歯の段差の原因は?
クサビ状欠損
歯の根元がくさび形に欠けてしまっている状態です。これは、特に小臼歯(前から4番目、5番目の歯)に現れることが多いですが、他の歯にも現れることがあります。これは歯磨きの力が強すぎる、歯ぎしりなどが原因で噛み合わせの力が長期的に強くかかっている、というようなことが原因とされています。
詰め物による段差
歯に詰めたコンポジットレジン(歯科用プラスチック)などの詰め物は、本来歯と段差のないように詰めますが、歳月が経って詰め物が欠けたりすることなどにより段差ができることがあります。
酸蝕症
歯は酸に対して弱く、多く酸にさらされると溶けてしまいます。酸性の飲み物や食べ物を頻繁に摂取していたり、逆流性胃腸炎などが原因で胃液の逆流などが起こったりすると、歯が徐々に溶けて、歯の表面に段差ができることがあります。
虫歯
虫歯が進行すると歯に穴があき、歯に段差ができることがあります。
歯の段差への対策
クサビ状欠損の場合
虫歯ではないため、そのままにしていても問題が生じないこともありますが、多くの場合、原因を解決しないとだんだんと悪化し、知覚過敏や虫歯といった状態を招くことがあります。まずは歯磨きの方法を見直し、歯磨き時に強い力をかけすぎない、硬い歯ブラシを使わない、歯磨き粉をつけすぎない、というようなことを意識してみましょう。
また、歯ぎしりが原因になっていることも多いため、歯に異常なダメージを与えないための対策として就寝時にマウスピースを装着するのもおすすめです。
すでにできてしまったくぼみに対しては、その部分に汚れが溜まって虫歯になるのを防ぐために、コンポジットレジンを詰める処置が行われることが多いです。
詰め物の段差の場合
詰め物の段差の部分を研磨して段差を解消するか、詰め直しを行います。
酸蝕症の場合
段差が軽度であれば経過観察で問題ありませんが、審美的に問題が出ているケース、くぼみから虫歯ができそうなケースにおいては、詰め物や被せ物が勧められる場合もあります。ですが、酸性食品を取りすぎない、胃の逆流がある場合にはその治療をするなど、根本的な解決が必要なのはいうまでもありません。
虫歯の場合
なるべく早めに虫歯の治療を行う必要があります。
歯の段差は、このように予備知識を持っておくことで、しっかりと対策することで防ぐことも可能です。もしすでにできてしまっている場合には、自己判断で放置するのではなく、念のために歯科を受診して診断を受け、必要に応じて治療を受けることをお勧めします。
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