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矯正治療はなぜ必要?歯列不正の種類と原因

みなさん、矯正治療を受けてみたいとお考えになったことはありますか?欧米では矯正治療は最低限のマナーとして考えられ、大変ポピュラーな治療と認識されています。近年、日本でも予防歯科の重要性が叫ばれ、審美歯科の需要性も高まっているように、矯正治療をおこなう、またはおこないたいと考える人も多く見受けられるようになりました。そこで今回は矯正治療について詳しくご紹介してまいりたいと思います。

矯正治療とは?

矯正治療とは?
矯正治療とは、乱れた歯並びや咬み合わせを専用の器具を歯に装着し、歯や顎に力を加え人工的に歯を移動させ、咬み合わせと歯並びを整える治療方法です。「矯正治療は子どもの治療」とお考えの人も多く見受けられますが、一般的には乳歯から永久歯に生え変わる頃から成人の人が治療対象となります。

なぜ矯正治療が必要なのか?

では、なぜ矯正治療が必要なのでしょうか。「歯並びが悪くても何も問題ない」「見た目だけの問題では?」とお考えの人もおられると思いますが、矯正治療をおこなう、または推奨する理由は審美的な問題だけではありません。

不正咬合

上顎の歯と下顎の歯がしっかりと咬み合っていなく、歯並びが乱れている状態を不正咬合といいます。矯正治療をおこなわずにそのままにしてしまうと、さまざまなお口の中のトラブルの原因となってしまう可能性があります。

■お口の中のトラブル

・上手く食べ物を咬めない
・発音しづらい
・虫歯になりやすい
・歯周病になりやすい
・口臭の原因
・顎関節症

不正咬合の種類と原因及びトラブル

不正咬合の種類と原因及びトラブル
以下は、代表的な不正咬合とその原因及び症状になります。

上顎前突(出っ歯)

上顎の前歯が必要以上に前にせり出した状態をいいます。正常な咬み合わせは上顎の前歯が下顎の前歯に覆いかぶさるように咬み合い、上顎の前歯と下顎の前歯の前後的な隙間は3mmと言われ、6mm以上の場合上顎前突となります。

■原因

遺伝
おしゃぶりなどの癖

■症状

前歯を折れる
唇を傷つけやすい
歯肉を傷つけやすい

下顎前突(受け口)

上顎前歯より、下顎前歯が突き出している咬み合せの状態をいいます。上下の歯の生える方向、傾きにより下顎前突になっているのか、または上の顎が小さいまたは、下の顎が大きいかにより、治療法も異なります。また、顎の骨は成長につれ変化するために、長期の経過観察が必要な場合もあります。

■原因

遺伝
おしゃぶりなどの癖

■症状

咬みづらい
発音がしづらい

叢生(八重歯)

歯がアーチ状に綺麗に生えることができずに、歯がデコボコに生える、重なり合って生える状態をいいます。八重歯はチャームポイントととらえる人もいますが、叢生の部類になります。

■原因

遺伝
乳歯の虫歯・抜歯

■症状

歯磨きがしづらい
虫歯や歯周病になりやすい

開咬

上下の臼歯が咬み合った状態で、前歯は咬み合っていない状態をいいます。前歯でレタスや葉物野菜などを咬みきれないなどの症状が多く見受けられます。

■原因

遺伝
おしゃぶりなどの癖

■症状

食べ物が咬みづらい
発音がしづらい

交叉咬合

上下の顎が左右にずれが生じている状態をいいます。放置してしまうと、成長期に更なる左右のずれが大きくなる傾向があるために、早期の治療をおすすめします。

■原因

遺伝
おしゃぶり、頬づえなどの癖

■症状

顔がゆがむ
食べ物が咬みづらい

空隙歯列弓(すきっぱ)

歯と歯の間に隙間ができている状態です。乳歯の時期は、近い将来生えてくるであろう永久歯が生えるスペースを確保するために歯と歯の間に隙間があっても問題はありませんが、永久歯が生えそろっている場合には矯正治療の対象となります。

■原因

遺伝
おしゃぶりなどの癖

■症状

歯と歯の間に食べカスが挟まりやすい
発音がしづらい

矯正治療中の生活Q&A

矯正治療をおこなうまでには、疑問や不安を抱える患者さまも多く見受けられます。以下は患者さまより頂くご質問です。矯正治療を考えの際はご参考にしてください。

矯正治療中に虫歯になりそうで不安です。

A.矯正器具や隙間を洗う専用のブラシである「ワンタフトブラシ」という通常の歯ブラシとは異なった、筆のような形状をしているブラシで磨くことをおススメします。細部まで行き届きやすく、汚れをかきだします。矯正治療中は、通常のブラッシングと併用しておこなうことをおすすめします。

矯正治療のために抜歯しなければいけませんか?

A.歯並びの状況により、抜歯が必要な場合もありますが、必ずしも抜歯をおこなうわけではありません。診察、検査をおこない抜歯が必要か診断いたします。

矯正治療は痛いですか?

A.個人差はありますが、矯正治療中の痛みは麻酔をするほどではありません。また矯正器具を装着している期間の間、ずっと痛みが生じるものではありません。

歯並びは身体にも影響ありますか?

A.近年では、歯並びや咬み合わせも身体に影響があると考えられています。また歯並びが悪いと、歯磨きがしにくく虫歯や歯周病になりやすくなります。

まとめ

以上、今回は矯正治療についてご紹介してまいりました。歯科矯正は審美的にも機能的にも改善をおこなうことができる治療です。歯並びが乱れていると、さまざまなお口のトラブルを招く可能性もあり、矯正治療をお考えの場合は、お気軽にご相談ください。

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