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Sustainability(名詞:持続可能性・持ちこたえる力、形容詞:sustainable)

2019年10月22日

   

 学生の時以来ジーンズを買いました。それも育てていくタイプのジーンズで一切加工がしていない、雨に濡れればあらゆるところに色を移して、一緒に洗濯した日には全てを藍色に染めてしまうあれです。20歳ごろ来る日も来る日も同じジーンズを履いて、洗わずに自分の足に合った形に、どこにもない世界に1つだけの自分だけのジーンズを作りたいと頑張りました。その結果自己満足だけのボロボロのジーンズと、ほんの少しの理解者と、大多数の”不潔、臭い、信じられない”という友人と、どうかそれで実家には帰ってこないでという家族が残りました。ボロ雑巾扱いされ、何度も捨てられそうになったあのジーンズも、流石にちぎれてショートパンツみたいになってしまったために捨ててしまった。 

 45歳になり、きっと自分の寿命はもうとうに半分は来てしまったであろう自覚がある。ここからは長くゆっくりと愛せるもの、壊れてもそれもそのものの一部であって決して綺麗なままでいることがその価値を落とす要因ではない考え方に変わってきた。

治療も若い頃この治療方法でいつまでもつのかなどあまり考えていなかったような気がする。目の前の患者さんの訴えを少しでも早く解決することがいいことで、綺麗にできれば、患者さんが満足してくれればそれが正解だと思っていた。歯科医師になり21年目となり、自分が行った治療も数年で壊れて帰ってくる患者さんを見る機会が増え、その場しのぎでしかなかった処置は自分が思っていたよりもずっと早くもっと悪化していたりした。だから今はその時は患者さんには残酷な言葉になってしまうかもしれないけど伝えなきゃいけないことがあることもわかっている。まだまだ私の技術では一旦直したら一生持つなんてことは絶対に言えない。でもその期間を、患者さんが歯のことなんて気にしないでいられる期間が少しでも長くなるようにと切に思っております。今日も子供たちに奇異の目で見られようと、ジーンズ履いたまま寝よう。

 

Taro Okamoto

2019年09月23日

     

 岡本太郎記念館に行ってきました。生前実際に太郎さんが住んでいて、アトリエとしても使っていた青山にある住宅にふと思いつきでなんとなく。 入った瞬間少しカビ臭くて、塗料も飛び散ったままだったから、作品の中にあった太郎さんの実物大と思われるフィギュアが目の前に現れた時は思わず本人かと思ってワッって声を出してこんにちはって挨拶してしまいました。

 20代の頃貪るように読んでいた太郎さんの本。太郎さんの言葉に励まされ、いつか会えると思っていた。あれからもう20年が過ぎて、なんでいま太郎さんなんだろうと自問自答しながら何枚も何枚も写真を撮った。

確かに自分の中には太郎さんの言葉があって、熱く生きると誓った自分がいた。多様性が受け入れられるほど成熟していなかった20年前、自分は人とはうまくやっていけない社会不適任者だと悩んだ時期があった。そんな時太郎さんの言葉は優しかった。”人間は誰でもが障害者なのだ。たとえ気取った格好をしてみても、八頭身であろうが、それをもし見えない鏡に映してみたら、それぞれの絶望的な形でひん曲がっている。しかし人間は、切実な人間こそは、自分の歪みに残酷な対決をしながら、また撫でいたわりながら、人生の局面を貫いて生き、進んでいくのだ。

 

 

こんな自分でも生きていていいのかもと思えた。今改めて20年ぶりに太郎さんの本を読んで、変わらず震えた。太郎さんのTシャツ着て今日は寝よう。

 

 

伸びしろがあるということ。

2019年08月31日

   勤務医の塚本先生が2019年10月に地元の土岐市で開業することとなり、みんなで写真を撮った。塚本先生と出逢ってはや4年4ヶ月が過ぎていた。最初は何もできなくて怒ってばかりいた。随分と酷いことも言ってしまった気がする。にも関わらず一度も嫌な顔一つせず、拗ねることもなく、真面目に取り組んでいた。彼に会って私が勉強になった。”出来ないという事はダメなことではなく、伸びしろがあるという事”。だからどうやったらわかってもらえるのか、大事な事は何かを伝えるにはどうやったらいいのか、これは私自身の課題でもあった。だからこの4年4ヶ月はあっという間に過ぎてしまった。少し頼りないけど、頼りないということは強くなれる伸びしろがあるということ。どうか頑張ってもいいけど、大きな木のようにしなやかにゆ〜らゆ〜ら揺れながら折れずに伸びていってほしいです。またいつか色々話そう。

 最後に私が好きな言葉を送ります、なんてよくある形式だけどやっぱり送ります。スタッフのことでひどく悩んでいた頃にたまたま観た映画”SPEC”より主人公が言った言葉が胸に刺さり、その場面を何度も何度も繰り返し観て、一字一句聞き逃さないようにメモを取った。開業していつかスタッフのことで悩んだ時思い出してくれたらいい。

 ”本当の幸せってのは、頑張って、スゲー頑張って、でも失敗して、壁にぶつかって、時に人に裏切られて、でもいつか本当に大事な仲間に出会い、本当の愛や絆に包まれていくこと。自分より守りたいものがテメーにはあんのかよ!”

そんな日がいつか来ることを願っています。またねー。 

 

才能に嫉妬

2019年08月29日

 藤が丘にあるカフェ”青猫”でベーシストの鳥越啓介さんのコンサートがあった。椎名林檎さんのコンサートで独特の雰囲気で人を威圧することなく、目をつむり、楽しそうにコントラバスを弾く姿に魅了された。ギターでさえコード進行から先に進めなかった私は、音楽家に対して手放しで尊敬の念を抱き、もし生まれかわれるのならピアニストか、チェリストかと妄想してやまない。

 ”琴線に触れる”とはまさしくこのことで、4本からなる弦の音色は私の心の糸に優しく触れた。体調がすぐれず行くのをやめようかと思っていたが、娘とあと何回コンサートに行けるだろうと想像したらすぐに考えを変えた。結果、演奏が始まって一番前のめりになっていたのは私で、熱もだるさも忘れていた。

ベースだから主役ではない。でもなくてはならない。音に深みや強弱をつける。野球でいうと4番でエースに憧れたことはなく、9番セカンドに興味があり、サッカーで言えば10番キャプテンは荷が重く、7番ボランチに生きがいを感じていた。

それぞれで進む時間は違っていいのだ。多様性の中にしか面白みはない。だから誰かと同じであることを心底嫌い、変化が好きで、相手も認めるが、自分も認める。自信がなく、自尊心の育ちにくい時代なのかもしれない。コーヒーの苦味とジャズは雨の日によく似合う。音は跡形もなく消えてしまったけれど、鳥越さんの才能に嫉妬を覚えたけど、確かに満たされた夜だった。今朝、久しぶりに夢も見ずにぐっすり寝むれたことに自分で驚いた。昨日は夢だったのかも?

 

 

何もしないをすることに決めた。

2019年08月16日

 

 受験生2人を抱え、お盆休みはどこにも行かない予定だったのが、暑い家にずっといるのを想像して嫌になり、急遽どこかに行くことを決めた。どこでもいいから近場でちょっと涼しいところ。ネットで調べて1ページ目に出てきた宿で、写真が素敵だった、ただそれだけだった。いつも忙しなく、また責任のある仕事に充実はしているものの、同時進行で色々なことを考えなければならず疲れ切っていた。

 今日は何するという問いに”何もしないことをすることを決めた”とプーさんは言った。できそうでできないことをプーさんは簡単な言葉で教えてくれた。本当に仕事のことは何もしなかった。森の中にあるこの宿にはテレビがなく、静かで、雨音だけが心地良く耳に残った。部屋にあるかけ流しのヒノキ風呂に何回も入って、真剣に子供達とオセロゲームで勝負して、前からやってみたかった陶芸もやってみた。いくつかの場面を忘れないように何枚も写真を撮った。

 今日は何の日という問いにプーさんは”今日は今日だよ”と蜂蜜を舐めながらクリストファーロビンにさらっと答えた。全部逃げずに頑張ってきた今までだけど、それはただどこかにあるゴールを信じて止まることを恐れていただけかもしれない。時には逃げてもいいし、また頑張ってもいい。プーさんみたいなお腹になってきたことにはもう少しあらがいたいけど。。。

 

 

看板のないレストラン

2019年07月24日

  

 ナビで向かって「到着しました」の案内にもかかわらずそれらしきレストランが見当たらず、ナビの検索を間違えて設定してしまったかと思った。看板がなく小さな入り口らしきものを見つけ、ここかなって入っていくとそこには緑が溢れ、人懐っこいお店の方の笑顔があって、安堵とともになぜか前にも来たかのような、“ただいま”って言いたくなるような感じだった。 

 スタッフルームやカルテの保管場所が手狭になり、ここ数年はなんとかごまかしてきたものの、いよいよスペースがなくなってきた。開業して2年目で訳もわからず増築した。大きくなっていくことがいい歯科医院になっていることと勘違いをして、大きく見せることが、ただの自己顕示欲だったことに気がつくこともなく。13年経って何もわかっていなかった自分を振り返りながら久し振りに医院の設計図を眺めている。街中に一つも看板を出さないことを開業当初から決めていた。隠れ家的な歯科医院で来てくれた目の前の方に伝わればいいと。実際には求めていたことと違うと失望させてしまったことも、結局は救えなかったこともたくさんあったし、今も逃げ出してしまいたくなる時があります。でも求めてくれる人がいる限り、それに答えたい。時々弱音を吐きながら、目もしょぼしょぼになりながら。

 

脱 “Mid Life Crisis ”

2019年07月4日

     

  身内の紹介で、ある治療院(マッサージ、はり、指圧)に行ってきました。10代の頃から腰痛があり、痛いことが当たり前になっていたのですが、いよいよ日常生活に支障が出てきたため、治療される側になるとめっぽう怖がりで逃げ出したくなる気持ちと戦いながら治療を受けました。多くのプロアスリートやメジャーリーガー、大相撲の力士の専任トレーナーとしての経歴が示すように30分程の治療のあとあんなに痛くて前にかがめなかった腰が軽くなり、気分まで軽くなってまるでイリュージョンのようだった。先生より「また整えにおいで」と。

どんなに勉強しても、どんなに時間をかけて治療しても今まで患者さんの誰一人として元の歯や歯肉に戻せたなんて思ったことがなく、あくまで歯科治療は修復に過ぎず、自分の仕事に限界を決めて落ち込んでしまうことがよくありました。でも自分が今回感じたように今まで諦めていたことが改善され、元の体に戻ったわけではないにしろ、また頑張ってみようと思えたことは、歯科の治療でもこんな自分でも誰かの役に立てるかもと、もっと勉強してまた頑張ってみようと思えた。40過ぎた頃から感じていたよくゆうミッドライフクライシスのトンネルの出口が見えてきた気がした。

 

海外研修の意義について。

2019年06月18日

ハーバード大学構内にて撮影。秋山勝彦先生から若い歯科医師へのメッセージです。

 

ボストンにて

2019年06月16日

 7年前から海外の学会に毎年参加するようになり、今回で14回目となる。中でも初めて参加したボストンは、2013年ボストンマラソン爆弾テロがあったおよそ2週間後に現地入りして、まだ生々しくその傷跡があったその場所で、世界の最先端の治療を目の当たりにした。日本では使われていない材料や、治療方法が紹介され、見るもの全てが新鮮だった。あれから毎年アメリカに行くようになり、治療方法の中にも流行り廃りがあり、また前回まで正しいと主張されていたことが、数年すると平気でさも何もなかったかのように覆されていたりすることもわかっってきた。 

 あれから7年が過ぎ、もし日本にいるだけだったら情報が曲げられている可能性があることも知らず、新しい方法がいい治療と信じていたに違いない。一見地味で最先端ではないことでも、変わらず正しいことがあることを日本を離れ、朝日の中散歩している時そう思った。

 

 

PRD国際シンポジウム

2019年05月28日

こころ歯科クリニックよりお知らせ

 少しでも質の高い医療を提供したいため、2019年6月5日(水)から6月11日(火)までアメリカマサチューセッツ州ボストンにて行われるPRD国際シンポジウムに出席して勉強してまいります。患者様には、その期間大変ご迷惑をおかけしますがどうかご了承ください。よろしくお願い致します。                  こころ歯科クリニック 院長 畑 伸二郎

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