予防歯科はなぜ必要なのか?
2014年日本歯科医師会の調査報告によると、歯科医院への受診のきっかけは、痛み、腫れ、出血などの症状があり受診した人は36.7%、過去に治療した箇所に不具合が生じた場合は27.4%であり、およそ5割の人々が、症状が現れてから歯科医院を受診することが数字にも明澄に現れています。
また、お口の中になんらかの症状が現れている人の中で、実際に歯科医院での治療を受けている人は2割にも満たず、お口の中でなんらかの症状があるにも関わらず、治療を受けずに放置してしまう人も多く見受けられます。痛みがでてから歯科医院を受診、またはなんらかの症状がでているにも関わらずに放置していては、虫歯や歯周病になりかねず、歯を失い生涯に渡り自身の歯で食事をとることができなくなる可能性もあります。
“痛みがでてから歯科医院を受診する人”だけでなく、“なんらかの症状がでているにも関わらず歯科医院を受診しない人”が一人でも多く予防歯科に関心を持ち、取り組むことで、生涯に渡り自身の歯で美味しく食事を楽しみ、全身の健康へと繋げられるようになります。
虫歯菌とは?
歯周病とは?
マイクロスコープ(手術用顕微鏡)で予防歯科
虫歯や歯周病を誘発する最大の原因である歯垢(プラーク)は、唾液のミネラル成分に結合し、石灰化し硬くなり歯石となります。歯石自体は無機化するために直接、歯や歯肉に影響はありませんが、歯石の表面はデコボコしているために、歯垢(プラーク)が付着しやすく、更に歯垢が付着し続け、また歯石になり虫歯と歯周病に進行しかねません。
そのまま放置してしまうと、虫歯や歯周病になりかねないため、歯垢(プラーク)や歯石を除去する必要があります。歯と歯肉の間の溝である歯周ポケットに潜むことを好む歯垢(プラーク)や歯石を除去するには目視できず、以前までは、手の感覚で歯周ポケットに住み着く歯石を除去していきます。
そこで、マイクロスコープを使用して、肉眼では見ることのできない細かな小さな歯石なども、取り残すことなく除去をおこないます。前述でもお伝えしたように、歯石は歯垢(プラーク)が付着しやすく、せっかく歯石を除去しても、歯周ポケットなどに歯石が残っていては、意味がありません。マイクロスコープは万能な精密機械ではないので、完璧に歯石を除去することはできません。しかし、取り残しを限りなくゼロに近づけることで、虫歯リスクを軽減させ、歯周病を改善させます。
以上、予防歯科はなぜ必要なのか。虫歯や歯周病との関係性などについてご紹介してまいりました。予防歯科はまだまだ認知度が低く、日本では虫歯を予防するために歯科医院に通う概念が備わっておりませんが、徐々に“痛みがでてから歯科医院を受診する”のではなく、近い将来“虫歯や歯周病を予防するために歯科医院を受診する”ことが当たり前になることを目標にし、一人でも多くの人が長い生涯に渡り、自分の歯で食事を食べられるように、サポートしてまいります。
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