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アッチョンブリゲ
キングダムも鬼滅の刃も子供達の影響で一気に読んで,あ〜面白かったで終わった。でもブラックジャックだけは気軽にページを進めることができず,張り切って17巻セットで買ったのに未だ2巻目。1話1話が考えさせられる。医療として正しいことと,患者やその家族が望むこととの狭間で,正解が一つではない中でどう考えていいのか。
Instagramやfacebookを見ていれば否が応でもいいとこだけを切り取った,比較すればついつい自分は何をやっているんだと落ち込んでしまうような情報が入ってくる。キラキラしていて綺麗でいかにも患者さんに喜ばれているように映る他の歯科医院の情報も。
開業して14年が過ぎようとしている。おかげさまで紹介をしていただく患者さんが増え,いい先生と聞いて,なんとかしてくれると聞いて来ましたと。その度に恐縮し,毎回考えないと失敗するし,集中しないと思いがけないミスもすることは経験上学んでいる。決して簡単な症例などなく,全部が全部その方にあった方法を探り出す必要がある。どうしても医療の性質上,上手くなるまでに今まで救えなかった患者さんがいて、その方への罪滅ぼしで今を結構な緊張感の中で過ごしていることに気がつく。もう全然キラキラしていないし,全員の患者さんを満足させられているなんて微塵も思えない。毎日は結構地味でコツコツと静かに治療しています。まだまだ治療がうまくなる伸びしろはたくさんあるし,父の日には娘から歪でアンが所々飛び出した甘くてうまいどら焼きをもらって,もうアッチョンブリゲ!