞬だけ喜びはあるのだけれど、次の瞬間にはもう過去のこととなり、このプレゼンもいつか恥ずかしくなるようまた頑張ろうとスイッチが切り替わった。前日のホテルで随分と早く起きてしまい、おもむろにテレビをつけると”銀河鉄道の夜”で有名な宮澤賢治についての番組をやっていた。観るでもなく、聞くでもなく、ただ時間をやり過ごしていた。

ジョバンニ:「けれどもほんとうのさいわいは一体なんだろう?」

カンパネラ:「僕わからない」とぼんやり云いました。

宮澤賢治が伝えたかったことそれは”永久の未完成”つまりいいことがなんだかを考えること、問い続けることこそが人間のあり方だと作品の中で表現をした。とその番組は伝えていました。歯科医師として迷っていた私に昔よく読んでいた”銀河鉄道の夜”から今になってその答えをもらった気がした。

 

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