Case

マウスピース型矯正の適応症の見極めを学んだ矯正治療case

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    • after before
  • 症例情報

    主訴 下の乳歯(左下乳犬歯)に違和感がある。大人の歯が一本少ない(右下側切歯)。
    治療方法 ワイヤー矯正による全顎的矯正治療
    年代 初診時33歳
    性別 女性
    費用 矯正治療費 ¥945.000(消費税5%時間)
    治療期間 8ヶ月
    来院回数 10回
    メリット 矯正治療により見た目が良くなるだけでなく、ブラッシングもしやすくなり、虫歯のリスクを下げることができる。また全体で噛めるようになるため、臼歯部への過度な負担を減らすことができる。
    リスク 先天的な欠損があるため、矯正治療終了後も噛み合わせの変化をしっかりと観察していく必要がある。
  • 治療詳細

    2011年矯正治療スタート 右下側切歯と左下犬歯の先天的な欠損があり、上下の顎の大きさが合わないため左右上顎第一小臼歯を抜歯。ワイヤーによる矯正治療をスタートする。

    2017年メインテナンス時 歯が動いてしまって前歯が噛んでいないとのこと。ワイヤーによる矯正装置を2度とつけたくはないとのことで取り外し式のマウスピース型の矯正をしていた。約2年間で16個のマウスピースを作成して少しずつ動かしていくも一向に改善されない。

    2017年 患者さんと相談して再度ワイヤーによる矯正を行う。

    2017年 (上顎)患者さんと相談して再度ワイヤーによる矯正を行う。

    2020年メインテナンス時(正面)動的矯正期間は5ヶ月 

    2020年メインテナンス時(上顎)

    2020年メインテナンス時(下顎)

  • 当院からのコメント

    マウスピース型の矯正治療のリスクを教わった症例です。矯正治療を行う際に現在では必ず顎関節の位置をCT撮影して咬合関係を診断してから治療を行うのですが、2010年の時点ではまだ矯正治療に顎関節CTでの診断を採用しておらず、下顎の2本の先天的欠損に惑わせれて、下顎歯列が小さく、また顔貌からも反対咬合であるとは診断していなかった。マウスピース矯正後に前歯が反対咬合になってしまったのは、真の咬合関係が1回目の矯正治療及びマウスピース矯正によって露呈された結果であると思われる。2回目の矯正治療の際には顎関節CTにおいて下顎の位置自体がもともと反対咬合傾向であることを診断できたため、反対咬合用の顎間ゴムを利用しながら短時間で咬合関係は改善し安定した。

    矯正治療に関するページはこちらhttps://www.kokoro-dc.jp/orth/

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